本日のテーマは、「トランプの戦争は長引くが、大事にはならない」という点にある。まず、なぜこのような記事を書くに至ったのかを説明しておきたい。
人は「今、目の前で大きな変化が起きている」と感じたとき、はじめて行動を変える。しかし現在の日本では、その回路がうまく機能していないように見える。多くの場合、人々は状況を理解しようとすること自体をやめるか、あるいは馴染みのある議論に逃げ込んでしまう。日本人の不安耐性の弱さがよく分かる。
そこで今回は、あえて「不安を取り除く方向」から状況を整理することにした。
本稿の結論は単純である。トランプ大統領の戦争は長期化するが、世界を破壊するような「大事」には至らない。しかしそれは決して安心を意味しない。むしろ我々は、「壊れきらないが正常でもない世界」に生き続けることになる。
この状況を理解するために重要なのは二点である。
第一に、ChatGPTのような分析は一見合理的に見えるが、実際にはこの異常な状況を「説明可能なもの」として正当化してしまう傾向がある。本稿ではこれをあえて「狂っている」と表現する。なぜなら我々は今後、この「狂った世界」を前提として生きていかなければならないからである。
第二に、トランプ大統領が語る「交渉」や「解決」は、現実の政策プロセスとは乖離している可能性がある。彼の頭の中では確実に前進している「和平交渉」が、実際には存在しない、あるいは決定的な意味を持たないという状況が生まれている。これは、政治が現実の問題解決ではなく、支持者に提示する物語の維持へと転換していることを示している。
現在の混乱は、アメリカ合衆国の闘争がついに「戦争」の形で可視化されたことで起きている。

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