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小室圭さんと宮内庁は何を間違えたのか

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小室圭さんの問題がこじれにこじれている。国民の理解が得られないからだという。そもそも小室圭さんと宮内庁はどこで間違えたのかを考える。

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どうやら忘れている人が多いようなのだが、現在の上皇后陛下も皇太子妃時代にいじめられていた。表立った話は出てこなかった、おそらく中では色々な苦労があったことだろう。だが皇后陛下になるとそのいじめは一旦止んだようである。次に上皇后陛下が体調を崩したのは現在の皇后陛下へのバッシングが強まったときである。雅子さまよりの報道もあり失声症になったと言われている。医者に皇室の内情を話せないからという理由で医者にもかかれなかったようだ。

皇后陛下もまた調子を崩してゆく。外交官としてのキャリアを捨てて皇室に入ったがかなりの重圧を受けたようだ。気晴らしにデパートに出かけたことなども叩かれたと言うような記憶がある。最終的にどんな病名がついたのかは覚えていないのだが「勝手に精神状態が悪くなった」かのような扱いを受け、今でもその状態は続いている。

上皇后陛下が失声症になったのはおそらく「嫁いびり」と言うような評判を気にされたのではないかと思う。言いたいことはたくさんある。だが天皇とその家族の発言は憲法によって厳しく制限されている。そんな状態で正気を保つのはとても難しいことなのだろうということがよくわかる。

こうしたいびりの風潮を作ったのは女性週刊誌だった。この手の女性週刊誌にはよく皇室の嫁たちをいびる記事が出てくる。一億総小姑化と言いたくなる。

ではなぜ女性週刊誌は皇室の女性をいびるのか。理由は二つある。そもそも彼らは誰かをバッシングしたがっている。次に皇室は誰でも知っている。芸能人の不倫も叩かれるが、彼らは芸能界を引退してしまえばそこでバッシングは終わる。実際に芸能界を一時引退状態に追い込まれる例は多い。だが皇室の女性には引退がない。皇室に入ってしまえば一生「パブリックフィギュア」扱いになってしまう。逃げ場がなく発言もできない人を叩き続けるのが女性週刊誌だ。だが、読者たちは単に記事を読んでいるだけで「他人を追い詰めている」という感覚は持っていないだろう。間接的な加害者であり対処は難しい。

今回眞子内親王殿下も自動的にパブリックフィギュア状態になっていて何を言ってもいい対象になっている。だから叩かれるのだ。このままでは皇族は世論に隷属するだけの存在になってしまう。

ただなぜ女性週刊誌読者がパブリックフィギュアを叩きたがるのかがよくわからない。確かにテレビの「3時のワイドショー」は一時期芸能人叩きを熱心にやっていたが、今はすっかり政治・社会問題にシフトしている。女性週刊誌はこの高度経済成長期の悪癖を温存しているだけであり実は社会全体の意見を反映しているわけでもなさそうである。

日本の小姑たちは新しく家に来たものをいじめる。その理由はよくわかる。いじめることによって「自分たちは大きな存在であって尊重されなければならない」ということを示せるからである。新しく家に入った嫁は小姑たちに気を配り続けなければならない。それが彼らの狙いなのだ。だから気を配れば配るほど小姑たちは増長する。

改めてこうした図式を確認するとあることに気がつく。そもそも女性週刊誌の読者は皇室の小姑でもなければ小室さんを牽制する実名のメンバーでもない。さらにいうと直接皇室を攻撃しているわけではなく女性週刊誌を読んでいるだけである。

つまり冷静に考えると彼らは不特定多数の他人であり、取引も説得もできない。

ここまで考えてくると、宮内庁が何を間違えたのかがわかる。そもそも宮内庁は女性週刊誌の読者を気にする必要などなかったし気にするべきでもなかったということになる。

彼らと取引をしようとしても無駄である。おそらく女性週刊誌の読者は誰かを排除することで「私の意見が通った」と信じ込むようになる。つまり彼らの相手をしている限り次々と犠牲者が出るのだ。

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