立憲民主党が慌てている。野党がまとまる気配がなく存在感が示せない。ついに「野田佳彦指名にこだわらない」と言い出した。政策協議が前提になっているが「なぜ今までやってこなかったんだろう」と思う。短期間で「政策協議」をまとめられるとは思えないが仮にまとまったとしても野合批判は免れないだろう。これまで「安倍政治批判」に過度に依存してきたツケを支払わされている。立憲民主党こそ解党的出直しが必要だ。
立憲民主党の安住幹事長が「首班指名で野田氏以外の名前を書く可能性がある」と言い出した。政策協定が前提だとしているが、であれば今まで一体何をやってきたのかという気がする。
ただし共同通信の短いニュースには切り取り懸念もある。そこで色々と記事を探して読んでみた。
- 立民・安住幹事長「野田代表にこだわらない」、野党の首相候補一本化へ維新に協議呼びかけ（読売新聞）
- 立憲「“野田首相”にこだわらず」維新側は“政策合意が前提”との認識 国民民主にも連携呼びかけへ（FNN）
「今日から政策協議を始める」とか「とにかく高市総理を阻止したい」というようなことしか書かれていない。維新が協議に応じる動機は透けて見える。維新は小泉首班を前提に菅義偉氏らと連携を構想してきた。しかしながら総裁選で麻生太郎氏に巻き返され政権構想は白紙に戻ってしまう。このままでは国民民主党に先を越されるという苛立ちがあるのだろう。
確かにリーディーさんが懸念するように「極右高市政権」というラベルを張りたい人達はいる。保守界隈がマスゴミとして忌み嫌う朝日新聞・テレビ朝日は「第2次麻生政権」というラベル貼りをして今回の論功行賞人事を批判している。
しかしながら立憲民主党は安倍政治批判に依存しすぎた。具体的な政策提案ができなくなっており「高市総理を阻止したいから野田首班指名を諦めます」という露骨な提案をせざるを得ないところまで堕ちてしまったのだ。解党的出直しが必要なのは立憲民主党なのかもしれない。