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【プーチン大統領も招待】トランプ大統領の危険な新国連構想

9〜14分

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ダボス会議で「トランプ大統領の新国連構想」が波紋を広げている。「新国連構想など聞いたことがないぞ」と考える方も大勢いるだろう。The Board of Peaceと呼ばれており、ガザ和平の管理主体として計画されたものだ。ここにプーチン大統領も招待されなおかつ管理主体をガザ以外にも広げようとしている。更に常任理事国の議席を10億ドルで売り出そうとしているようだ。

トランプ大統領のThe Board of Peaceはガザ和平のために作られた組織だが、恒久ボードメンバーになるためには10億ドルの支出が必要とされている。しかしながらガザ情勢に介入し、アメリカを繋ぎ止め、主要な権利を持つことができるなら「この値札は高くない」と考える国は多いだろう。

しかしダボス会議で「どうやらこの組織はガザ以外の問題にも関与しようとしているらしい」ということと「プーチン大統領も招待された」ということがわかってきた。

Why it matters: The reported list of Trump’s invitees — including Russian President Vladimir Putin and Belarusian President Aleksandr Lukashenko — and marching orders that could broaden its purview beyond Gaza has raised alarm among some U.S. allies.

Macron declines to join Trump’s Gaza peace board. Here’s who’s been invited(Axios)

Threat level: A senior U.S. official previously told Axios: “The Board of Peace is not going to be limited to Gaza. It’s a Board of Peace around the world.” The president recently told Reuters that the board would “start with Gaza and then do conflicts as they arise.”

Macron declines to join Trump’s Gaza peace board. Here’s who’s been invited(Axios)

この問題が大きく取り上げられるようなったのはヨーロッパが反発しているためだ。マクロン大統領は招待を断っている。

日本では「トランプ大統領の性格の問題」として扱われているノーベル平和賞に関するルサンチマンに満ちたノルウェー首相への手紙は、実は現在の世界秩序に対する決別宣言だった。だから日本のメディアは敢えてこの一連の問題を取り上げていない。

一方でヨーロッパの認識は全く異なる。EUのフォン・デア・ライエン事務総長は「世界が旧来の秩序に戻ることはない、時間稼ぎはヨーロッパを脆弱にするだけだ」と言っている。つまりヨーロッパのリーダーとして「変化を受け入れて今すぐ行動するように」と呼びかけているのである。

The big picture: Von der Leyen rejected any hope that relations would quickly revert to the old normal, warning that “playing for time” would only deepen Europe’s vulnerability.

EU chief warns there’s no going back after Trump’s Greenland threats(Axios)

イギリスがEUを脱退したため、ドイツとフランスがEUの中核国になっている。しかし敗戦国であるドイツは国際問題ではEUの秩序に服するという立場を取らなければならない。だからフランスが代表になってアメリカ合衆国に意義申し立てをしているように見える。

一方でプーチン大統領は旧体制の破壊にほくそ笑んでいる。ロシアでは連日トランプ大統領を褒め称える論調の記事が出ているそうだ。

当ブログとQuoraのスペースの読者は長い時間をかけてこの問題を観察してきたため「いよいよアメリカとヨーロッパが作ってきた国際秩序が終わるのか」「日本の憲法の基礎にあった日米同盟の変質は避けられないだろう」と冷静に考えることができる。残念ながら多くの日本人は騙されたがっているためこの見方が大きく広がることはないだろう。

日本にはフォン・デア・ライエン事務総長のように「変化を恐れるな」と勇気を持ってイニシアティブを取れるようなリーダーはいない。社会が動いてくれることはないのだから、気付いた人たちだけで自分の身を守る行動を取らなければならない。

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