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INTJ, INTP

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INTJ


がんこ、批判的、独自性のある考え方をする。プロジェクトを整理して、人の助けのあるなしに関わらず任務を遂行することができるタイプだそうだ。詳細にこだわらず、譲るところは譲る気持ちを持つ必要がある、とのこと。「J」なので当然、常識的な判断をする。唯我独尊。手許の資料にはプロジェクト・マネージャーという走り書きがある。

さて、これまでのE型とのいちばんの違いは、これから紹介する人たちが「I」だということだ。Introvertの頭文字で、日本語でも英語でも「内向的」というと、暗いヒトというような意味で使われることが多い。英語でも、「日本人は内向的だ」(つまり、思っている事を口に出さない)という意味で使う。日本人なら誰でもしっている事だが、思っていることを口にしないからといって、おとなしい人というわけではない。影ではとんでもないことを言っているかもしれない。MBTIの内向性はこれとは異なるように思える。


Eの人たちが外側から価値観を持ってくるのに対して、自分の内側に価値観がある。これがINTJの人たちを「我が道を行く」にしているようだ。自分の価値観で現実を直感的に捉え、その価値観に合うように現実を変えてゆこうとするわけだ。これをEが強い人が見ると、「わがまま」な人に見える。逆にIの人から見ると、Eは「自分がない」ように見えるはずだ。

INTP

なぜだか良くわからないが、静かな人なのだそうだ。私のタイプの内向性が強いタイプ。理論的で科学的な主題を好むというのはENTPと似ている。細かい部分に理論的なので「博士」みたいな人なのだろう。細かい点にこだわりが大きいので、好きな事を追求できるようなキャリアを積むのがよいそうだ。どうやらJの人たちが現実的なことに興味を持つのに対して、Pの人たちは「可能性」やら「未来」やらを追求したいみたいだ。

このように、これから広がるIの人たちは、Eの人たちに比べ、何かと扱いにくく、キャリアに一工夫が必要なことが多い。これが、一般的に言われる好きなことをし貫き通した奴が負けという評価につながる。これは考察に値する。この文章に書いてある、観客目線はE的な態度だ。周りの人が面白いと考えたことが面白いという価値観だ。これがなりたつのは、日本のお笑いが即物的で刹那的だからだと思う。また集団内の秩序が乱れるのを嫌う傾向が強いので、全体の空気を読んで違和感がない会話を選択する人が人気ものになることができるということなのかもしれない。さらに教育機関と言っても、企業の論理が入る以上は大量に効率よく人材を輩出しなければならないのだから「マーケットに合わせて」といいたくなる気持ちも分かる。

この文章にはマイケル・ジャクソンの例が出てくる。マイケル・ジャクソンは幼少期に周りの大人達から「期待されるべきマイケル像」みたいなものを押し付けられたのだと言われている。子役にはそういうところがある。本来この人がIかEかは分からないのだが、人に期待されるままに自分を演じていると、自分が何者なのか分からなくなってくるかもしれない。ネバーランドを作ってコドモと遊んでいたところからコドモとしての自己像を持ち続けたのかもしれないし、最後には肌を白くして、整形を繰り返した。そこまで深刻にならなくても「受けるお笑い」ばかりを追求するあまり、自分が一体何をしたかったのか分からなくなる人も出てくるだろう。
最近、アンディ・ カウフマンを題材にしたマン・オン・ザ・ムーンを見た。この人は典型的な「内向型」のようだ。幼い頃から一人芝居が好きで(つまり、人が見ているから面白いことを言うわけではないのだ)、そのギャグは独りよがりだった。テレビが壊れたような映像演出をして「この番組は放送しない」とABCに言われたり、テレビでおなじみのギャグを期待する観客に対して、延々と華麗なるギャツビーを読み、客が誰もいなくなるまで語ったりした。確かにこうしたギャグはテレビには向かないかもしれない。しかし当時のアメリカにはショー・パブや自前講演の機会があり、カウフマンは最後まで自分が面白いと思うことを貫き通した。というより、そういうやり方しかできなかったのかもしれない。最後には肺がんに冒され35歳で亡くなってしまうが、あのまま生き続けたらどのような喜劇人になったのだろうか。

内向性でも(自分のやりたい事を貫き通しても、と言い換えてよい)後世に名前を残す芸人になることはできる。人はときにものごとには正解があり、それに沿わないことはよくないことなのだという強固な信じ込みを持ちやすい。また、世の中に余裕がなくなると、こうした「難しい人たち」を排除してしまおうという動きが出てくることもある。確かに自分の傾向を知った上で、変わってゆこうと思うことは大切だ。自分の特質を活かした活躍の場所を見つけるのもまた重要なことなのである。つまり多様性が重要なのである。

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