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菅政権の底が抜けたとおもったらまだまだ底ではなかった話

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安倍・菅政権は憲法判断を改竄という大きな嘘から始まった政権だった。お友達には何がなんでも取り入らなければならないという気持ちがあり対して悪びれもせず憲法第9条の解釈を変えて集団的自衛権の守備範囲を拡大した。この嘘の毒は今でも広がり続けている。「これが底だな」と思ってもそれ以上のニュースが出てくる。今度は経産省の官僚が不正を働いたというニュースがあった。まさに底なしである。

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不正を働いたのはまだ若い20代の経産官僚二人だそうだ。慶応高校の同級生だったそうだ。一人は司法試験に合格した真面目なタイプでもう一人は銀行に就職した後経産省に入り直したという人だった。こっちはもう係長だったそうだからよほど優秀だったのだろう。主に使い込みを担当したのは係長だそうである。

係長さんは兼職禁止規定があるにもかかわらず会社を作っていたそうだ。真面目に働こうとしたならまだ良さそうだがどうも自分たちが所管している分野で一儲けしようとしていたようだ。派手な暮らしをしていたそうだから「国に仕える」という気持ちはなかったのではないかと思う。さらに周りにいる人は誰もそれに気がついていなかったらしい。

慶応高校といえばエリートがたくさんいる学校だ。「自分もいい暮らしをしたい」と考えても不思議ではない。だがやったことは極めてモラルに欠ける行為だった。ただ、AERAの記事に驚きは感じられない。

NHKによると彼らは証拠隠滅を図ったそうだ。これも安倍政権・菅政権ではよくあることだ。トップが指示をしているわけではないかもしれない。かつてはあってはならないことだったがこの若手官僚は不正が常態化した官僚組織しか知らないのだからそのこと自体を責め立てるつもりにはなれない。

官僚のモラルは崩れ去っていてこういうことが起きても不思議はないという論調になっている。我々は安倍政権・菅政権が作り出した毒に慣れてしまった。

手口は巧妙であり稚拙だった。支給者が勝手に申請しても大家に連絡がされて嘘がバレる仕組みになっていた。だったら「2人が組んで大家と借り手を分担すればバレないだろう」ということになったようである。おそらくゲーム感覚で仕組みをハックしようとしたのだろう。

今回の新型コロナの支給では「不正を疑って仕組みがややこしくなっている」ものが多い。支給だけでなくワクチン接種にもそういう側面がある。だがそれも当然だった。モラルが崩れ去っている経産省では「あ、これは利用できるな」と考えるひとがいるわけだ。国民は真面目だから「国を騙してはお天道様に申し訳ない」と思うのだが官僚はそうではないらしい。

面白いことに世間の関心はそれほど高くない。おそらくは官僚が嘘をつくのは当たり前であってそれほどニュースバリューがないということなのだろう。太陽が東から昇ってもニュースにはならない。官僚が不正を働いても当然としか思えない。だから誰も怒らない。

菅政権は憲法違反すれすれの線で天皇陛下が発言をしなければならないと考えるほどの稚拙な対応を見せている。いわば「逆賊化」していると言っていい。その一方で官僚組織はモラルを失いつつある。嘘をついてまで自分たちの身を守ろうとする政権に誠心誠意尽くしても疲れるだけだ。

この政権を放置していては大変なことになると思っていたのだが、もうすでに大変なことは始まっているのだろう。人の気持ちを察することもなく、単にルールを悪用して儲けようと思うような政権に国民が救えるはずはない。

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