本日のテーマは、イラン情勢の読み解きである。以前、新しい世代のリーダーは「仮説を立て」「不確実性」を克服すべきだと書いた。しかし、具体的にそれが何を意味するのか、必ずしも明確に示せていなかった。
そこで今回は、小谷哲男氏が提唱する「クシュナー仮説」を起点に議論を進めてみたい。すなわち、現在起きている戦争は単なる国家間の軍事衝突ではなく、「経済ネットワークをめぐる戦争」として理解すべきではないか、という視点である。
小谷氏は「ベンヤミン・ネタニヤフよりもジャレッド・クシュナーに注目すべきだ」と指摘している。だが実際には、両者の影響力が複雑に絡み合っているため、状況全体がより不確実に見えているのではないだろうか。
【トランプ氏の娘婿 クシュナー氏が描く中東支配】明海大学・小谷哲男/イランの“諸刃の剣”ホルムズ海峡「機雷敷設」/モジタバ師に「再び斬首作戦」の脅威/特殊部隊投入で「濃縮ウラン」奪取検討【1on1】
この仮説に立つと、これまでしばしば非合理的に見えてきたイラン革命防衛隊の行動も、一定の合理性の中で理解できるようになる。つまり、彼らを単なる「非合理層」としてではなく、経済ネットワークの中で動く主体として捉え直すことが可能になるのである。
この視点に立つと日本が取るべき方向性も徐々に見えてくるのではないかと期待して論を展開してみたい。

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