ざっくり解説 時々深掘り

ENFP, ENFJ

カテゴリー:

ENFP

昨日のENTPは「考える」すなわち客観的な理解をもとに行動をする。ENFPは、熱心な活動家ではあるが、理解が主観的だ。それは、考える代わりに感じるからだ。外向的で飽きっぽく主観で考える。つまり暖かくてよい人ということになる。いつも面白いことを考えているので人気があるかもしれない。
ENTPと同じく、飽きっぽいことは欠点になり得る。別の資料には考えるの苦手なのに考えるから、ひどく理屈っぽくなることがあると書いてある。ユングのタイプ理論による劣等機能というやつだが、ユングの研究者は、感情、感覚、思考、直感を並列に扱うので、劣等機能は1つということになっている。つまり、ENTPであっても思考が苦手でない人はいるのではないかと思われる。
手許の資料では、ENFPはWarm, enthusiastic, high spiritedと書いてある。多分、悪い人ではないだろう。

ENFJ

Pは新しいアイディアを許容するが、これがJに代わるとどうなるだろうか。責任感があって、人に共鳴する人なのだそうだ。どちらかというと他人のニーズの為に行動するので、グループ全体が困らないような解決策を好む傾向がある。社交的で常識人の「よい人」だ。よい人さ具合は、ENFPと変わらないが常識人というところが異なる。
欠点は、主観的であるところだろう。批判や賞賛に大きく反応するということは、外からの評判に弱いということでもある。リーダーシップはあるのだが、その質はTタイプの人たちとは異なる。家族的経営の中ではよいリーダーシップを発揮できるのかもしれないが、大きなチームや競争的な企業のリーダーには向かないかもしれない。
もう一つの特質はEへの理解だろう。Eは外向性という意味なのだが、口語では「明るい、いいやつ」という意味で使われることが多い。しかし心理学での外向性という言葉の使い方はこれとはちょっと異なっている。情報の流れが、外から内へというように使われる。この外向性が現れているのが、このENFJではないかと思われる。
規範の基準が外部にあるので、得てして「自分は本当は何がしたかったのか」が分からなくなってしまう可能性がある。考えるタイプは客観的な情報をもとに状況判断をするのだが、感じるタイプはそこが顕著になりがちだ。すると、1人では何も決められなくなる恐れすらある。こういう人が理屈で理論武装すると、論理はめちゃくちゃなのだが、言っている本人は至極まともな理屈だと考えるだろう。それはこのタイプの人たちが他人の理屈も「感情的に聞いている」からだ。普段は問題が表にでないが、いざ口論となると思考タイプの人は愕然とするかもしれない。感情タイプの人へ「実は理屈が全く伝わっていなかった」ことを突如として知るからだ。
故に、チームのリーダーを決めるときには予めこうした傾向を知っておく必要があるのかもしれない。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です