カテゴリー: 経済
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アメリカ・日本・韓国 インフレの共通点と違いについてざっくりと整理する
この文章は現状をざっくりと説明した上で「今社会保障費用負担の議論をすべきではない」と主張する内容になっている。なぜ社会保障費用の負担議論をすべきではないのかについては文章の最後の方で説明する。状況をざ…
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153円突破 円安によるインフレ継続か金利上昇による倒産か 二択を迫られる日本銀行
アメリカで消費者物価指数(CPI)が発表された。インフレが再加速する兆しがあり年内に利下げが始められるかが怪しくなっている。 アメリカの経済は比較的順調な状態が続いているが、日本経済は大きな影響を受け…
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悪性インフレの影響でパン屋とラーメン屋がバタバタと廃業 プチ贅沢が成り立たない経済状況
東京商工リサーチが2つの記事を書いている。パン屋とラーメン屋がバタバタと潰れているというのだ。この話からは二つの情報が読み取れる。一つは岸田政権下で国民の負担を増加させる悪い政策が着々進行しているとい…
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パウエルFRB議長は利下げに慎重姿勢 米国債の利回りは上昇し金の現物が最高値を更新 気になる株式と円相場への影響
このエントリーではアメリカの金融政策の行方と日本のドル円介入ラインについてざっくりと経済紙の記事だけを紹介する。現在ではドル円の介入ラインは155円近辺ではないかと言われている。 エミン・ユルマズ氏に…
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アメリカ合衆国は依然として超過準備の状態にある
ロイターが「アメリカは超過準備の状態にある」という記事を出している。2022年よりはマシな状態になっているが正常化にはしばらく時間がかかりそうだという。日本の経済状況を知る上でもこの記事について理解す…
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「いつか財務省が介入して円高にしてくれるはず」は本当なのか-予想される介入線は154円から155円
日本銀行が金融政策を変更し「マイナス金利」を解除した。このニュースで「いよいよ日銀も政策変更か」という期待が集まった。だが、実際には「金融緩和継続」と受け止められ逆に円安が進行している。 財務省・金融…
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チョコレートが食べられなくなる! 西アフリカ産のカカオ豆価格が異常な高騰
アフリカの気候不順は多くの気象難民を生み出しているが「所詮はアフリカの出来事」と考えられることが多い。そんなの自分達には関係ないやと思う人が多いかもしれない。 だが、今後チョコレートが食べられなくなる…
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アベノミクスの負の遺産「ゾンビ企業」 日本経済は死にかけた企業の救済と円安悪性インフレの二択に
アベノミクスの葬送が進んでいる。ここにきて、ようやく経済・金融の専門家がアベノミクスの負の側面について堂々と語ることができるようになった。 日銀の議事録でも公然とアベノミクスの弊害が語られるようになっ…
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どうかひどい円安になりませんように マーケットは祈るような気持ちでFOMCを見つめる 日本経済が陥ったアメリカ依存の漂流
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金融緩和の終わり ついに日本も経済に興味がない政治家を放置したツケを払う時
日銀の金融政策が転換した。アベノミクスと書いて「時間稼ぎ」の時代の終わりだ。 経済を専門をとする人たちは大体このことがわかっている。また財務省・財政再建派もこのことがわかっているようだ。 しかし、政治…
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資源制約と放漫な金融 アメリカが悪性インフレに陥りつつある理由
ロイターが「コラム:米有権者、インフレ鈍化でも物価高巡る不満消えない訳」というコラムを出している。内容は極めて簡単だ。アメリカは悪性のインフレに陥りつつあると指摘している。
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ざっくり 「結局今の日本はスタグフレーションなのか」問題を考える
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下請けを「パートナー」と呼べばいじめは解決? 政府の甘すぎる認識
日経新聞に「「パートナー」ならいじめないか 下請法に名称変更論」という記事が出ている。無料では冒頭部分しか読めないが下請法という言葉そのものがいじめの温床になりかねないので名前を変えればいいのではない…
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ざっくり 日銀マイナス金利解除で円高ではなく円安を予想する人たち
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ロイターがアメリカの株価の調整局面到来に注意喚起 金融関係者はパニックを警戒か
アメリカの株価が近く景気後退局面に入るのではないかという観測をロイター通信が出している。これはバブル崩壊ではなく「単なる調整だ」という説明である。金融市場関係者はアマチュア投資家たちのパニックを恐れて…
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日経平均1000円下落とストップ安 普段から地道に情報収集してこなかった人たちは大慌て
先日書いたようにアメリカのテック株ブームに翳りが出ておりNVIDIAも利益確定の動きが出ていたことなどから予想された動きだった。結果的に全体の株価は900円下落となりさくらインターネットはストップ安気…
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ひっそりとアベノミクス終了予告 時事通信が「日銀YCC撤廃」の観測気球 円は一時146円台に
日銀は見切り発車気味にゼロ金利政策を撤廃しようとしている。この下準備としてYCCの撤廃が決まったようだと時事通信が伝えている。土曜日の朝に時事通信へのリークとしてこっそりと発表された「観測気球」で、金…
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日経平均が怒涛の40,000円超 「バスに乗り遅れるな」でSBI証券アプリもつながりにくくなるほどの大盛況
月曜日は朝から景気の良いニュースで溢れた。東京証券取引所が9時に開くとすぐさま40000円を突破した。このニュースを見て「バスに乗り遅れるな」と感じた人がSBI証券のアプリを開こうとして接続障害が起き…
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流れに乗るべきか乗らざるべきかそれが問題だ 株価4万円目前だが「安易な投資は控えるべき」と警告する専門家も
デイリー新潮が「バブルの再来? 株価4万円目前だが専門家が「投資は控えるべき」と語る理由」という記事を出している。株価が絶好調だと聞いているのに「なぜ?」とクリックしてしまいたくなるようなタイトルであ…
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「政府がデフレ脱却宣言を検討」との一部報道 岸田総理の支持率向上を狙った動きだが却って国民から反発される恐れも
衆議院の予算審議が終了し2024年度の政府予算の自然成立が確実なものとなった。立憲民主党は政治とカネの問題の対策が不十分だとして週明けの審議を求めていたが不発に終わったようだ。最終日に目立った混乱はな…
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結局、今の日米の株価はバブルなのか? アメリカの金利高止まりと株価上昇の現在地とこれから
日経平均の最高値更新を背景にした記事を何回か書いた。主に訴えたかったのは「経済がデフレ期からインフレ期に移行したにもかかわらず岸田政権の見通しが変わっていないのは危ない」という点だ。だがSNSのXを見…
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「日経平均がバブル超えしたのは自分の政策が評価されたから」 岸田総理の認識は過度に楽観的
日経平均が最高値を更新した。AIブームを背景にしてアメリカの半導体メーカーNVIDAの業績が好調だったことを受けた流れとされている。日本経済は好調な株価・企業業績と疲弊する国民生活の二重状態にある。植…
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「日本人はデジタル小作人か?」 タイトルはショッキングだが示唆に富む内容
ロイターに「コラム:日本はデジタル小作人か、仮面の経常黒字国と円安の関係=唐鎌大輔氏」という記事があった。唐鎌大輔さんは金融専門家の中でもアメリカよりではなくヨーロッパに詳しいことで知られる。近年では…
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日経平均は絶好調だが国民生活は困窮 今後日本の株価はどれくらい維持され、どのように崩れるのか
企業業績は好調で株価もバブル後最高値を更新し続けている。史上最高値も更新するのではないかと言われている。国家収支も絶好調で2023年の収支は20兆円余の黒字だった。一方で国民生活は疲弊しGDPは停滞か…
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マイナス金利の解除は3月かそれとも4月以降か 本格的なインフレスタートで助かる人と切り捨てられる人
今年初めての日銀政策会合が開かれた。内容はマイナス金利の維持だったがロイターが「コラム:3月のマイナス解除、否定しなかった植田総裁会見の本音」というコラムを書いている。年度明けを待たずに3月にもマイナ…
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イーロン・マスク氏に薬物常用報道 きっかけは鬱病治療で役員たちの間でも問題になっていた
イーロン・マスク氏に薬物常用の報道が出ている。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝え日本の媒体も後追いしているがWSJの報道の範囲を超えておらず詳しいことはわからない。英語版のビジネスインサイダーが追…
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イエレン財務長官が勝利宣言か ソフトランディングをめぐり思惑が交錯
イエレン財務長官が「ソフトランディング達成」を宣言したと読める記事がBloombergに出ている。だが、どうもこの記事のタイトルがおかしい。ロイターの表現は控めに「米経済「ソフトランディング」に向け進…
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ダイハツ、万博、クリスマスケーキの大量売れ残り なぜか日本に漂うソ連崩壊期と同じような閉塞感
この記事はいつものようなニュースまとめではなく個人的な印象をまとめた簡単なスケッチのようなものである。内容は「現在の行き詰まり感がソ連の崩壊期に似ている」というものだが、特に何かの裏打ちがあるわけでは…
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広がるカスタマーハラスメント禁止の動き そもそもなぜカスハラは社会に蔓延するのか
2023年12月13日に旅館業法が改正され「ハラスメント客」の宿泊を拒否できることになった。また、東京都がカスタマーハラスメント防止条例の検討を始めたというニュースが出たのは2023年10月31日のこ…
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「とにかく全てやる気のない現場のせい」 ダイハツ不正問題処理から見える日本人が働く意味を見出せなくなった理由
おそらく誰が悪いというわけではないのだろう。だが、ダイハツの不正問題の処理をみていると「日本人が労働意欲を持てなくなった理由がわかる」と感じる。 当初トヨタの子会社ガバナンスの問題として報道されていた…
