岸田「やってるフリ内閣」のお粗末なワクチン接種計画

岸田総理が一ヶ月半ぶりに会見を開くというニュースを聞いた。これに先立ち「ワクチン接種に向けて躍起になっている」という報道が流れてきた。この報道を見て岸田内閣は退陣したほうがいいのではないか?と思った。






途中経過を詳しく説明することが支持率低迷につながると判断したのだろう。出口が見えるようになるまで岸田総理は会見を開かなかった。結局、開かれた会見では以下のようなことが語られた。時事通信の記事を抜粋する。

  • 外国人受け入れの再開
    • 首相は現在原則停止している外国人の新規入国について「観光目的以外は認める」と述べ、ビジネスの短期滞在者、留学生、技能実習生などに門戸を開く方針を発表した。(中略)3月1日から適用する。
  • 重点措置
    • 首相はまた、20日に重点措置の期限が切れる21道府県のうち、山形、島根、山口、大分、沖縄の5県について解除する方針を表明した。
    • 北海道、青森、福島、石川、長野、静岡、大阪、兵庫、福岡、鹿児島などその他の16道府県と、27日が期限の和歌山県は3月6日まで延長する。
    • いずれも2月18日に専門家による分科会に諮った上で正式決定する。
  • ワクチン
    • 3回目のワクチン接種に関しては、1日当たり100万回以上の目標を「安定的に達成できるよう全力を尽くす」と語った。

政府がアクティブにやっている対策はワクチンだけである。マスコミの論調は「岸田内閣はオミクロン株対策としてワクチン接種の加速化を推進しているがなかなか進んでいないようだ」というものと「これを加速させるために自治体を競わせている」というものに分かれている。官邸を取材するとこういう書き方になるのだろう。会見でも「安定的に達成できるように頑張る」というようなことを語ったようだ。

では実際には何をどう頑張っているのだろうか。ワクチン接種の予約をしてみた。自治体のやる気のなさとITの遅れを実感した。

まず、なかなかつながらないコールセンターに電話をして1回目と二回目を接種した病院名を探してもらった。オペレータは千葉市の地理に疎い。さらに住所による絞り込み検索もできないという。同じ名前の病院が稲毛区にあるのだが執拗にそこを進めてきた。「稲毛はとても遠いのです」と言ってもわかってもらえない。

オペレータと予約者が持っている情報に違いがある。オペレータは病院名を特定してもらわないと病院が探せない。一方で予約者はどこの病院が予約を受け付けているかわからないのだ。これではいつまで経っても話が噛み合うことはないだろう。電話がなかなかつながらないのはそのせいかもしれない。おそらく噛み合わない話のまま延々と1本の電話を対応しているのだと思う。

結局Webで探すことにした。Webには検索機能(住所と駅で検索できる)がある。意外と対応している病院は少ないのだなと感じた。だが、こちらは全体像がわかるので少なくとも予約はできる。つまりある程度のITスキルがある人はここで予約ができてしまうのだ。

情報弱者はワクチンだけでなく様々な面で置いてゆかれることになるだろう。

この経験をもとに市役所でワクチン推進を企画している人に問い合わせをした。

  • オペレータには検索権限を渡していない。理由は特にない。
  • オペレータは地元の人ではないので千葉市の地理状況などはわからないだろう。
  • 病院のリストは市政だよりに乗せているが市政だよりの原稿は数ヶ月前に準備しなければならないので最新情報は載せられない。

つまりとりあえずやれと言われたことをやりましたが何かいけませんか?という対応なのだ。ありありと「お客様は文句が言いたいんですか?」という姿勢が伝わってくる。ご要望なら早く言ってください、この電話を切りたいですからと言った様子が伝わってくる。

予約が取れたので病院に確認しようと立ち寄ってみた。ギリギリの人数で多くの高齢者を扱っている病院は朝からごった返していた。社会主義的に維持されて来た健康保険制度が崩壊しつつあることがわかる。

今回応じた病院はどこも昼休みや休診日などを利用してコロナワクチンの接種を行う。ところが「端末などがないので予約が入っているかどうかは確認できません」という。おそらく当日の予約キャンセルなども病院には伝わらないんだろうなと思った。せめて当日の予約者数がFaxで送られてくるといいなあと思ったのだが結果的に予約者が来て初めて「ああこれだけの人数を処理するんだな」とわかる仕組みになっているのかもしれない。

自己犠牲精神を発揮していつ終わるかわからないワクチン接種をやっている。これではやる気が出ないのも当然だ。予約しても来ない人がいるかもしれないし逆にたくさん人が入ってくるかもしれない。

そうこうしているうちに3月分のワクチン割り当てが決まったようだ。国から知らせが入るのは2月14日だったそうだ。当初コールセンターでは「2月15日に状況が確定する」と案内していた。だが市役所に聞くとどうもそうではなさそうだ。コールセンターには正確な情報が入っていないらしい。

まず国から情報が入り、ボランティア的に時間を捻出した病院が予約時間の割り当て表を作る。それを手作業で市役所に渡すと市役所が手入力するそうだ。さらに地域に応じてくれるところが少ないなどの事情があればなんとかできませんかと説得して回るようである。これが全て手作業になる。予約が確定しても正しい数字が入っているのかを病院は確認できない。さらに予約者もついつい予約を忘れたりするだろう。情報の突き合わせとチェックなどできそうにない。

壊滅的にIT技術に疎いため日本の行政が出来る精一杯がこのレベルである。

これが「岸田総理の言っている一生懸命」の実態である。岸田総理が一生懸命なのは間違いがない。例えて言えば岸田総理は一生懸命パソコンのキーボードを叩いている。だがパソコンは動かない。フリーズしているのかもしれないし処理が遅いのかもしれない。あるいはキーボードのコードがUSB差込口に入っていないかもしれない。だが岸田総理はキーボードと叩き続ける。そのうちキーが壊れるだろう。

今回、岸田総理はパソコンの点検をやるわけではなく「進捗状況を発表して自治体同士で競わせる」という作戦に出たようだ。恥をかかせて住民から文句が出れば自治体も一生懸命やるだろうという見込みがあるのだろう。

自治体の取り組みを促すため、首相官邸が15日に始めたのが都道府県や政令市ごとの接種回数・率の公表だ。進展を比較できるようにし、遅れている自治体をせき立てるのが狙い。官邸のホームページに毎日掲載する。

岸田首相、100万回達成へ躍起 実績公表で自治体競争促進―ワクチン3回目接種

叩いたらパソコンが動くのではないかと考えていることになるが、叩いてもおそらくこの古いパソコンはもとには戻らない。

さらに河野太郎広報本部長に命じてYouTubeでの呼びかけなどを行なったようだ。

自治体にはやる気はない。国がちゃんとワクチン在庫を配布してくれないという気持ちがあるからだ。所詮は国の事業なのである。さらにちゃんとやろうにもIT技術が追いついていない。自分たちだけが頑張っても仕方ないという諦めムードが漂う。これをYouTube動画で救うことはできない。

おそらく岸田総理に国家運営は無理だろうと思う。ワクチン接種しかアイディアがない上に、一生懸命考えた結果が自治体に恥をかかせれば一生懸命やるだろうくらいのことしか考えられないからだ。岸田総理が早く「ああ自分には総理は無理だった」と諦めてくれればいいのだがと思った。

だが、ここで重要なことに気がついた。次の総理もこの問題点に気がつかなければ延々と同じことが繰り返されるだろう。さらに野党はどうだろうかと考えて愕然とした。まだ共産党をどうするかで延々ともめ続けている。

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