カテゴリー: 国際政治
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中間選挙後に取りざたされる「バイデン大統領の弾劾裁判」の可能性
Quoraでアメリカの新しい報道官について書いたところ「バイデン大統領の弾劾」というにわかには信じがたい話が書き込まれた。日本では全く報道されていないがアメリカ合衆国の一部のメディアでは盛り上がりを見…
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オーストラリアの政権交代で「対中国政策」の揺り戻しは起こるのか?
オーストラリアで総選挙が行われる。「政権交代が起こると対中融和的になるだろう」という書き方をしているところもある。時事通信は「対中揺り戻し」という書き方をしている。 だが、海外のメディアの評価は違って…
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ハンガリー首相がEUの中で造反を始める
かねてよりロシアとの関係が近かったハンガリーが「EUはレッドライン(最後の一線)を超えた)」と主張している。表向きはロシア産石油禁輸案に反発したものだが、背景にはEUとハンガリーの間の緊張関係がある。
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アメリカ最高裁判所の初稿リーク事件の波紋
アメリカの最高裁判所から初稿が流出したという事件がありアメリカでは波紋が広がっている。記事を読んだり英語版Quoraでの様子を調べたのだが「司法が情報を流出されるのは良くない」とする声は少なく「正義の…
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5月9日を目前に、宣戦布告報道やプーチン大統領が指揮権を手放すのではないかという情報戦が繰り広げられている
5月9日の戦勝記念日を前に「宣戦布告するのではないか」とか「プーチン大統領がガン手術のために指揮権を一時手放すのではないか」という報道が出ている。いずれもイギリス発の情報で真偽のほどはよくわからないが…
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合衆国最高裁判所からの文書流出でPro-ChoiceとPro-Lifeの対立的議論が再燃
政治のニュースを流し読みしていたら「最高裁判所がリークを事実と認めた」という記事が目に入った。一瞬何のことだかわからなかったのだが中絶問題に関するもののようだ。アメリカでは中絶問題はキリスト教の価値観…
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ロシアが国連事務総長に向けた敵意とその影響
ロシアが国連事務総長が訪問中のキーウを爆撃した。その意図は不明だがロシアは明らかに事務総長の仲介活動にいら立ちを見せているようだ。 仮にロシアが「自分がコントロールできない国連などもういらない」と考え…
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イギリス当局がロシアが5月9日に宣戦布告するのではないかと警告
常任理事国のロシアが自ら隣にある主権国家に侵攻し国連事務総長が訪問しているキーウにミサイルを打ち込むという悪夢のような事態が起きた。ある意味「第二次世界大戦の戦勝国が戦後の国際秩序維持主導する体制」が…
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ロシアの「恫喝」にヨーロッパは連帯して対応する
ロシアのやり方にはおおよそパターンがあることがわかってきた。集団の中にある強い点は狙わず弱い点を狙い攻撃する。つまり「見せしめ」手法だ。ヨーロッパはこのやり方に慣れていて連帯を強めて対応しようとする。…
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パキスタン南部のカラチ市で中国人3名が巻き込まれるテロが起こる
パキスタン南部のカラチ市で自爆攻撃があり4名がなくなった。そのうちの3名が中国人だった。たまたま巻き添えになったのではなく中国人を狙ったものと思われる。バロチ人の分離独立を求めるバルチスタン解放軍(B…
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フランス大統領選挙の第二勢力はルペン氏ではなく「棄権票」だった
フランス大統領選挙の第2回目の投票結果についての集計が出てきた。このエントリーは最新ニュースではなく振り返りとしてフランス大統領選挙の概況を見てゆく。 大統領選挙は予備選と決選投票の2回が行われるうえ…
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共和党議員がイーロン・マスク氏のTwitter買収によりトランプ氏のアカウントが復活することを期待
アメリカの富豪イーロン・マスク氏とTwitter社の間で買収協議がまとまりそうだ。マスク氏の狙いは必ずしも明らかではないがかねてよりTwitter社の政治へのリベラルな姿勢に疑問を呈している。このため…
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速報:マクロン大統領が得票率58.2%で再選へ
フランス24がマクロン大統領が得票率58.2%で再選されたと報じている。ルペン氏の得票率は41.8%でありかなりの差がついた模様だ。
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フロリダ州の小学校で「性自認」についての議論が禁止される
アメリカ合衆国というと「表現の自由」が保障され誰でも好きなことが議論できるという印象がある。だがそれは昔の話のようだ。フロリダ州では「小学校では性的指向について話し合ってはいけない」という法律が作られ…
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海を渡ってきた難民にジョンソン首相が差し出しすルワンダへの片道切符
パーティーゲートで揺れるイギリスのジョンソン首相がまた新しい奇策を思いついたようだ。イギリスに押し寄せる難民をルワンダに送り出そうとしている。もちろんタダでとは言わない。1億2000万ポンド(約200…
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韓国の与党共に民主党が「韓国の検察共和国化」を懸念
韓国では5月10日に新しい大統領が就任する。文在寅政権も尹錫悦次期大統領も「平和裡の政権交代」を演出しようとしてきた。だがここにきて議会と次期大統領の対立が先鋭化している。 背景には文在寅政権が終わっ…
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NATO加盟の意向がロシアに睨まれたウクライナと加盟しないと言いながらもNATOに協力してきたフィンランド
フィンランドがNATO加盟に向けて大きく前進した。これまでNATO加盟に後ろ向きだったプーチン大統領の「失点」の一つだ。フィンランドはヨーロッパ系の国ではないが加盟申請がなされれば加盟は比較的速やかに…
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日露戦争当時の日本と現在のウクライナはどこか似ている
ロシアの旗艦「モスクワ」が沈没した。ロシア側は事故だと主張しているがウクライナ側は自分たちが撃沈したといっている。このニュースを見て現在のウクライナは昔の日本に似ているなと思った。どちらも「巨大な恐怖…
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親プーチン派のルペン候補がNATOからの離脱を示唆
フランスの大統領選挙がいよいよ2回目の投票を迎える。マクロン大統領の逃げ切りが予想されるなかルペン候補が主張を先鋭化させてきた。個別の記事で読むとよくわからないのだがロシアとの関係を修復しNATOから…
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ルーブルの反転急落と国債発行断念
ロシアでルーブルが反転急落している。行きすぎたルーブル高の是正という説明になっている。また、ロシア政府政府は年内の国債の発行を諦めたそうだ。経済制裁が効いて戦争が止まってほしいと思うのだがロシア側は新…
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パキスタンでイムラン・カーン首相が失職しIMF救済の道を探る
パキスタンで政変があった。元クリケットプレイヤーという異色の経歴を持つイムラン・カーン首相が議会から不信任を突きつけられて失職した。背景にあるのはまたしても外貨不足と物価高である。民主主義と国民経済が…
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ロシアの脅威を背景にスウェーデンとフィンランドがNATO加盟に向けた協議を開始する
スウェーデンとフィンランドがNATO入りに向けて協議を開始したとCNNが伝えている。前向きなフィンランドとあまり乗り気ではないスウェーデンという温度差があるのだが、スウェーデンにはそれでも協議をやらな…
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フーシ派との内戦が続くイエメンが集団指導体制に移行
イエメンをめぐる混乱はラマダン停戦で落ち着きを見せている。イエメンは大統領が大統領評議会に権限を委任し集団指導体制に移行した。後ろ盾となるサウジアラビアなどの連合国の意向があったものと考えられている。…
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クラマトルスク駅の衝撃とロシアの白黒思考
ロシアが国連人権理事会を出て行った。国際社会は「ロシアが反省すれば戻ってきても良い」という配慮をしていたのだがロシアは各国に「賛成したらタダではおかない」と脅すような文章を回したそうだ。さらにその後で…
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かつてハイパーインフレを経験したジンバブエで再び高いインフレ
AFPに非常に小さなニュースがあった。ジンバブエ政府が新しい100ドル札を発行したがこれではパン一斤も買えないという。背景を調べると想像を超えて悲惨なことになっているようである。通貨発行権を打ち出の小…
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フランス大統領選挙直前にマッキンゼーへの調査が開始される
今度の日曜日にフランスで選挙が行われる。その直前に「マクロン陣営に逆風」が吹いた。マッキンゼー・アンド・カンパニーが脱税容疑での捜査が開始されたのだ。一見関係なさそうな2つの疑惑なのだが検察のなかでは…
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EUがハンガリーに予算停止措置
EUがハンガリーに対して予算配分しない決定をした。直接の原因とされているのはハンガリーの汚職体質だが、おそらくオルバン首相のプーチン大統領よりの発言が問題視されているのだろう。EUはポーランドにも予算…
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スリランカがデフォルトへ
経済が行き詰まりを見せ暴動に発展していたスリランカではIMFが介入し債務整理を行おうとしていた。しかし中銀総裁や財務大臣が辞任したこともありIMFのカウンターパートがいなくなってしまった。このため「デ…
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ロシア国債のデフォルトが確定的に
ロシア政府が国債の利払いをルーブルで行なった。まだ猶予期間があるそうだが契約違反とみなされるためロシア国債の「デフォルト」が確定的となった。NHK日曜討論(4月3日)の時点では「5月25日が節目では」…
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ロシア国債デフォルトの可能性がより高まる
先日のエントリーではロシア国債デフォルトのXデーは5月25日だと書いた。だがそれが早まる可能性がある。ブチャでの残虐行為が明らかになり国際的包囲網がさらに制裁を強化させているからだ。制裁対象はあくまで…
