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公共財としての笑顔

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本日は公共財としての笑顔というテーマについて考える。例えて言えば、住宅地できれいに整備された生垣が街の財産になるというような話である。

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毎日写真を撮影しているのだが、一つ気になるところがあった。年齢のせいでほうれい線がきつく出るのだ。これは仕方がないのだろうと思って「簡易整形」をしていた。色味などを修正するついでにレタッチソフトで消していた。だが、このほうれい線は意外と簡単に改善ができることがわかった。

ほうれい線が出る理由は二つある。一つは顔がむくんでいること。もう一つは顔の筋肉を使わないことである。だからこの二つを修正してやるとほうれい線が薄くなって顔がすっきりする。写真というものは恐ろしい。こうした違いをかなり残酷に反映してしまう。毎日写真を撮影しているとそのことが否応なしにわかる。サボるとすぐ顔に出るのだ。

プロではないのでほうれい線を全く消し去ってしまう必要もないし、光の使い方で補正もできるのであまり極端似やる必要もないのだが、できることから始めてみたい。

リンパを流す

まず、顔のむくみを修正する。このためにはリンパ液を外に押し出してやる必要がある。実は首というのは肩からつながっている。だから、最初は胸を後ろに開いて首も後ろに引く。次にぐるぐると回してやるといい。この運動は首筋にできるシワも改善できる。肩が解放されると肩こりにも効果がある。やってみるとわかるが意外と動かしてないのである。

次に顔のリンパを流す。目の下・頬の上あたりを外に流してやる。あまり強くやりすぎるとよくないというのでそっと抑えるように流すのだがやはり液体を外に流すのである程度力が必要である。人差し指の腹で押すようにしないと流れるような感じにならない。このための器具なども売られているようだが、普通に指を使うだけで良いのではないかと思う。

もう一つのポイントは鼻腔である。鼻梁のの脇に力を入れると詰まったものが排出されるような感覚がある。実はリンパ以外にも鼻腔に水が溜まっているようである。これが流れないと鼻づまりが起きる。つまり、鼻づまりが起きている人は顔の筋肉がうまく使われていないことになる。「鼻づまり」と「ツボ」で検索すると点としてのツボが紹介されている(沢井製薬)のだが実際にはこの二つの点を結んだところをマッサージして内容物を流すようなイメージで刺激してやると鼻づまりを改善することができる。

写この運動を数分やると顔の修正をしなくても済むようになった。しかし油断してやらないでおくと元に戻ってしまう。基本的には坂道を上がるような作業なので、鏡を見たりして定期的にチェックしなければならない。

笑顔のために筋トレをする

さて、今回は公共財としての顔について考えている。若い時の美男美女は遺伝子によって決まるが年齢を重ねると努力した人の方が美しい顔を保つことができる。しかし、努力と言っても「精神をきれいにすれば内面が自然とにじみ出る」というような精神論ではない。筋トレが必要なのである。いろいろな運動があるようだが、これは口を大きく開いて「あいうえおあおあええおあお」の形を作るようにすると良い。わ行まで通して見て顔が凝るような感覚があるようなら筋トレができている。が、これもやったからといって効果が出るというわけではない。写真を見るなり鏡を見るなりして目標が達成できているかを確認しなければ意味がない。

「男はヘラヘラ笑うべきではない」という価値観があるのだが、実は笑顔も根性で作る必要があると考えると若干イメージが変わるかもしれない。笑えずに顔がたるんでいる人は怠けているのだ。顔の筋肉が動かせない状態で笑おうとすると、表情筋を総動員することになるので不自然で大げさな笑顔になる。写真写りをよくする程度にほうれい線を目立たなくするのはそれほど難しくないし、小顔作りもそれほど難しくない。特に小顔作りは、テレビ通販で「ちょっとやっただけでこんなにきれいに!」などと言っているが、あれは大げさではないと思う。

さりげない笑顔を作るためには口角だけをあげる必要があり、実はこれが意外と難しい。常に口角を上げ続けているためには局所的な筋肉が鍛えられている必要がある。笑顔があまり得意ではなくいつも口角が下がっている人に「笑顔を作れ」といってもなかなかできないのではないかと思う。最初は5秒持たせるのが大変なのではないだろうか。

笑顔は公共財である

さてここまで笑顔の作り方について見てきた。大人が見た目にこだわるなんてとバカにする人もいるかもしれない。しかし、笑顔を作ることは、ささやかではあるが社会貢献になる。アメリカでは笑顔と幸せに関する研究がなされていて科学論文もできいるらしい。Smiing can trick your brain into happiness — and boost your healthという記事では、笑顔を作ると筋肉をモニターしている脳が「喜んでいるのだ」と錯覚してセロトニンやドーパミンなどの脳内物質の分泌を増やすのだという研究があるそうだ。また、誰がが笑っていると「ミラーニューロン」の働きによりその感情が周りに広がる。このようにして群れ全体が幸せな気分を共有することがあるそうである。つまり、笑顔という公共財をみんなで持つようにすれば社会全体が明るくなるのである。

ただ、この社会貢献にはちょっとした鍛錬がいる。まず使っていなかった顔の筋肉の使い方を思い出すところから始める必要がある。他人を幸せにするためにはまずちょっとしトレーニングと心がけが必要なのである。

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