9,100人と考えAIとも議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方


核兵器保有議論 「首相官邸筋」と「朝日新聞」やらかしたのはどっち?

7〜10分

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本日のChatGPT半開示ログはこちら。

本日のテーマは「政府高官が核兵器保有について踏み込んだ発言をした」というニュース。タイムスタンプを確認する限り朝日新聞が最も早かったので仮に「朝日新聞(仮定)起点の報道だった」ということにしておく。

この報道の意味とその後の展開を考える。

これまでの日本であれば「核兵器保有」という言葉が出たところで国民から猛烈な拒否反応が出ていただろう。

最初にこの報道を出したのがどこだったのかはわからないのだが、タイムスタンプを見る限りは護憲派の印象のある朝日新聞が最初に報じているようにみえる。

この時点では主語が政府高官とぼかされているのだが、同じく護憲派姿勢をにじませることが多い共同通信が「これはオフレコだった」ことと「首相官邸筋」の情報であると伝えた。この時点で防衛大臣説が棄却されることになる。見事な連携プレイだ。

当然「朝日・共同」が政府の意図に従って観測気球を上げたという説は否定できないが、通常は読売新聞や産経新聞などが採用されるのではないかと思う。すると本来はオフレコだったのだが「これは大切なことだからあえてオフレコ破りをしたんですよ」と共同通信がアシストした可能性が出てくる。

つまり「首相官邸筋」がオフレコの気の緩みからポロッと本音を漏らした=つまり首相官邸筋(まあほとんど実名の名指しなのだが)のやらかしだと評価することができる。

しかしながら、オフレコの発言を騒ぎになることがわかっていながら取り上げることは我が国の核兵器議論を感情的に封じ込めることになり必ずしも国益に沿った報道姿勢ではないのではないかという気もする。すると(ここでは仮に)朝日新聞の報道姿勢も「やらかし」なのではないかとも思える。

AIの強みはこのあたりにある。観測気球説と「やらかし」説が二律背反ではないという結果が出力された。つまり、これを利用してリスクを避けつつ「政治的アジェンダ」に乗せることもできるのだ。

その後時事通信とNHKが再び主語をぼかして報道した。特にNHKが政府の意向を無視して「首相官邸筋(ほぼ名指し)」のやらかしを伝えるとは思えない。つまりここでこの問題は朝日新聞(仮定)の独断報道ではなく「半政治アジェンダ」として固定されてしまった。

おそらく政府としてはこの「高官」の名前を出すことはないのだろうが、議論の展開によっては「そもそも議論しないことがおかしいのではないか?」という結論に流れてゆく可能性もある。つまり議論が本来の意図とは別に官邸に利用されてしまうことになる。これが本当に起きれば朝日新聞(仮定)がやらかしたという評価が確定するだろう。

政府は一貫して日米同盟を政権維持のコストと考えている。このため「アメリカに言われたらダラダラと議論して最低限のコストを支払う」ことで政権を買おうとしている。スーパーで値引きシールが貼られるのを待っている買い物客と同じ「コスパ志向」である。

一方で有権者たちも「核兵器保有」は道徳的に負担だしリスクも有るが「アメリカの核を持ち込んですべてが丸く収まるならそれがいいのではないか?」と自分で自分に取り引きを持ちかける可能性がある。

今後この議論がどうなるかは世論の反応と政府の対応次第だろう。かつては絶対的なタブーだった核保有議論・核持ち込み議論だがSNSの登場や国際情勢の変化に応じる形で変質しつつある。

かつての漠然とした巻き込まれ不安を背景にした「反核運動」はなかなか難しい位置に立たされているといえるのかもしれない。

今回は朝日新聞(仮)としたがあとになって別の報道機関だったということがわかってくるかもしれない。このあたりはなにか出てきたら再度検討することとしたいがことの重大性とは裏腹にスルーされてしまう可能性もあるかもしれない。大切な話ではあるが考えるのが面倒だと言う人も多いだろう。

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