岸田総理の外遊前最後の仕事は葉梨法務大臣の更迭 外遊後最初の仕事は寺田総務大臣の更迭検討

岸田総理がAPECから帰ってくる。外務大臣経験者の岸田総理大臣としてはマスコミに成果を強調したいところだろう。ところが記者たちの質問は寺田稔総務大臣に集中したようなのだ。寺田さんの更迭に踏み切れるのかに注目が集まっている。

なんとなく報道にモヤモヤしたものを感じたので、報道をいくつか拾って読んでみた。






まずは報道を見てみよう。場所はバンコクでの総括会見の現場である。本来なら外交成果について内外の宣伝するための場所になったはずである。岸田総理としてはG7広島サミットに向けての成果を宣伝したかったことだろう。


なんとなくモヤモヤするので、ポイントを3つまとめてみた。

なぜマスコミは岸田総理の外交に注目しなかったのか

今回の外周には大きなイベントがいくつもあった。ギリギリまで決まらなかったが3年ぶりの日中会談に漕ぎ着けたことやポーランドのミサイル着弾でNATOとロシアが衝突しかけたという偶発的な出来事などが記憶に残る。しかしながら、国内報道を見る限りこうした外交に注目が集まることはなかった。

これが安倍政権の時とは大きく異なっているのだが、その理由がよくわからない。ロイターはこの点に触れている。外交成果を強調しようとしたがマスコミの質問は寺田氏の件に集中したそうである。

なぜ政治資金規正法で寺田総務大臣を辞任・議員辞職させられないのか

どうやら寺田稔総務大臣の会計処理にはいくつも不適切な点があり「やめさせるべきだ」とマスコミは考えているようだ。しかし、実際には犯罪になっているわけではない。

このため、寺田総務大臣は全く反省する様子を見せず居直ったような国会答弁に終始しておりこの座りの悪さを解決できるのはどうやら首相判断だけのようだ。であれば政治資金規正法には問題があることになる。不適切な会計処理をしている人が大臣で居続けることができてしまうからである。寺田氏が大臣を辞めても寺田氏の不適切な会計処理の問題そのものが解決することはない。

寺田氏は「後援会は関係政治団体であり、私が事務処理をチェックする立場にはない」と言い続けている。実質的に誰が資金管理をしていたのかについてはよくわかっていないし、それがどうあるのが望ましいのかという議論も全くない。

マスコミは結局何に注目しているのか

どうやら寺田総務大臣の会計処理が適切だったのかという点について記者たちの関心はあまり高くないようだ。むしろメディアの関心は「寺田氏の問題」でただでさえタイトな国会運営が遅延することと「3人目の辞任」が岸田政権の崩壊につながるかどうかだ。

時事通信はそれを踏まえた書き方になっている。3人目の辞任を辞任ドミノと呼んでいる。このため記事だけを読むとマスコミが政権の崩壊を面白がっているようにさえ見えてしまう。


新聞や政治報道を熱心に見ている人は「寺田さんはなぜ辞めないのだろう?」とか「岸田さんはなぜ寺田さんを辞めさせることができないのだろう?」などと思うのだろう。だが、改めて報道を読んでみると「なんとなく」そのような方向で話が進んでいるようにしか思えない。

だがテレビでは「遅すぎた首相判断」が速報扱いで報道されている。例えばFNNはこんな調子だ。

【速報】岸田首相、寺田総務相の対応「政権の全ての力を課題に集中したい」「首相として判断」

日経新聞は「岸田文雄首相、寺田総務相の進退「自ら判断」」と見出しを取っている。この記事を読むとさらに疑問が湧いてくる。

これまで総理大臣は「自らの判断で」と繰り返している。実際に更迭指示は出しているようだが、最終的には「大臣から申し出があったから受理した」という形になっており「自らの判断ではなく大臣の意思」ということになっている。自らが判断した結果相手が自発的に辞めたということになり全く辻褄が合わない。

さらに今回の場合、政治資金規正法に正しく則っていたかどうかということは問題にされていない。問題になっているのは「国会審議に邪魔になり迷惑だ」という点と「大臣に任せているのに納得感がある演出がなされていない」という点だけのようだ。結局、岸田総理大臣は寺田さんのやったことについてどう思っているのかはよくわからない。

このように細かく考えてゆくと「国民が期待しているような首相像が演出できていない」点が問題なのだなということがわかる。なんとなく支持率が低迷しつつも他に代わる人がいないから岸田さんでゆくしかないのかなという感じになる。

善悪の判断がぶれたままでなんとなく議論が進んでゆき「何が正しいのかがわからない」という点にモヤモヤと支持率が上がらない原因があるのだろうという気がする。ただしよく考えてみると国民の側がどういう総理大臣を求めているのかということも実はよくわからない。

各紙の報道を見ていて一番気になったのは岸田総理の目がどことなく虚だったという点だ。期待していたような外交成果を宣伝できず国内政局にばかり目が行ってしまっていることに疲れ切っているのかもしれない。

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