カテゴリー: 国際政治
-
中国の外交に変化 王毅氏の外務大臣復帰が意味するもの
ある日突然秦剛外務大臣が姿を消した。習近平国家主席に引き上げられた人物だった。結局秦剛氏が外務大臣に復帰することはなく共産党の政治局員に出世していた王毅氏が外務大臣を兼務することになった。 これが何を…
-
イスラエルがとんでもない司法改革を強行 ネタニヤフ首相には健康不安も
イスラエルのネタニヤフ政権がとんでもない司法改革を強行した。英米系のメディアでは騒ぎになっているのだがYahoo!ニュースなどではあまり注目されていない。ユダヤ系のほとんどいない日本では「関係がない」…
-
スペインの総選挙は決着がつかず
スペインで総選挙が行われた。当初、極右VOXが政権入りするのではないかと言われていたが、結果的に決着がつかなかった。まず今回勝利した国民党が組閣を行うがVOXを入れても過半数が取れない。その後第二党の…
-
アメリカ合衆国は中国に再接近を試みている
現在、米中デカップリング状態にあると言われている。中国の潜在的脅威にさらされる日本にとっては好ましい動きと言えるだろう。だが安心ばかりはしていられない。このところアメリカの高官の北京入りの動きが目立つ…
-
吉岡雄三駐ポートランド日本総領事が街角でホームレスに襲撃される
アメリカ合衆国西海岸にあるオレゴン州ポートランドでアジア系の男性がホームレスに突き飛ばされた。たまたまそれが吉岡雄三・駐ポートランド日本総領事だったことがわかり日本で新聞記事になった。アジア人ヘイトだ…
-
板門店から北朝鮮に逃亡したトラビス・キング二等兵はどのような人物なのか
韓国と北朝鮮の境界にある板門店はソウルからも程近く見学ツアーも実施されている。民間ツアーに参加していた一人の参加者が「ハハハハ」と笑いながら走っていった。当初、周りの人たちは冗談だと思っていたそうだが…
-
共産党支配の深い闇 秦剛外務大臣が失踪するが中国外交には影響なし
中国の秦剛外務大臣兼国務委員が突然失踪した。3週間動静がわからないそうだ。この件について聞かれた毛寧報道官は「状況を把握していない」と述べた。外務大臣が失踪しても報道官が何も知らないと説明するというの…
-
岸田政権は「自衛隊も台湾有事にぜひ参加してほしい」とのアメリカ政府の強すぎるお誘いに態度を決めかねている
なぜか中央日報に「米紙「日本、中国が台湾を侵攻しても自衛隊投入しない」」という記事がでている。日本人は「そんなの当たり前だろう」と思うのだが、実はアメリカはかなり苛立っているようだ。これまで積極的に関…
-
脚本組合と俳優組合の同時ストライキでアメリカのエンターティンメント業界は終わりの見えない混乱に突入
ハリウッドの俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキに入った。既に脚本家組合(WGA)は5月からスト入っておりアメリカのエンターティンメント業界は大混乱している。両方の組合がストを決行するのは63年…
-
ワグネルは存在したが法的には存在しなかった。だからワグネルは存在しなかった。
プーチン大統領がついに訳のわからないことを言い出した。ワグネルは存在した。だがワグネルを規定する法的根拠はなかったからワグネルは存在しなかった。今後議会がワグネルの法的根拠を規定するのだろうという。普…
-
ヒップホップスターの50 Cent氏曰く「ロスアンゼルスはもうおしまい」
Quoraで「50 Centがカリフォルニアはもう終わりと言っている」がどう思うか?という質問を見つけた。正確にはロスアンゼルスはもう終わりと言っている。保釈金制度が部分的に廃止されの話になった人たち…
-
既に世界が「新たな戦前か戦中」に入っていることを印象付けたNATO共同コミュニケ
NATOの共同コミュニケ(声明)が出された。新しい戦前が始まったのだなと思った。第二次世界大戦は侵略戦争なき世界を実現したが、この体制が実上崩壊したことで新しい仕組みが求められている。NATOはその有…
-
トルコがスウェーデンのNATO加入承認 トルコが勝ち取ったものと言いたかったこと
トルコがスウェーデンのNATO加盟を承認することになった。ギリギリまで返事を引き延ばし、最後にはEU加盟交渉を再加速させるという約束を取り付けた。今回のディールでトルコが何を得たのかはおいおい考えると…
-
歓迎か事実上の拒否か ウクライナのNATO加盟問題に異なる2つのニュース
ウクライナのNATO加盟に関して2つのニュースが飛び込んできた。1つはNATOがウクライナの加盟に向けて積極的に前進しているというニュースだが、もう一つはゼレンスキー大統領が「まだ足りない」と反発して…
-
なんとも不思議なオランダのルッテ政権崩壊。争点は優しすぎる移民政策の是非。
またしてもオランダのルッテ連立内閣が崩壊した。11月に総選挙が行われる。崩壊の理由は移民政策だった。現実的な対応を求めるルッテ氏とお花畑的な左派の間で折り合いがつかなかった。 オランダの政治事情は極め…
-
NATO首脳会談を前に浮かび上がるバイデン政権のウクライナ戦後処理構想
NATOは11〜12日にリトアニアのビリニュスで首脳会議を開く。この首脳会談を前にアメリカが「ウクライナ処理」をどう考えているのかがうっすらと見えてきた。ある程度の膠着状態を作った上でロシアに介入し抑…
-
バイデン大統領の「アルカイダはもういない」にタリバンが大喜び
時事通信がタリバンがバイデン大統領の発言を歓迎していると書いている。記事が短いのでよく意味がわからない。調べてみると「アメリカはもうアフガニスタンに興味はない」ので結果的にタリバンの支配を容認している…
-
「ウクライナは秋頃までにロシアと和平交渉に入るのではないか」との報道は泡のようにしぼんだ
このニュースを最初に知ったのはTBSニュースの短い一文だった。疑い深い性格のため「アメリカが落とし所を探しているのでは?」などと思ったのだが、こういう思い込みは失敗するなと考えてしばらく待つことにした…
-
第三次世界大戦よりもキツい「浸潤する戦争」シナリオ
ウクライナの戦争が次第に周囲に拡散しつつある。「このままでは第三次世界大戦になるのでは?:と考える人も多いだろう。だが、そうはならないかもしれない。代わりに考えられるのが「構造化されていないの戦争」の…
-
カジノのチップは誰が配る? アメリカでアファーマティブアクションに違憲判決
アメリカの最高裁判所が2つの重大な判断を下した。アファーマティブアクションが違憲だという判断はすでに報道されているが、今朝のニュースではバイデン政権の「ローン減免」も違憲だとされたようだ。終身の最高裁…
-
フランスで警察官の少年殺害が暴動に発展 その複雑な事情
パリ郊外の警察官が交通検問を無視した少年(ナエル・M)を殺害した。この時点では「ああまたか」と思った。アメリカではこの手の事件が頻発しているためなんとなく慣れてしまっている。しかしあれよあれよという間…
-
共和党の主要候補がアメリカ出生地主義の転換を改めて提案
元々のニュースは大統領選挙キャンペーンを開始した。バイデン大統領が「バイデノミクス」という新しい政策を提案する。バイデノミクスはアメリカ時間の28日に発表されるものと見られている。 こうなると共和党で…
-
プリゴジン氏をめぐるプーチン大統領とルカシェンコ大統領の反応をまとめる
プリゴジンの乱についてはさまざまな憶測が飛び交っている。ここでは切り口を少し変えて、今回の件に関するロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領の反応を見てゆきたい。普段はルカシェンコ大統領…
-
ギリシャでNDが政権を維持 経済に弱い左派は「政府批判ばかり」として支持を失う
ギリシャで再選挙が行われND(ニューデモクラシー)が大勝した。直前に移民を大勢乗せた船が転覆していたがギリシャ国民はこの事件にさほど関心を寄せなかったようだ。SYRIZAのチプラス氏は焦りを募らせ政権…
-
ワグネルの扱いに苦慮するプーチン大統領と危惧されるロシアの特攻メンタリティ
ワグネルの指導者プリゴジン氏が声明を発表した。彼の主張は終始一貫しているがそれを扱うロシア指導部のメッセージは二転三転しており、ロシアの「脆弱性」が改めて浮き彫りになった。この混乱は問題解決につながら…
-
プリゴジンの乱に見るロシアの危険なメンタリティと「弱腰プーチン」の今後
プリゴジンの乱から一夜が経った。アメリカは事前に動きを予測していたようだが急速な展開にやや混乱気味だったようだ。最終的にロシア内部の亀裂が原因で起きたと言う分析になっており「そもそもロシアのウクライナ…
-
ロシアで「プリゴジンの反乱」 経緯と現況を簡単におさらい
ロシアでワグネルのプリゴジン氏が反乱を起こした。当初は簡単に鎮圧されるものと思われていたがプリゴジン氏はロストフ州とヴォロネジ州の軍事施設を制圧しモスクワに向かっている。プーチン大統領はしばらく反応し…
-
バイデン大統領が「日本の防衛費増額に圧力をかけた」と支持者に自慢げに語る
バイデン大統領が「広島を含めて3回岸田総理に防衛費増額の圧力をかけた」と認めた。公然の秘密なので「失言」としてニュースになることはなかったが、日本の官房長官が「防衛費増強は日本が積極的に主張した」と発…
-
「ウクライナの支援」にポーランドが参戦するかもしれない、とエマニュエル・トッド氏が指摘
電車の中で暇つぶしにYahoo!ニュースを見ていたところ気になる記事を見つけた。「ポーランドがウクライナの戦争に参戦するかもしれない」という指摘である。もちろんすぐにではなく「可能性」の話でしかないの…
-
アメリカの不肖の息子ハンター・バイデン氏の中年の危機
ハンター・バイデン氏の5年にわたる疑惑に決着がついた。BBCが「バイデン米大統領の息子、税金未納と銃所持で罪を認める」という記事を書いている。ハンター・バイデン氏は長い間民主党と共和党の政争の中心課題…
