カテゴリー: 経済
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長期金利と商社株の高騰
先日2025年12月4日に金融市場で興味深い事が起きた。長期国債の金利が上がりそれにつれて商社株が4%ほど値上がりしたのだ。「株高」に喜んでいる人も大勢いたのではないかと思うが、生活者にとっては増税と…
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全ては政府の責任 高市総理の発言で12月利上げに一抹の不安
日本銀行の植田総裁が慎重に準備された原稿を読み金融市場は12月利上げを折り込み始めた。日本経済は金利上昇か円安かという二者択一を迫られ、誰かがコストを支払わなければならない状況だ。そんなかで金融市場は…
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ついに「ベッセント財務長官解任論」まで 混迷するアメリカの金融政策
別のエントリーで高市総理の経済政策は日本を幸せにしない可能性が高いと書いた。高市総理は(おそらくは無意識に)日本経済の底上げに抜本的な対策を講じずアメリカ経済への従属化を進めている。仮にアメリカ経済が…
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「高市のせいで円安」に片山さつき財務大臣も打つ手なし
ドル円が一時157円台に到達した。ユーロ円も180円台に到達しており「日本売り」の様相だ。背景にあるのが政府の財政ファイナンスへの期待である。日本が財政を拡張すると金利が安い円を借りてそれをドルに変え…
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今、「あまり」株を動かすべきではないかもしれない理由
日経平均が一時1000円以上下げる動きがあった。世界的なリスクオフの動き人連動したものだ。ここで資金を動かしたくなる人が多いと思うのだが、一旦深呼吸をして考えたほうがいいかもしれない。連邦政府の統計が…
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【短信】FOMCは予測通り0.25ポイントの金利引き下げ
FOMCが終わり予測通り0.25ポイントの引き下げで終わった。以下現在わかっていることをまとめた。ABC Newsはパウエル議長がトランプ大統領の働きかけを拒否したと強い表現を採用している。
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日本の対米5500億ドル投資は曖昧なまま 将来の不良債権化の懸念
赤澤経済再生担当大臣(当時)がアメリカ合衆国に対して巨額の投資を約束した時、アメリカと日本の認識に差が出ていることが話題になった。その後に投資計画は文書化され、今回高市総理とトランプ大統領の間にも協約…
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NVIDIAの時価総額が5兆ドルを突破 これはバブルなのか?
NVIDIAの時価総額が5兆ドルを突破した。GEMINIによると、4兆ドルから5兆ドルになるまでにかかった日にちは112日だったそうだ。今回はなぜNVIDIAの株価がここまで上がったのかを考え、これが…
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AIを使って小難しい経済記事を読む 高市総理の所信表明演説を評価する
当ブログを定期的に閲覧している人の中には「自分でも記事を読んで独自の考察をしたい」と考える人がいるかも知れない。確かにREUTERSやBloombergの記事は豊富に手に入るが専門用語が多くてわかりに…
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意外とタカ派? 日銀の政策維持の受け止めなど
日本銀行が政策決定会合を行い現状維持を決めた。ETFの売却がネガティブニュースになり日経平均はやや下げたが壊滅的な下げにならなかった。 アメリカ合衆国はFOMCや物価指標が出そろたが、連邦政府閉鎖を目…
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FOMCが「非常に堅調な労働市場は終わった」と宣言
FOMCが終わり当初の予想通りに利下げが決まった。パウエル議長は労働市場が好調な時代は終わったと宣言した。経済が好調な次期が終わったという意味だが、なぜかダウ・ジョーンズは値上がりしている。
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アメリカ雇用統計は市場予測より悪化
アメリカ合衆国で雇用統計が発表された。市場予測よりも悪い内容だった。本来金利引下げを妨げる障害が取り除かれたということになるはずだが一時NYダウもナスダックも下げる展開となった。ナスダックは概ね前日並…
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【悲報】金利を下げるつもりで上げてしまうトランプ大統領 FRB理事を解任
トランプ大統領がFRBのクック理事を解任した。パウエル議長に利下げを迫るために脅迫しているのだろう。FRBはトランプ政権を提訴することに決めたようだ。トランプ大統領の思惑は金利の引き下げだが皮肉なこと…
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ジャクソン・ホール後のニューヨーク株式はユーフォリアに包まれる
この話題はどちらから掘ろうかと思ったがニューヨーク株に投資した新NISA組は笑いが止まらないのではないかという書き出しでスタートすることにした。この記事を書いている時点(取引終了直前)でNYダウは+8…
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FRBの真意を理解できないトランプ大統領
先日トランプ大統領が就任後も債権を買い進めているというニュースがあった。利益相反に当たる可能性が高いそうだがトランプ支持者は問題視していない。 一方で利下げに応じないパウエル議長に圧力をかけるために理…
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ジャクソンホールと9月のFOMCには警戒を
先日、ベッセント財務長官の発言の真意をAIに聞いたうえで、ベッセント財務長官は長期金利の高まりを警戒しておりその要因の一つの原因である日本への資金逃避を警戒していると結論付けた。 今回はその答え合わせ…
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ChatGPTといっしょに考える「ベッセント財務長官が日銀に利上げを強要」問題
さて、今日はエミンVS永濱というプレゼンテーションをご紹介している。 結論が出るわけでもないプレゼンテーションを紹介したのは、ベッセント財務長官の話題に接続したかったからである。ベッセント財務長官が植…
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エミンVS永濱 アメリカ経済がハードランディングする可能性について考える
先日YouTubeでエミンVS永濱という対談形式の番組を見た。なかなか興味深い内容なのでまとめがてらご紹介することにする。なおこのエントリーを読んでも「なにかはっきりした知見が得られる」訳ではないこと…
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「政治的に操作された雇用統計」で広がる波紋
雇用統計が速報から大幅に下方修正され波紋が広がっている。FOMCは「間違った前提」で意思決定されたということになりつつあり9月の利下げがより強く求められるようになった。何よりも驚いたのが統計の責任者の…
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【150円突破】円安の進行と見えない増税
アベノミクスについて書いていた時、将来人々はフリーランチなどなかったと考えさめざめと泣きながらアベノミクスを反省するのだろうと思っていた。が予想は完全に外れた。人々はフリーランチを求め続けポピュリズム…
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パウエル議長解任騒ぎで市場が動揺
トランプ大統領はこのところFRBのパウエル議長に対して金利を引き下げるように迫っている。パウエル議長は「関税問題がなければすでに金利を下げていただろう」してすぐさま応じるつもりはないようだ。 そんなな…
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「アメリカの労働市場は絶好調」の怖さ
アメリカの労働統計が発表された。当初は関税の影響でかなり悪くなっているのではないかと言われていたが、実際には危うい状況が明らかになった。非常に面倒な状況になっている。
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事実上の株価操縦 反省なきトランプ大統領の救い難さ
今回のトランプ大統領の相互関税政策の放埒さからトランプ大統領が本質的にアメリカ合衆国大統領の職責も株式市場の仕組みも理解していないということがわかった。この問題は金利上昇を通じてアメリカ政治に暗い影を…
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トランプ関税から日本と世界を救った「カミカゼ」の正体とは
トランプ大統領の追加相互関税が数時間で撤回された。トランプ大統領の事実上の敗北宣言だった。一体この背景に何があったのかの分析が進むに従って「日本が戦わずして関税を撤回させた」ことがわかってきた。未曾有…
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トランプ大統領の事実上の敗北宣言で株価が急騰 関税政策を90日延期
ニューヨーク株式市場は下落から始まったそうだが、午後になって突然急騰した。トランプ大統領が追加関税政策の90日延期を決定したからである。市場のプレッシャーに負けた事実上の敗北宣言と言えるだろう。 早起…
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アメリカ株は結局いつまでどれくらい下がるのか
当ブログでは「落ちてくる剣は掴むな」「床に落ちてから掴めばいい」と言っている。日本がアメリカと関税交渉を始めたことで日本の株価は持ち直した。嵐は去ったと考えている人も多いだろう。このブログを書き始めた…
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激しく上下動する株価に惹きつけられ大怪我をする人が多いのはなぜか
一時「関税が延期される」という根拠不明の報道が出たがホワイトハウスが否定した。これによりトランプ政権は本気で経済を混乱させようとしているらしいということになり株式市場は続落した。また中国に対してもさら…
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関税延期の報道に振り回されるアメリカの株式市場
ニューヨーク株式市場が一時株価上昇に転じた場面があった。関税が90日延期されるという根拠不明の報道を受けて人々が「買い」に走ったのである。ただしホワイトハウスがこれを否定したため株式市場は再び下落に転…
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石破総理の電話会談は不発 トランプ大統領の性格を読みきれず
石破総理が電話会談を行い日本は不公正な取引などしていないと訴えた。これに対してトランプ大統領は「これまでひどい扱いをしてきた日本が心を入れ替えて交渉を申し出てきたぞ!」と宣伝した。USスチールの話はす…
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トランプ関税を巡る混乱と急激な円高
トランプ大統領がもたらしたショックによる波紋が広がっている。このエントリーではトランプ関税と急激な円高について取り上げる。1ドル130円台という予想も出てきた。貿易戦争が起これば日本の製造業は打撃を受…
