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勇ましいが戦略不在の高市早苗総理と思想警察野田佳彦代表 あなたの推しはどっち?

9〜13分

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最近MAC・家電ブログのテコ入れを図っておりGEMINIに相談している。SEOに乗るタイトルを提案してくるのだが、ついつい政治ブロクにも応用したくなってしまった。

今回のテーマは核兵器保有の個人的な見解議論の構造分析なのだが構造に着目する人は少ないはずなので「議論を他人事化する」フレームを使った構成にした。

我が国を取り巻く環境は厳しさを増しており「現状維持」は魅力的な選択肢ではなくなりつつある、などと書くと読者の頭の中にはさまざまな警戒信号が鳴り響くはずだ。結果的に「考えるのをやめておこう」となってしまうだろう。

そこでここでは高市総理は変なゲームに巻き込まれていると構造を転換させたい。それは内心をのぞかせたが最後「それを言えないように追い込まれてしまう」というゲームである。

台湾有事を巡る発言は高市総理と高市総理を支援する人々の本音なのだろう。しかしそれをふと覗かせてしまったことで追い込まれ「現状変更を認めたら負け」という奇妙なゲームが成立している。

同じように今回の「個人的な核兵器保有」発言は日本の非核三原則について少しでも触れたらアウトという新たな変なゲームを作り出してしまった。

このところ石破前総理は地方のテレビや新聞に出まくっており、盛んに高市総理批判を繰り返している。コメ問題などで自分の政策を批判されたことが気に入らないのかもしれない。今回はテレビ西日本で大いに吠えた。

しかしながらこの放送はなんか変である。誰がやったかわからず、オフレコだが、といいつつその人の担当分野が「NPT(核拡散防止条約)やIAEA(国際原子力機関)」であるとしておりテレビ局も特にそれについては深追いしていない。

斉藤鉄夫公明党代表も高市早苗氏が嫌だから出ていった人だが「安全保障・核軍縮を担当する」とはっきり言っている。

官邸幹部ご紹介のウェブサイトを見ればこれが誰なのか「一目瞭然」である。つまりほぼ名指しされているのに言わないゲームをしているのだ。

高市政権は初動で「これは個人の考えであって政府の原則は全く変わりがない」と宣言してしまった。さらに立憲民主党が早々と「更迭要求」を出したため、名乗り出たら負け発言を撤回したら負けという奇妙なゲームが成立した。厄介なのは敵対勢力ではない。身内なのだ。

台湾有事発言後の高市総理の稚拙な対応は「後ろから鉄砲を撃つ人たち」の教材となっており、強く押し込むと身動きが取れなくなってしまう人なんだなと言うことが内外に知られつつあるということになる。

日本の安全保障環境は厳しさを増しており、非核三原則も含めてあらゆる選択肢を冷静に検討する時期に来ている。そう考えると、高市総理サイドが「これまでタブーとされてきた問題」を再び政治的アジェンダに格上げすることが必ずしも悪いことだとは思わない。

と同時にこれまでの稚拙なやり方を見る限りにおいて、おそらく高市総理にはとてもそんな仕事は成し遂げられないだろうということがわかる。要するに「言っていることは勇ましいかもしれないが、戦略性の欠片(かけら)もない」のが高市早苗氏というわけだ。

では、野田佳彦氏のほうが次世代の日本のリーダーとしてふさわしいのか。だがこの人は実はかなり危険な人だ。背景にいる護憲派に向けての発言だと言うことはわかるのだが、官邸に「特定の考えがあること」そのものが問題だと言っている。

これは思想警察の発想だが、おそらく本人は危険性を認識していないのだろう。前提条件がなく「言い切り」になっている。

しかし「思想警察」のほうが日本では有利だ。とにかく現状を変える試みはリスクがあると考えてしまうのが今の日本人だからだ。結果的に「みんなに合わせて、現状追認で、何も考えず、何も変えない」のが一番という雰囲気が作られ、外からの(防げるかもしれなかった)脅威が「災害」としか捉えられなくなってしまう。

実はこれこそ日本人にとって危険な状況ではないか。

この言った人が負けというゲームを変えるためには、高市総理はなぜ本来は核兵器保有について肯定的な考え方を持っている人を「安全保障・核軍縮を担当する」役職に就かせたのかを説明しなければならない。そのためにはまず発言があったことを認めなければならないがしかしそれはできないわけだから、結果的に日本の安全保障議論は膠着状態に陥ったのは高市総理の「せい」ということになる。

とにかく勝ち負けにこだわり「岡田克也が悪い」「朝日新聞が悪い」が問題解決につながると考える人たちほど、この問題を深刻に捉えたほうがいい。石破前総理も斉藤鉄夫代表も「もっと手加減すべき」かもしれないが、同じことをロシアや中国に言えますか?という問題があるからである。

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