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斎藤元彦問題 マスコミが例のあの問題について言及するのはいつなのか?

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百条委員会の映像と音声が公開された。この中で「放送事故」がおきたと話題になっている。百条委員会はネットではすでに知られている「例のあの問題」を隠蔽しようとしたものと見られる。ネットでは散々話題になっているがマスコミはこれを伝えようとしない。デイリースポーツは早く言いたくてて仕方がないのだろうという気がするが具体的には何も記述していないため「例のあの問題」止まりになっている。

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国内ニュースのアクセスランキングは1位・2位・4位・5位が斎藤元彦問題で占められている。YouTubeなどで選挙期間中に広がった話題をメディアがどう回収するかに注目が集まっているのだろう。ちなみに3位は財務省叩きだった。日本の政治ニュースが問題解決型ではなく退屈な日常を埋めるための消費型になっているとわかる。

  1. 兵庫県議が告発 県最高級幹部OBが斎藤知事の「失墜を画策」とSNS投稿 2千超コメ殺到の騒ぎ 怪文書の画像も(デイリー)
  2. 斎藤知事批判 激憤バンバン相生市長→叩いたのは「机」ではなかった 謝罪会見は別人の神妙表情 Nキャス(デイリー)
  3. 財務省への批判がXで急増、リプライは衆院選後15倍以上に 殺到の批判コメントを可視化(産経新聞)
  4. 強制終了 斎藤知事問題の百条委が混乱「秘密会」映像が突然ブツッ切れる 副知事証言が消され無音→委員長遮る→虹色画面に 委員長「尋問不可能」と(デイリー)
  5. 斎藤元彦兵庫県知事「運動買収」か 公選法違反ならまた失職&また選挙も SNS戦略への有償依頼疑惑拡大(スポニチ)

Xのタイムラインを見る限り斎藤元彦氏が雇ったとされるPR会社が公職選挙法に触れていた可能性が高いという話題が多く取り上げられていた。中にはPR会社社長の個人名を挙げ「この人こそ既得権側だ」などと糾弾するものもあった。社長の過去のSNSでの活動は魚拓化されて出回っている。ネット探偵は大忙しだ。

このため「世論は反斎藤に傾きつつあるのだ」と感じた。しかしYahooニュースを見る限り斎藤元彦知事を追い詰めようとしている側に批判的なデイリーの記事が多く読まれており「分断」が進んでいることがわかる。

一見アメリカ合衆国と同じ分断が進んでいるように見えるが大きな違いがある。アメリカ合衆国の政治は「自分ごと」である。だが日本の場合は「他人事」として面白おかしく叩く傾向が強い。

中には自分事として政治を語りたい人もいる。だが、語尾を濁したり結論を出さないのが特徴だ。予め「みんなに叩かれる」ことを想定しているのではないかと思う。例えて言えば最初から先生に怒られることを想定した生徒のような人が多い。日本型教育の「賜物」だろう。このためQuoraなどで攻撃しないコメントを書くと当惑されることがある。

デイリーが「あの問題が何か」について書かなかったのが興味深い。おそらくデイリーはこれが何を意味するか理解してる。そしてコメント欄にはそれを指摘する声が出ている。ただし「不適切な関係」などと書かれているものが見つかるのみなのでワーディングによる規制はかかっているのかも知れない。このためコメント欄を注意して読まないとわからない状態になっている。検索しても出てこないのだ。

なお個人的には「内部告発文書も公にできないプライベートの活動もすべてオフィスのPCに残っていた」点に複雑なものを感じた。脇があまい。今の感覚で言えば「公私は分けるべきだ」とは思うが昭和型の男性は私生活もすべて職務に捧げるのがよしとされてきた。この慣行が公私の境目をなくしてしまったのかもしれない。そして元副知事側もこれを理解しており私生活を晒すことで故人を貶めようとしているのだ。

ネットでは「斎藤か反斎藤か」という構図ができている。しかし全体の泥仕合化こそが兵庫県庁舎の(少なくとも幹部たちの)古めかしい体質を象徴している。斎藤元彦氏はこれにメスをいれることを期待されていたが、今ではすっかりその一部として取り込まれている。

テレビ局は「民衆を正しく導いてやれば合理的な報道に戻ってくるはず」との前提を置いている。テレビ局はSNSの台頭に危機感を強めており選挙報道のあり方を見直しつつSNSも規制したいようだ。

ネットの反応を見るかぎり、もはや有権者は政治を問題解決の手段とはみなしていない。退屈な毎日に刺激をもたらすスパイスでしかない。人の死が絡んでいると考えるとこれはまさに異常な状態だが誰もそれを気に留める人はいない。

かつて苛烈なワイドショーが芸能人の私生活を暴き人生を破壊してきたように、政治に関わるとSNS報道によって破壊されるという新しいリスクが生まれている。政治と政治報道が長らく問題解決を放棄してきたツケが回ってきているといえるだろう。おそらく規制はなんの解決にもならないだろう。

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Comments

“斎藤元彦問題 マスコミが例のあの問題について言及するのはいつなのか?” への2件のフィードバック

  1. 細長の野望のアバター
    細長の野望

    公益通報者保護法に関することや、その後の調査・改善に関して、ちゃんと議論しなかったために、なんかぐちゃぐちゃな状況を産んでしまった感じですね。
    公益通報者が一人死んだのに、放置されている現状を見ると、日本的な「死んで抗議する」という行動は、もはや意味をなさなくなっているのかもしれません。

    1. 結局、年内に取りまとめるのは諦めたようですね。ここで「違反に当たる事実は確認できなかった」となるとまた色々揉めそうな気がします。

      https://nordot.app/1233703956164903444