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安住淳、感じ悪いってよ

5〜8分

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立憲民主党が多数派工作に失敗した。ピボットゆ党戦略を取る国民民主党・維新はそもそも立憲民主党に協力するつもりはなかったのだろうが、傲慢な立憲民主党幹事長が不成立に大きく貢献している。

今回の立憲民主党の呼びかけはそもそも成立するはずがなかった。多数派が形成できない政党は自分たちの都合に合わせて与党と連携したりしなかったりするゆ党戦略を取ったほうがトクである。何もフリーなポジションを捨てて他政党に肩入れするメリットなどない。

しかしそれだけでは「ゆ党戦略」を取る政党は党利党略に絡め取られたご都合主義であるという評価になりかねない。

しかしながら立憲民主党が党の綱領を変えられなかったことで少数政党のゆ党戦略に一定の説得力が生まれてしまった。すでに整理したとおり「違憲の疑いのある」解釈改憲はアメリカ合衆国の当時の議会事情に起因している可能性が高く、厳密には安全保障問題ではなかった。しかし10年以上経過し既成事実化してしまっており「今更変えられない」状況。問題を正常化するには憲法9条を現状に合わせてアップデートするしかないが、立憲民主党には神学論争的に憲法9条を擁護する原理主義の人たちがいる。

しかしながら問題はそれだけではなかった。それが安住淳幹事長の存在だ。態度があまりにも尊大なのだ。

玉木氏を首相指名して野党3党で推そう画策する安住氏が、15日公式LINEで「私たちと違って20や30の議席数しかない政党は、どうしても政権実現という防御を張り、大きな政党の圧力から身構えることになる。そこをなんとかしなければならないのが私の仕事だ。そうだ、今日から玉木くんを弟のように可愛がろうと思う」と書き残していた。

国民玉木雄一郎代表「行儀悪いですね」民主党幹事長から「弟のように可愛がる」とラブコール受け(日刊スポーツ)

問題はいくつかある。

まず自分たちは大きな政党だが国民民主とは所詮20や30の小さな政党だと言っている。次に小さな政党だからビビっているのだろうと決めつけたうえで、今日から「は」弟のようにかわいがってやろうと上から目線で書いている。

これに対する玉木雄一郎代表のコメントは「行儀悪い」だった。

自分たちは協力を仰ぐ立場であり所詮は議会第二勢力にすぎないから数合わせのために他党の代表を担いでもいいといいだしたのだが、それでも上から目線を崩せない。

細かな政策論は抜きにして「こんな人のために汗をかこうと思う人とはいないだろうなあ」と思う。もともとはNHK政治部の記者だったそうだ。あくまでも印象論だが自民党が嫌がる提案は得意な人だと思う。野党として高市政権に嫌がらせを続けるためには適任なのだろうが、おそらく政策連携を通じて人と人をつなぐような役割には向かないだろう。今回の一連のやり取りを見ていると立憲民主党はしばらくは政権政党を目指しますなどと口走らないほうがいいのではないか。

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