カテゴリー: 国際政治
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イーロン・マスク氏のTwitter買収と試される民主主義
Twitter社がついにイーロンマスクしに買収された。本来なら単なるテックニュースなのだが、今回は一味違っている。「言論の自由」が試されるという事態に陥っている。
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ペロシ邸襲撃事件と中間選挙で高まる暴力の懸念。今起きていることを短く要約。
すでにご存知の方も多いと思うのだがサンフランシスコのペロシ邸が襲撃されペロシ下院議長の夫が頭蓋骨骨折の怪我を負った。アメリカ合衆国では、この件に関する報道は抑制的だ。中間選挙に向けて投票所の暴力行為が…
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ウィンドフォールタックス(棚ぼた税)とスナク新首相
イギリスとEUである税金が議論されている。それがウィンドフォールプロフィットに対するウィンドフォール税だ。日本語では「棚ぼた利益に対する棚ぼた税」という名前がついている。BBCが「What is th…
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ルラ氏優勢のブラジルの大統領選挙で高まる暴力への不安
穏健な選挙はその国の民主主義の成熟度合いを計測する指標になっている。ブラジルで大統領選挙の決選投票が行われるのだが、結果を受け入れない人たちが暴動を起こすのではないかという不安が高まっている。きっかけ…
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イタリア・メローニ首相の最初の仕事はヨーロッパ中央銀行の批判
イタリアでメローニ政権が成立した。メローニ政権はEUとNATOに「良いメンバー」として止まることを表明した。一方でECB(中央銀行)のことは批判している。EUからの補助金を受け取ったこともあり「イタリ…
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胡錦濤氏が共産党党大会からつまみ出された問題で新たに分かったこととまだ分かっていないこと
党中央大会で胡錦濤氏が「つまみ出された」問題で憶測が広がり続けている。新しく分かったこととまだ分かっていないことをBBCの「胡錦濤氏の退席めぐる謎、新たな映像で深まる 中国」をもとに短くまとめた。習近…
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イギリスでヒンズー教徒のリシ・スナク首相が誕生へ
連日伝えているようにイギリスで新しい保守党の党首選挙が行われていた。ジョンソン氏が支持者を集められなかった時点でスナク氏の首相就任は既定路線だったが、その伝えられ方をみて驚いた。インド系でヒンズー教徒…
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ボリス・ジョンソン氏の乱入で「同じ間違い」をまた繰り返しそうなイギリスの次期首相選び
イギリスで興味深い政治ショーが続いている。お騒がせ男のボリス・ジョンソン前首相が表舞台に再登場し「また首相になるのでは」などと言われているようだ。「今回は党員投票はない」と思っていたのだが、候補者が複…
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習近平国家主席の「権力委譲ショー」で我々が見せられたものは何だったのかを考える
中国で習近平国家主席の3期目が始まった。当初の予定通りライバルたちが排除され習近平氏に近い人たちに取り替えられた。途中で胡錦濤前国家主席が退席を余儀なくされるというハプニングがあったがショーはなにごと…
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トランプ氏に法的拘束力のある召喚状が届くもショーはおそらく途中閉幕
アメリカでは議会襲撃に関する1月6日委員会というものをやっていた。最終的な狙いはトランプ大統領(当時)が議会を襲撃したという結論を得ることだったようだが、ショーはおそらく「ラスボス」を迎える前に閉幕す…
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イタリアで「極右」メローニ政権が誕生するも市場は先行きをやや不安視線
イタリアでドラギ政権が崩壊したのは7月21日だった。総選挙は9月25日に行われメローニ党首率いる「イタリアの同胞」が勝利した。それから一ヶ月弱をかけてようやく大統領から組閣の依頼が行われた。既に選挙で…
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ナイジェリアの洪水でナイジェリアの米作が危機的状況に
世界的に多雨による洪水が問題になっている。ナイジェリアでも洪水被害があり死者数が600名を超えた。雨季は6月から11月ごろまで続くが今年は8月の降雨量が極めて多かったそうだ。ナイジェリアではコメ農家が…
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ブレイバーマン内務大臣の辞任がダメ押しになりついにトラス政権が崩壊
ついにトラス政権が崩壊した。辞任表明までの期間は45日で「最短」とされるそうだ。31日に中期財政計画が発表されることになっており取りまとめをやっているハント財務大臣は党首選には立候補しない予定だ。 現…
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ドイツが脱原発政策を転換 ー リベラルな緑の党には逆風
ドイツのショルツ首相が国内に残る原発3基の稼働時期延期を決めた。とりあえずの延長期限は4月15日になっており「当座冬を乗り切るため」の苦渋の選択だ。だがこれでも「年内で原発を停止する」と決めていたため…
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おそらくこれから下り坂にさしかかる中国で習近平国家主席の続投を決める共産党大会が始まった
中国で共産党大会が始まった。習近平国家主席の3期目が承認される見通しとなっている。日本では台湾への武力行使を諦めていないという点が話題になっているが実は次世代の目標探しに苦労しているのかもしれないと感…
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ハイパーインフレのアルゼンチンではゴミの山に人が集まる
ロイターが「アングル:ハイパーインフレのアルゼンチン、ごみ物色や物々交換も」と言う記事を書いている。アルゼンチン政府は物価高騰がコントロールできなくなりゴミの山に人が集まっているそうだ。目的はゴミの山…
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トラス首相がクワーテング財務大臣を更迭し法人税減税案を撤回
イギリスで大きな動きがあった。トラス首相がクワーテング財務大臣を更迭し法人税減税案を撤回した。財務大臣を更迭し経済混乱の責任を取らせた形だが、当然メディアはトラス首相は辞任しないのかと追求している。保…
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「このままでは第三次世界大戦」だ「いやこれはアルマゲドンだ」
何者かによって橋を爆破され面子を潰されたプーチン大統領が報復に出た。民間人に対する無差別の攻撃であり国際法と現在の国際秩序に対する真っ向からの挑戦状である。国際社会はこの暴挙を止めることができておらず…
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クリミア橋の爆破の原因は爆薬を積んだトラックではないとBBCが報道
クリミア橋が爆破された。プーチン大統領の側はトラックの爆破が原因になっておりそれはテロだといっている。そしてロシアはおそらくはこの分析に従って相手側を無差別に攻撃した。犠牲になるのは民間人であり従って…
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メドベージェフ氏の終末の日予告はどちらにとっての終末を意味するのか?
おそらく現実的には起こらないのだろうが「クリミア半島の橋の攻撃」と「終末兵器の使用」の可能性が取り沙汰されている。できるだけ考えたくないという人もいれば盛んに既定路線だと煽り立てているといった具合だ。…
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沸点を超えたイラン民衆の怒りは体制転覆につながるのか?
力で押さえつけてきた抗議運動を抑えられなくなると何が起こるのかがよくわかる事例である。イランで9月中旬に起きた抗議運動が今もおさまっていない。今回の抗議運動は面的な広がりを持っており「今までとは何かが…
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なにものかがドイツ北部の鉄道に破壊工作をしかける
ドイツの土曜日の朝は大混乱だった。なんらかの技術的理由で鉄道が止まり午前11時まで解消されなかった。時事通信はドイツ北部で鉄道網が一時まひ 「破壊工作」原因か、当局捜査と伝えている。 破壊工作とは穏や…
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「すでにハンター・バイデン氏を起訴する十分な証拠がある」とワシントンポストなどが報道」とTBSが報道……
伝聞の伝聞なのだがTBSが「バイデン大統領の次男めぐる捜査 「起訴できる証拠が集まった」と米報道」と伝えている。伝聞報道だが来月に迫った中間選挙に影響があると考えているのだろう。いわば「オクトーバーサ…
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民間軍事会社 世界を混乱に陥れかねないプーチン大統領の危険な発明
日本で国鉄・電電公社・専売公社の民営化が政府効率化のためという理由で持て囃されたことがあった。この流れは郵政の民営化まで続き自民党の内紛の原因になっている。 最も巨大な産業である軍隊でこれをやったらど…
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盗んだ他人の土地に「核兵器の鍵」をかけるプーチン大統領
イギリスタイムス紙の報道がちょっとした騒ぎを引き起こしている。ロシアがウクライナとの国境で核兵器実験をしているというのである。いよいよロシアがやけになってNATOを攻めるのか、あるいはカディロフ首長が…
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オランダのルッテ首相に政治スキャンダル。原因はノキアのガラケー。
オランダのルッテ首相はもう13年間もオランダの首相を務めている。これまでスキャンダルに見舞われたことがなく「テフロン(加工)の首相」などと呼ばれているそうだ。そんなルッテ首相が珍しくスキャンダルにみま…
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フロリダを襲ったハリケーン・イアンは2022年の「オクトーバーサプライズ」になるのか?
ハリケーン・イアンの被害が500年に一度だと主張するフロリダ州知事の発言に違和感を感じていた。カトリーナで1800人規模の死者が出たのを知っていたからだ。調べてみるとカトリーナの被害とイアンの被害は質…
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ロシアの一方的な4州併合はなぜ国際法違反なのか?
ロシアが一方的に4州を「併合」した。銃で脅して住民投票を実施した上で一方的に既成事実を作ったのである。国際的には許されるべきではなくすぐに撤回されるべきだろう。だがこれが「どのような理由で何が国際法違…
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カディロフ首長らロシアの主戦派が「低出力核兵器」使用を言及した意味
ロシアの世界秩序に対する役割を考える時どうしても避けて通れないのがロシアが核保有国であるという事実だ。カディロフ首長は低出力核兵器・小型核の主張を仄めかし始めた。日本は唯一の戦争被爆国であり岸田総理は…
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ブルキナファソで再びクーデター騒ぎ:背景にあるのはマクロン大統領のサブサハラ撤退
ブルキナファソで「イスラム過激派への対応が不十分」ということでクーデター騒ぎがあった。背景にはフランスの撤退があるのだが当事者たちにはあまり事情が掴めていないようだ。日本には全く関係がない国の話にも思…
