ざっくり解説 時々深掘り

表情豊かなファッション写真を撮るにはビデオがお勧めです

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最近、ファッション雑誌の企画やWEARなどでファッション写真を自撮りする機会が増えた。ファッション雑誌はインスタグラムを通じて読者を発見したいという思惑があるのだろう。
中には仕事上毎日複数のコーディネートをアップする機会がある人もいるようだ。しかし、やはりプロのモデルではないので短い時間に効果的なポーズを決めるのはなかなか難しい。そこで、たいていの人はポーズを固定しているようである。中には斜めの構図を使って体型が分からないように工夫している人もいる。だがこれはもったいない。
これを打破するにはどうしたらよいのか。最初にやったのは鏡を準備することだった。あらかじめポーズを作ってからシャッターを押すのだ。しかし、これはあまり効率がよくない。そこでパソコンの内臓カメラを使って動画を撮影してから、フレームを切抜くことにした。
ムービーから画像を切り抜くのは簡単だ。Macの場合QuickTimeでコピーを押し、プレビューで新規作成を選択するとフレームを間単に切り出すことができる。(※ただしQuictTime X搭載機種に限る)
これだと室内でしか撮影できない。どうしたものだろうかと考えたところ、スマホにも動画撮影機能が付いているのを思い出した。ただしレンジがあまり広くないので、できるだけ開けていて木々などの陰影を作るものがない場所や室内がよいようだ。影ができると全身がきれいに写らない。スタンドは100円均一の店で手に入る。
動画撮影のメリットはいくつかある。第一に写真の緊張がほぐれる。今回の個人的なプロジェクトの目的は「かっこいい俺」探しではなく、姿勢の改善が目的だった。つまり写真に写る自分が嫌いなわけである。そこでシャッターを押すと変に緊張してしまうわけだ。動画だとそれはない。
次にプロセスを記録することができる。姿勢をよくするためにはいくつかのプロセスがある。これをセルフタイマーの決められた時間には完遂できない。ビデオだと時間があるので、姿勢が作りやすい。
最後のメリットは新しいポーズの発見だ。プロの場合カメラマンが客観的に指示を出しドライブモードなどで連射してゆく。そこからポーズを選ぶ。だが、自撮りの場合はドライブモードは使えない。そこで普通に歩いたり、足を伸ばしたり、あるいはセーターを手で伸ばしたりしながら、表情を探ってゆくと良い。
服の表情によって必要なポーズは違っているはずだが、マンネリになっている人はそれを発見できていないのではないかと思う。ビデオだったら簡単に自分や服のよいところが発見できる。
写真だけきれいに撮影できても仕方がないのではという声も聞こえてきそうだ。ファッションが似合うかどうかというのは9割方姿勢の問題なのだが、普段から正しい姿勢をとり続けるのはとても難しい。そもそもどういう姿勢が正しいのかということも分からないわけだ。結局、良い姿勢を探していることになる。
しかし、姿勢を意識するだけで代謝がよくなりウエストのサイズなどに変化が見られる。普段かなり省エネで歩いているのだろう。
そのためすでに中年向けのファッション雑誌では肩甲骨はがしのように健康雑誌のような特集が組まれている。クローゼットを更新するよりも、姿勢を探索したほうが安上がりで効果的なのかもしれない。