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「嘘つき自民党」に抱きついた維新の悲惨な末路

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時事通信で岸田政権の支持率が続落している。ついに政権支持16%まで落ちた。政治資金規制法の問題で反省を示せなかった。変化を嫌う人たちが自民党にしがみついている上に自民党には嘘をついている自覚も罪悪感もない。このため返って周りの政党が振り回されている。

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岸田政権の支持率はついに16%まで落ち込んだ。有権者は自民党に申し開きのチャンスを与えただけで、政治資金規正法改正には国民に恩恵はない。結果自民党の答案はゼロ回答だった。自民党はチャンスを無駄にし支持率は落ち込んだ。

ところが政党支持率では自民党の支持は微増している。誤差の範囲といえ変化を嫌う岩盤支持層が自民党にしがみついている。岸田総理は憲法改正の約束を放棄し維新との約束も守らなかったが岸田総理にも自民党にも嘘をついている自覚がなく罪悪感を感じていない。自民党は無傷だった。ある意味「無敵の人」なのだ。

SNSのXで見る限りなぜか維新が動揺している。橋下徹氏まで参戦し音喜多駿氏に「事実誤認の批判」を行い勝手に謝罪に追い込まれていた。長文の釈明を読むと橋下氏が心情的にかなり追い込まれているとわかる。

馬場代表も追い込まれており「交渉の内幕」を暴露した。ここで馬場代表は戦略上のミスを犯している。自民党の交渉当事者能力がないことを理性的・合理的に証明すべきだが単に「向こうが信じてくれと言ったから信じた」と釈明している。またこの時に主語を自民党にしてしまっている。これも誤りだ。

維新の戦略上の行き詰まりが背景にある。吉村知事の個人的な力量に支えられた政党でテレビ電波が届く関西でしか人気が獲得できない。このため中央では「体制内改革勢力」を目指す作戦だった。

ところがSNSでの説明責任がウリになっている維新は公明党のようになれなかった。公明党は密室で交渉し創価学会の支持さえ得られればよく後付けで説明すればいい。結果的に維新の「まぬけぶり」が際立つ形となった。

維新は大阪以外での浸透にも苦労している。議会が支配できなかった兵庫県では自民党の主導で百条委員会が作られた。アメリカの連邦議会で起きているのと同じ政府要人の吊上げである。告発者は斎藤元彦知事のパワハラ証言を集めて「人格的な問題」を指摘する戦略だ。日本でもアメリカ型の対決政治が始まった。

東京では有力な候補者を見つけることができず、かと言って小池・蓮舫両氏のどちらも応援できない。このため「静観する」とコメントしている。音喜多駿氏の出馬を期待する声があったと言われている。

万博のプロジェクト管理でも問題がでている。維新のウリは「無駄の排除」だったが350億円の「巨大割り箸リング」や2億円トイレ(規模を縮小して1.5億円で落札されたそうだ)が話題になっている。7500円の入場料は高すぎると不評で「庶民は蚊帳の外か」と言う評判が広がる。学校に無料招待券を配り動員を試みたがアンケートに「行かない」と言う選択肢がなく「小細工がすぎる」と吉村知事が批判されている。

ついに産経新聞が「<独自>自前の万博海外館、10月の外観完成構想が一部破綻 開幕時に未完成のもの出る可能性も」と言う記事を出した。Yahoo!ニュースではタイトルが省略され万博海外館が破綻した印象だ。

大阪・関西万博は赤字で終わる可能性が高いが、破綻処理の財源議論ができていない。つまり、維新は財政支援を自民党にお願いする立場に追い込まれる可能性が高い。馬場代表は「自民党が約束を破った」と言っている。つまり自民党が謝罪するまでは交渉相手にならないことを意味している。ところが自民党には嘘をついた自覚も罪悪感もない。だから、当然謝罪はしないだろう。

ここはせめて「岸田総理か側近が嘘をついた」とするべきだった。馬場代表はおそらく気がついていないだろうが彼は橋を燃やしてしまった。このあたりが彼の限界なのだろう。

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