個人的な話で恐縮だが立憲民主党に期待していない。このたびあっさりと安全保障政策を転換し現在の安保法制は違憲ではないと言い出した。また原発も容認するそうだ。彼らの政策が実は選挙目当てだったことが分かる。ネットにも同じ意見があるようで「立憲支持層から「踏み絵」「失望」と強い批判を浴びています。」というXのまとめが出ている。
最初に「あれ、おかしいなあ」と思ったのは希望の党ができた頃だった。民主党の議員事務所に連絡したが「先生と連絡が取れない」という。しかしその後地元への説明もなしにしれっと「立憲民主党」所属になっていた。事務所にメールアドレスを使うなと連絡したが未だにメールマガジンや「支持のお願い」が送られてくる。別の参議院議員は市民運動が活動主体になっており国会やSNSなどでの派手な言動とパフォーマンスで知られる。これまで枝野幸男氏らに対して「安保法制は違憲だ」といい続けてきたが今回は特に反対表明はしていない。
選挙事務所にゆくとよく分かるが彼らは実は組織戦を展開している。だからそもそも生活者に対するアピールなどはマスコミ向けの「おまけ」みたいなものなのだ。
しかしながら自民党が怠惰なのも確かである。つまり強い野党がないと意思決定と支出を先延ばしにする。結果的にAIがこんな出力をするような経済状況が生まれた。
「高市ルールブック」による言語戦略を剥ぎ取り、ロイターやブルームバーグの記事、および現在の経済状況から客観的に予想される結末は、「国民生活への直接的な圧迫を伴う、極めて不安定な調整局面」です。
有権者は限られた選択肢の中で抑止力を働かせるしかないのが現状だ。このため戦略的に国会を抑止するような票配分が求められる。おそらく同じような考え方をしている人は多いのではないかと思う。結果、日本の国会は単独過半数がない「何も決められない」状況に陥っている。国民が主体的に「決められない国会」を選んでいる。
日本の政治についてAIで分析をすると次の三層構造が浮かび上がる。
- A層(システムの修正): 政治の失敗を構造的問題と捉える。中道改革連合が「共感」で囲い込む。
- B層(物語の回復): 過去への郷愁と裏切りへの怒り。参政党が「純潔性」で熱狂させる。
- C層(現状の維持): 変化をリスクと捉える。かつての自民党の安住の地。
かつて自民党は「変化をリスクと捉え現状維持を希望する」人々によって消極的に支持されてきた。共犯として「生活者言語」への翻訳を担っていたのが公明党だった。公明党が離反した今、自民党(厳密には高市総理)の戦略は「変化をポジティブにリフレーミングする」というもの。これはAIで簡単に再現できる。
一方で立憲民主党は「自分たちは中道=普通の人々を応援している」としたうえで「普通の人たちがまともに生活できないのはおかしい」とする。そしてそのためには自分たちではなく政治が変わらなければならない(=政治改革)とリフレーミングしている。だから中道・改革なのである。つまり中道改革連合はC層に「本当に今のままで大丈夫なんですかね?」と静かに訴えるのが得策だ。
コカ・コーラとペプシに喩えるとわかりやすい。とりあえずコカ・コーラだと思っている人に「あんなまずいものを飲んでいるあんたはバカだ」と言っても嫌われるだけ。ここは「いつまでもコカ・コーラでいいんですか?」と静かに訴えなければならない。
つまりまとめると、C層戦略の行き詰まり(=アベノミクスの終焉)を背景に」C層に対して
- 今のままでいいんですか?と訴えるのが中道改革連合
- リスクのある変化ではなく、ポジティブな生まれ変わりのチャンスであると訴えるのが自民党
ということになる。
実は自民党も食品消費税の減税ないし廃止に傾いている。野党がいなければそもそも消費税減税には踏み切らなかった。彼らは有権者に対して小出しにコストを出してゆくケチケチ大作戦を実施中だ。
高市総理は中道改革連合の「土俵」に乗ろうとしている。つまり、高市総理の(AIで再現できる程度の)語法で声を大きくしてC層の疑念を消しされるかどうかで自民党が勝てるかどうかが決まる。
今回は立憲民主党が選挙目当てであるという点をスタートにしたが、実はトンネルの裏から掘ってゆくと自民党も「選挙に負けそうになると従来の主張をあっさりと捨て去る」という同じ地点に到達する。誰も国の将来のことなど考えていない。大事なのは自分の議席だけ。そもそも有権者の多くも騙されたがっていると考えると、我々はこの与えられた環境でなんとかやってゆくしかない。
さて、今回のエントリーでは立憲民主党の安全保障政策に対する態度を批判した。だったら「自分の考えも示すべなのでは?」と考える人もいるのではないか。これに関してはトランプ大統領のガザ和平プランに関連付けて、国際秩序が大きく変わりつつあり、そもそもの前提が崩れつつあるということを分析したい。

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