カテゴリー: 国際政治
-
ラブロフ国連安全「破壊」理事会議長が大暴れ
国連の安全保障理事会は理事国が持ち回りで議長を務める。4月の議長はロシアのラブロフ外務大臣だがグテーレス国連事務総長に批判されるなど異例の開幕となった。ラブロフ氏は依然西側に対する被害者意識をフルスロ…
-
バイデン大統領が推進する新しいリベラル用語「環境正義」とは何か?
バイデン大統領が「環境正義」を実現するためにホワイトハウスが積極的に関与するとの宣言を出した。あまり聞きなれない上に「正義」と言う言葉には何か胡散臭いものを感じる。今回はこの環境正義について調べた上で…
-
「フロリダ州知事が岸田総理に何の用だ?」とNHKが指摘
フロリダ州のデサンティス知事が岸田総理を訪問し日米外交について意見交換した。NHKが面白い2つの記事を書いている。一つ目の記事は極めて穏健だがもう一つはデサンティス氏をミニトランプ呼ばわりし「何しに日…
-
スーダンからの邦人退避 タイムリミットは24日午前
混乱が続くスーダンから各国民を退避させる動きが始まった。両陣営とも停戦には合意しているがタイムリミットは24日午前(現地時間)だそうだ。現地情勢はかなり危険なようで民間人の退避ができていないところや負…
-
部下の官僚に恨まれたラーブのイギリス副首相が辞任 高市元総務大臣との違い
BBCで「首相がいじめ報告書を受け取った」というニュースをやっていた。一体何のことなのだろうか?と思ったのだが、実はラーブ副首相兼司法大臣が部下の公務員をいじめていたと告発されておりそのレポートをスナ…
-
「Xデー想定」が予想よりも早まり米国短期Tビルへの不透明感が高まる
アメリカのXデーが想定より早まりそうだという予想が出ている。まず最初に「人々がアメリカの短期国債(Tビル)を持ちたがらなくなっている」という趣旨のロイターの記事を読む。その上でXデーとはなにか、アメリ…
-
トランスジェンダーを起用したバドライトの広告でアンハイザー・ブッシュの株価が大幅下落
FOXニュースのYouTubeチャンネルで興味深いプレゼンテーションを見つけた。バドワイザーで知られるアンハイザー・ブッシュが「政治化」しているというのである。アンハイザー・ブッシュはこの「政治化批判…
-
邦人保護か自衛隊の安全確保か。スーダンの自衛隊派遣はかなり危険な任務に。
松野官房長官はスーダンにいる60人余りの邦人を救出するために自衛隊機をハルツームに派遣すると発表した。スーダン情勢は落とし所が見つからず被害が拡大し続けている。ハルツームでは空爆も確認されているという…
-
中国のスパイ容疑拘束に「公安調査庁」絡みの可能性が浮上
中国当局に拘束された日本人2名の判決文をTBSが独自に入手した。この記事によると中国当局は拘束された2名を公安調査庁の協力者と見ていたようだ。松野官房長官は記者からの質問に対して「公安調査庁に直接聞い…
-
処理水の海洋放出にG7の「お墨付き」を得られなかった西村経産大臣が根本的に見逃していたこと。
札幌においてG7気候・エネルギー・環境会議がおこなわれた。基本的には合意したようだがいくつかの点では合意に至ることができなかった。原発処理水の海洋放出問題は失点と言って良いだろう。経済産業省は省の利益…
-
軽井沢のG7外相会議は日本のリーダーシップで対中国の結束を確認
広島でのG7首脳会談を前に軽井沢で外務大臣会合が行われた。新幹線で仲良く軽井沢入りした外務大臣たちが早速話し合ったのは対中国についての意見の擦り合わせである。マクロン大統領が中国融和の姿勢を見せたため…
-
スーダンのクーデター騒ぎをかいつまんで短く説明
突然の騒ぎだったようだ。街が騒然とし空爆が行われた。人々は逃げ惑う。テレビ局ではニュースが流されていたがスタジオの外から「ガンガン」という音がしたと思った次の瞬間ニュースはブルースクリーンに変わった。…
-
間違えて踏み込んできた警察に応戦した住民が撃ち殺されてしまう ー ニューメキシコ州
アメリカのニューメキシコ州で警察が間違えた家に踏み込み間違えて人を銃殺してしまった。のちに警察はボディカメラを公開して「説明」をしている。透明性確保の他に自己防衛の意味合いもあるのだろう。通報から伝達…
-
アメリカの機密文書リークのきっかけは21歳の州兵の「いいね稼ぎ」だった
アメリカの外交機密リークの容疑者が捕まった。当初は第二のスノーデン事件か?などと報道されていたのだがどうもそうではないようだ。 これをどう説明するのがいいのかと考えたのだが、NBCが‘It was b…
-
「日本は台湾有事の際の避難民の受け入れ先になる」と茂木派の国会議員がロイターに提案
ロイターが木原稔議員にインタビューを取り「台湾有事なら日本はポーランドのような役割=自民党・木原稔氏」という短い要約記事を書いている。「ポーランドの果たす役割」とは台湾有事の際の避難民受け入れなどを指…
-
鈴木財務大臣は、経済破綻したスリランカの面倒を押し付けられるのか
「日本が主導してスリランカの債務整理をする」という記事が日経に掲載されていた。日本が国家デフォルトしたスリランカの面倒を押し付けられるのかと思ったのだが結局枠組みの発表は行われていない。ロイターの記事…
-
イタリアでアフリカや中東からの移民希望者が急増し非常事態宣言が発令される
Twitterのトレンドワードに「非常事態宣言」が上がっていた。イタリアで移民が急増しメローニ政権が非常事態宣言を出したというのである。宣言そのものにはおそらく実効性はなく国内向けのアピールに過ぎない…
-
ナッシュヴィルの学校で6人が殺害された銃撃事件はテネシー州の議員除名騒動に発展
テネシー州ナッシュビルの学校で銃撃事件があり児童3名を含む6名が殺された。容疑者は女性なのだが「トランス」傾向があると報じられている。またしても学校から犠牲者が出たことで「アメリカはいつまで銃規制を野…
-
ゲームチャットの「軍事機密」は実は本物だった 機密漏洩の影響はウクライナ、イスラエル、韓国などに及ぶ
戦争ゲームの楽しみの一つは「連隊」の仲間との秘密通信だ。ゲーム内にチャット機能が備わっている場合もあれば通信アプリを使ってやり取りをする人もいる。もしこのときに出てきた情報が「ごっこ」ではなく本物だっ…
-
きっかけはヤギの屠殺 イスラエルでユダヤ教徒とイスラム教徒の衝突がエスカレート
イスラム教の断食月であるラマダンが始まった。3月22日に始まり4月21日に終わる。ユダヤ教では4月5日に過越際が始まり4月13日に終了する。つまり両方にとって大切な時期だ。皮肉なことに中東ではこの時期…
-
反ワクチン派の陰謀論者ケネディ氏が民主党の大統領候補に名乗り
ニュースサイトにはさまざまな報道が流れてくる。ケネディ氏が何かの選挙に出るらしいというタイトルは見ていたのだが一体何なのかを気にしていなかった。 見ると大統領選挙の民主党候補指名争いに出馬するらしい。…
-
アメリカ合衆国では犯罪者でも大統領になれるのか?
トランプ前大統領の裁判が始まる。「前代未聞」と言われることが多いのだが、一つ分かったことがある。アメリカでは犯罪者でも票さえ獲得できれば理論的には大統領になれるということである。裁判と大統領選挙が並行…
-
フランスとヨーロッパが中国に接近し「西側」の結束が揺らぐ
今週の国際政治の主役は中国だった。フランスとEUの首脳が中国を訪問しウクライナ問題に中国が積極的に関与することを求めた。一方で台湾の蔡英文総統はカリフォルニアでマッカーシー下院議長と面会した。米中関係…
-
イタリアで英語を使ったら1400万円の罰金を取られるかもしれない
日本では早くから英語教育をした方がいいのではないかという議論がある。政府の政策にも英語由来のものが多い。だがイタリアでは真逆の動きが出ている。国民が英語などの外国語を使用すると罰金を取られるようになる…
-
ロシアによる「殉教者」の捏造
ロシアで軍事ブロガーが殺された。表向きはウクライナの仕業ということになっているがこれを信じる人はいないだろう。背景にあるのはワグネルの孤立である。しかし、実はおそらくこれにも裏がありそうだ。 一度独裁…
-
日本の林外務大臣がわざわざ中国を訪れ「脱中国化」しないと約束……と新華社
日本では「スパイ問題」を協議するために中国を訪問したと宣伝されているのだが、どうやら中国政府はそうは受け止めなかったようである。 新華社の情報をAFPが伝えている。李強首相は日本をさとし「日本が中国に…
-
習近平外交は躍進するものの、中国の地方政府は借金をため込んでいる
ここのところ習近平中国が続け様に外交成果を上げている。こうなると日本でも「独裁の方が効率がいいのでは?」と考える人が出てくるだろう。だが、その一方で地方政府が抱える債務が急速に増えているという報道があ…
-
フィンランドのNATO入りと政権交代 リベラルが憧れる北欧で起こっていること
フィンランドがNATOに加盟することが正式決定した。ニーニスト大統領が式典に出席し対ロシアの最前線となる。一方でNATO入りを推進してきたマリン首相の社会民主党は政権を維持することができなかった。代わ…
-
「スパイ」を拘束すれば林芳正外務大臣は血相を変えて北京にやってきてくれる。
元々中国との太いパイプがウリになっていた林芳正外務大臣が訪中した。名目は拘束された日本人の釈放だが会談は3時間に及んだそうである。この機会に林さんにいろいろ言って聞かせようということかもしれない。尖閣…
-
トランプ氏と旧NHK党の共通要素は苦情政治(Grievance Politics)
Ian Bremmer氏が今回のトランプ大統領の起訴についてまとめている。この中に「Grievance Politics」という聞きなれない言葉が出てきた。日本語に訳すると「苦情政治」になるそうだ。苦…
