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党首気取りの野田佳彦さんが上から目線で西村大臣を制止した話

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立憲民主党を応援している。というより今の自民党政権は流石にないなあと思うのである。だが、野田佳彦さんの質問態度を聞いていて「ああこれはダメだなあ」と思った。野田さんの党首気取りが鼻につくのである。

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首相に代わり西村康稔経済財政担当相が答弁しようと手を挙げた際に、野田氏が「(西村氏は)総理を目指しているかもしれないが、ちょっと勘弁してください」と述べると、笑い声が上がった。

「党首討論のつもりだ」 立憲・野田氏、菅首相と初論戦―衆院予算委

野田佳彦議員が予算委員会で質問に立ったところを実際に見ていた。ここで西村大臣が割って入ろうとしたのだが、野田議員が「お前みたいな格下は黙っていなさい」というようなことを言い西村さんを止めた。このときに「あなた総理を目指しているかもしれないが」と発言したのである。そして「党首討論のつもりでやっている」と宣言した。

この上から目線がとても不快だった。

もし仮に野田さんが一生懸命に総理大臣の職責を果たして総理大臣をやめているのなら特に何も感じなかっただろう。だが野田総理はひどかった。

2009年前の選挙の時地元でマニフェストについて質問したことがある。誰もまともに答えてくれなかった。政権をとればなんとかなるという謎の高揚感に包まれていた。藤井元財務大臣の「財源はどうにかなる」というような発言があり、官僚たたきのショーが行われた。しかし、八ッ場ダム問題では迷走した。

東日本大震災では、枝野官房長官の「直ちには問題がない」という弁護士風の発言があり、菅直人総理大臣が福島第一原発問題で東京電力に殴り込んだりした。

野田時代になり、結局財源に困るようになり「消費税増税」を決めてしまった。これといった反省の声も聞かれず、説明もなかった。「ああやはりこの人たちはダメだった」というのが野田政権時代の印象である。これを払拭して欲しかったのだが、安倍政権時代の8年間を彼らはぼーっと過ごしたようだ。

おそらく、自民党は競争がないと自浄作用を働かせることができないダメな政党だろう。核になる人たちはおそらく今でも「日本人には天賦人権などふさわしくない」と考えているはずだ。彼らが唯一恐れているのが選挙である。だが、立憲民主党がこんな調子では、おそらく自民党がつけあがるだけなんだろうなと思う。

野田佳彦さんは地元での選挙に強い。千葉4区の選出だが千葉1区と並んで非自民系が強いという千葉県内でも特殊な地域である。リベラルというより大企業の労働組合が強い地域なのだろう。ずいぶん長い間千葉1区の田嶋要さんと4区の野田佳彦さんは立憲民主党と距離を置いていたのだが「立国合同」で立憲民主党に復帰した。

立憲民主党は総理大臣に集中砲火を浴びせて失言を誘うという作戦をとっているようだ。確かに全ての矛盾点を安倍総理の「虚」が包んでいた時代には効果的だったのだろう。だが、今の内閣は実務型で菅総理は実務を大臣たちに任せているようだ。河野大臣・西村大臣・田村大臣の間には微妙なズレもあるのでそれをついた方が効果的な質問ができるように思える。

何も立憲民主党が全部ダメだといっているわけではない。例えば、江田憲司議員が同じように総理の危機管理について質問していた。江田さんの質問態度はとても抑制的でありしたがって菅総理との間に会話が成立していた。

だが、西村智奈美議員などは「シナリオ通り」の答弁が得られないととても子供っぽい様子で駄々をこねてみせる。西村さんの質問を聞いていると子供が飴玉が欲しいと泣いている様子と重なる。そういうものを延々と見せられると「この人たちは大丈夫なんだろうか?」と思ってしまうのである。

国民が実務的な解決策を望んでいるときに「いまだに総理気取りで党首討論」なのかと思った。この空気の読めなさと自己認識の高さは一体どこからくるものなのだろうか?と思う。

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