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本当にアホだった維新と吉村洋文代表

6〜9分

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維新の吉村洋文代表が「腹立ってしょうがない」と怒っている。まあその程度の人とその程度の政党だとは思っていたが、可視化されるとため息が出てしまう。それにしてもデイリーのタイトルは長い……

【高市自民】実名暴露!怒りの維新吉村&藤田代表が緊急配信「腹立ってしょうがない」 衆院80削減案出し→今反対派の議員名「証拠読み上げます」→岡田、野田、泉、安住、辻元さん…吉村代表「やってるやんか!」

おそらく吉村さんは本気で怒っていると言うより「維新の支持者はこの程度でごまかせる」と考えているのだろう。橋下徹氏は吉村さんは「いい意味で腹黒い」と評価している。まさにそのとおりだが随分と突き放した言い方である。

吉村洋文知事の理屈は「民主党は当時80議席削れと言っていた」のに「今回反対するのはおかしい」というもの。よくこんな馬鹿げた理屈を堂々と人前で開陳できるものだと呆れてしまう。

時事通信が書いているように、当時の民主党は財務省を制御できず消費税増税に追い込まれた。この国民の怒りを鎮めるために「だったら自分たちの議席を差し出します」と取引宣言。ところが野党は「なんで民主党の失敗の穴埋めに自分たちの議席を差し出さねばならないのだ」となる。民主党は80議席減を40議席減少にディスカウントしたが受け入れられず、0増5減だけが採用された。

そもそも今回の定数削減法案の目的は「なんだかよくわからないがとにかく意気込みを見せる」というわけがわからないもの。しかし田崎史郎氏を誤魔化すことに成功してしまったためあとに引けなくなってしまった。

さらに、当時の文脈を重ねるならば「今後何らかの取引を持ちかけてくる」可能性が高いということになる。それは消費税増税級のなにかになるはず。

  • じゃあ、あなたは一体なにを要求するんですか?

ということになってしまうが、結局、維新がそれを説明することはないだろう。

おそらく吉村洋文代表はそのことをよくわかっているはず。よくわかっているのに大騒ぎしているということは「維新の支持者たちはこの程度の誤魔化しで十分に納得してくれるだろう」と軽視しているということになる。

橋下徹氏は吉村洋文代表について次のように言っている。要するに「内心では自分の能力を高く評価しているが表向きはへりくだっているだけ」ということになる。オブラートに包んでいるようで随分と突き放した言い方をする人だ。

さらに橋下氏は「変な国会議員だったらすぐ自慢する。俺の力だと。彼は絶対言わない。だけど腹の中では、俺の力すごいだろうと思ってると思うよ。本当にすごいんだから」と敬意を込めた。

橋下徹氏 「吉村さんは極めて腹黒い」…テレビでユーモア交え(デイリー)

しかし「吉村さんは非常に傲慢な人間であって周囲をバカにしている」といいたいわけではない。

別のエントリーで示したように、現在の日本の政治状況は「リスク回避型」なので「自分が損をしない限り政治に関心を持たない」状況にあるのではないかと思う。

つまり吉村さんや維新が大騒ぎをしても実は「支持者」などおらず「自分の損を回避できるなら維新に投票しても良い」程度の消極的支持者に依存している可能性がある。

おそらく自分の能力に対する買いかぶりや支持者に対する侮りによって本当に見えなくなるのは自分たちが依って立つ地盤の「固さ・脆さ」の評価なのだろう。

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