もちろん根拠のない話なので「単なる名誉毀損モノ」なのだが、これくらいしないと恥ずかしい思いにならないと思う。広島でどれくらいの人がお金で選挙に行ったのか試算して見た。
前回、2019年の選挙で選挙では森本真治さんが329,792票獲得している。今回宮口治子さんは370,860票である。その差4万票と計算する。実は立憲民主党が頑張ったと行ってもそれほど上積みはできていない。つまり広島の有権者はさほど政権政府に対して抗議の声をあげなかった。
一方で河井案里さんと溝手顕正さんに入った票数は566,054票だった。今回は336,924票だった。229,130票減っているのだ。ここから立憲民主党に流れた票41,068票を引くと188,062という数字が出てくる。
これが意味することは何かと考えると興味深い。
もちろん自民党支持者たちは「コロナが怖くて投票に行かなかった人が大勢いるんだろう」と思いたいのだろうが、選挙にゆく理由がなくなったから行かなかった人がいるんだろうなあと思う。おそらくそれはお金であろう。
全体の有権者数は230万人程度なのだが、2019年の投票率は44.67%なので102万人程度が投票した。今回は33.61%で77万人程度が投票した。その差は24万票で、実は自民党が失った19万票よりわずかに多い。お金で動いた人たちはだいたい20万票プラスマイナス数万票ということになる。
金権選挙がなぜいけないのかということがよくわかる数字だ。金権選挙は「政策ベースで未来の日本のために投票しよう」という意欲を減退させてしまうのであろう。立憲民主党が勝ったわけではなく「お金や利権に動かされて投票に行った人」が減ったのかもしれない。
また立憲民主党に加わった4万票は実は前回非自民のどこかに投票した人を合わせた得票なのかもしれないと思う。自民党が失った票と純粋に投票しなかった票の数がそれほど変わりないからである。つまり新しく掘り起こした票ではなく「分散したものが集まっただけ」なのかもしれない。こうなると野党共闘は必須だ。立憲民主党が支持されているわけではなく批判票の受け皿になっているだけだからである。これまでの立憲民主党のやり方を見ているとおそらく彼らもそれに気がついているのではないだろうか。だから独自の政策が立てられなくなっている。
と同時にこうしたお金で動いている人は全国にどれくらいいるのかと思った。自民党の選挙に携わる人たちは知っているはずであるから「状況が不利だ」となればなりふり構わぬ札束選挙になるのかもしれない。これで選挙が確定した方が問題は大きくなりそうな気がする。札束選挙はどっちみち後でバレるからである。
蛇足ではあるが河井克行さんは一体いくら使ったんだろうかというのが気になった。つぎ込んだお金を票数で割れば一票あたりのコストが出てくる。これが定額給付金の10万円よりも多かったのか少なかったのかということになる。自民党が一律給付でなく条件付き紐付きの補助にこだわる理由がよくわかる話である。