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コロナ禍が我が生活圏にやってきた

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千葉県の熊谷県知事が生徒のパラリンピック観覧を中止したというニュースがあった。複雑な心持ちでこのニュースを眺めている。近所の中学生がなんとなく怖いのだ。おそらく有名な人がこんなことを書くと炎上するのだろうなあと思うが、有名ではないので書いてみる。

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事の経緯からみてゆく。パラリンピック引率の先生が2名コロナウイルスに感染しているということがわかった。もともと政府がオリンピックを強行したことでパラリンピックにも敵意が向けられている。「子供達を危険な場所に連れてゆくのか」という形での反発が広がった。

だが、今回はある事情がありこのニュースを細かく見てみた。

マスク

実際にはすでに先生に感染者が出ていたようだ。もちろん生徒と接触した先生もいて接触した生徒もいて該当者にはPCR検査を行うという。

一貫して「大切な生徒をどう守るか」というか話になっている。大人から子供に感染するという思い込みがあるからだろう。実際には無症状かごく軽症の子供から大人に感染している可能性もある。子供が街に出て感染を広げている可能性も排除できない。

こういう言い方が「炎上ポイント」になる。「子供を疑うのか」「子供を汚染源扱いするのか」ということになってしまうからだ。

実はこの中学校は我が生活圏にある。つまり、集団感染の心配がある学校の生徒がスーパーマーケットで買い物をしている可能性があるということだ。デルタ株のエアロゾル感染では感染能を持ったエアロゾルが3時間程度漂い続ける。さらにマスクをしている生徒もいればそうでない生徒もいる。「より一層気をつけるしかない」という気分になる。

結局、熊谷県知事が出てきて「パラリンピック一斉中止」を決めた。これも不安材料だ。県知事と市長はもともと上司と部下の関係にあるので「県知事だけが出てきたのか?」と思ったのだが、実際には市長も中止を表明したというようなことが書いてある。記事のタイトルを読むと千葉県・千葉市と書いてある。マスコミの注目が県知事に集まってしまうだけなのかもしれない。

ただTwitterを見ると神谷市長は熊谷県知事とミーティングを行った結果として中止の決断をしたというような書き方になっている。副市長気分が抜けていないのではないかと心配になった。あれこれ熊谷県知事にお伺いをたてるようでは困るのである。

今回は二つの記事を主に読んでいる。

これを読むと千葉の人の独特の感性も心配だ。あまり思いきった「角が立つ」ような決断をやりたがらない。せっかく国が盛り上がっているのに自分たちだけが反対するというような決断をやりたがらなかったのだろう。だがなんとなく騒ぎを抑えようという感覚はあり、当初感染がわかった時には「パラ観戦は継続する方針で一度断念した生徒らへの観戦前検査を再検討する」と言っていた。つまり検査をしてなんとか丸く収めようとしていた。

実際には千葉市でもオンライン授業の検討が始まったという話もあるので全く何もしていないわけではないのだろうが、情報が少ないので「あれ、大丈夫なのかな」という気分になる。検索してみて市長が「部活中止」は教育委員会にお願いしたということがわかった。まあなんとなく検討はしているらしい。

東京のニュースと地元のニュースでは受け取り方がこんなに違うんだなあと我ながら驚いた。若葉区では保育園での集団感染例も出ている。きちんとやっている学校や幼稚園・保育園もあるのだろうがそうでないところもある。そうすると「とにかく人に近づかない」という対策しか取れない。

「子供たちを守るためにきちんと対策を取れ」というのはOKなのだろうが「子供は潜在的なウイルス源なので近づかないようにしている」は叩かれるはずである。ワクチンを打ちマスクもきちんとしているのだがそれでもこうした疑いを持ってしまうのである。自分では疲れているという感覚はないがおそらくなんらかの精神的影響も出ているはずである。コロナ情報に接しない時間を意識的に撮るのも大切かもしれない。

旅行関係者などが「イベントの子供達を守るのか?」という話を一生懸命しているのを見た。だが実際には学校は地域とつながっているのだから課外活動と校内活動をわけて見ても仕方のない話だ。だが休校やオンライン授業などをやると家庭内の経済格差が教育格差として跳ね返ってくる。全ての人が満足する解決策は得られないという点に学校対策の難しさがある。

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