「日経平均がバブル超えしたのは自分の政策が評価されたから」 岸田総理の認識は過度に楽観的

日経平均が最高値を更新した。AIブームを背景にしてアメリカの半導体メーカーNVIDAの業績が好調だったことを受けた流れとされている。日本経済は好調な株価・企業業績と疲弊する国民生活の二重状態にある。植田日銀総裁は国会で「もはやデフレではない」という認識を示しており「デフレマインド」が続く国民生活は切り離されようとしている。

このまま好調な株価が続くかどうかは全てアメリカの金融政策次第だが岸田総理は株価が動き出したのは自身の政策が金融市場に評価されたからだという楽観的な見通しを示した。もはや周りが全く見えていないことを示す「認識」といえるが、国民はしばらくはこの総理を所与のものとして自分の生活を防衛しなければならない。

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「日本人はデジタル小作人か?」 タイトルはショッキングだが示唆に富む内容

ロイターに「コラム:日本はデジタル小作人か、仮面の経常黒字国と円安の関係=唐鎌大輔氏」という記事があった。唐鎌大輔さんは金融専門家の中でもアメリカよりではなくヨーロッパに詳しいことで知られる。近年では「対GAFAMデジタル赤字」についての発言が多いのだがあまり注目されていない。誰も話を聞いてくれないためについに強いトーンになったのかと思ったのだが、意外と示唆に富む内容だった。ちなみにデジタル小作人とは「GAMAFの小作」と言う意味であり、IT土方(どかた)と揶揄されることもあるプログラマーなどを指しているわけはない。

唐鎌氏が言いたいことはコラムの最後に出てくるので是非全文読み通して見ていただきたいところだ。ざっくりと要約すると次のようになる。

日本は「成熟債権国」であるという見方が一般的だが、すでに「債権取り崩し国」と言って良いのではないだろうか。これまで稼いだカネをGAFAMにむしり取られる(唐鎌さんはそのような表現はしていないのだが)という意味ではデジタル小作と言って良い。

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日経平均は絶好調だが国民生活は困窮 今後日本の株価はどれくらい維持され、どのように崩れるのか

企業業績は好調で株価もバブル後最高値を更新し続けている。史上最高値も更新するのではないかと言われている。国家収支も絶好調で2023年の収支は20兆円余の黒字だった。一方で国民生活は疲弊しGDPは停滞かリセッションという状態に入った。「統計の誤差か一時的なものであればいいのに」と痛切に感じる。

SNSのXでは「実態経済を映していない今の株価はバブルにすぎないのだからやがて崩壊するはずだ」というコメントが散見された。金融リテラシーのなさが浮き彫りになる感想だ。政府によって困窮させられている庶民経済から見ると確かにそう見える。だが、ニューヨークの株価は30年あまりの間に14倍以上も値上がりしている。企業収益も好調で日本には年間で20兆円ものお金が流れ込んできている。

では東京の株価はどのような推移を辿るのか。このまま好調な経済を反映しH3ロケット2号機のように大気圏に突入するのか。それとも失速して落ちてしまうのか。

実は現在の株価は非常に難しい状態に陥っている。責任とを取りたくない政府は「全て日銀のせい」にしたいと考えているようだ。鈴木財務大臣の発言からその難しさがよくわかる。

所得倍増計画計画の立案者である下村治はかつて「闇市の経済を国民生活に還元できれば日本の経済はもっと良くなる」と考えた。実際にその着想は1960年に花開き高度経済成長を実現させた。現在の状態に置き換えれば「好調な企業の儲けを国民生活に還元できれば国民生活はもっと良くなるのに」ということになる。かつてできていたことがなぜ今の自民党にはできないのか。さらに言えばそれに代わる政党が現れないのか。考えてみたが理由はよくわからなかった。

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マイナス金利の解除は3月かそれとも4月以降か 本格的なインフレスタートで助かる人と切り捨てられる人

今年初めての日銀政策会合が開かれた。内容はマイナス金利の維持だったがロイターが「コラム:3月のマイナス解除、否定しなかった植田総裁会見の本音」というコラムを書いている。年度明けを待たずに3月にもマイナス金利が解除されるのではないかという内容だ。いよいよインフレが始まる。好循環に乗ることができれば成長の果実の恩恵を得ることができそうだ。

ただ「どうやら見切り発車になりそう」ということもわかってきた。全ての条件が揃わなくても見切り発車で政策を変更することが予想されるため積み残されて取り残される人たちが出てくるだろう。

政治が何もしないため、結果的に日銀が切り捨てる人を決めることになるというわけだ。ただし金融政策が一夜にしてガラッと入れ替わるわけではない。希望的観測を述べるならば「動向を見極めつつ準備する時間はある」のかもしれない。

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イーロン・マスク氏に薬物常用報道 きっかけは鬱病治療で役員たちの間でも問題になっていた

イーロン・マスク氏に薬物常用の報道が出ている。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝え
日本の媒体も後追いしているがWSJの報道の範囲を超えておらず詳しいことはわからない。英語版のビジネスインサイダーが追加報道を出していることからおそらく今後日本語でも追加報道が出てくるものと思われる。

あくまでも「報道によると」だがマスク氏は鬱病治療のためのケタミンを「娯楽」で常用するようになっていたようだ。アメリカでは必ずしも違法ではないそうだが、不規則な発言が役員の間でも問題になっていた。ただしSNSのXでの不規則な発言は珍しくないうえにケタミンの使用もすでに知られていた。「ああやっぱり」と考える人も多いようである。

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