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甘利事件の教訓 – もう民主主義なんかムリ

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教訓1:議員は私的に公務員に口利きしてはならない。ただし役職につき業務で影響を与えるのは構わない。儲けたければ偉くなれ。偉くなるためには権力に仕えよ。
教訓2:政治資金は企業にとって有効な投資だ。こっそり渡すな。どうどうと支出しろ。献金しておけば税制面で優遇され、補助金も得られる。税を払っても誰からも感謝されないが、献金すれば政治家から感謝してもらえる。政治家にとっても、税は自分のものにならない。予算を組んでも国会でこうるさい野党がいろいろ言ってくる。税は面倒だ。
心配することはない。税金は国民から直接吸い上げればいいのだ。細かくとれば分からない。国民には選挙の直前だけいい目を見せてやれ。批判する野党は嫉妬してるだけ。悔しかったら政権取れよ。
教訓3:子分は腹一杯にしておけ。税金でメシを食わせて、いいところに住まわせよ。忠誠心があれば影で利権をむさぼるようなことはしなくなるはずだ。みんな政治に期待してるんだ。おいしい思いをしたいのは議員だけじゃないんだぞ。ただし、首輪はきっちりつけておけ。誰が主人かよく教えておけ。
教訓4:誰かをひいきすると、みんなをひいきせざるを得なくなる。新聞をわずか2%の消費税でひいきしたために、外に置かれた週刊誌が嫉妬した。TVのジャーナリストとはメシを食うが、週刊誌の編集長はお呼ばれしなかった。今度は週刊誌も呼んでやれ。寿司を食わせてやれ。
教訓5:政治に正義なんか期待するな。トラブルがあったら群がれ。利権があったらたかれ。国会議員は「まともな有権者だけ相手にしては当選できない」ことを良く知っている。政治家もしゃぶっているのだ。なぜ、国民がしゃぶってはいけないのか。
教訓6:この国ではもうまともな商売では食って行けない。年寄りを騙すか、政治家とつるむのがいい。気に病む事はない。みんなやっているのだ。
教訓7:官僚は叩くな。叩けば、検察官僚が手を回すぞ。政治家は多かれ少なかれ悪い事をやっている。まともなことだけやっていて当選できるか。誰を調べるかは検察次第だ。検察が騒げば、マスコミから「推定有罪」にされるぞ。結果なんか覚えてるやつはいない。
結論:民主主義はお金持ち国家の贅沢品だ。食べていかなきゃならないんだ。必死なんだ。アメリカみたいに変われるって夢見た時期もあったけど、ダメだったじゃないか。デタラメな政権だったじゃないか。どうせ無理なんだ。考えたって惨めになるだけだ。普通の国になればいい。うまくやればいいんだ。みんなやってる。
僕らは負けたんじゃない。負けたんじゃない。負けたんじゃない。