ざっくり解説 時々深掘り

NHKはG7報道で今度はどんな印象操作をしたのか

Xで投稿をシェア

カテゴリー:

NHkのお昼のニュースを楽しみにしていた。今度はどんな印象操作をするのかなと思ったからだ。お昼のニュースでは「北朝鮮に対する圧力を強めることには賛同が得られたが、隔たりがある分野もあった」とされている。
一方、CNN(英語版)のG7のサマリーでは北朝鮮の話は出てこない。話題には上ったのかもしれないがメジャーな話題ではなかったようだ。そこで「北朝鮮への圧力」で検索をかけてみた。どうやら日本とアメリカ事前会談を行ってこのことについて話し合ったのは事実のようである。ホワイトハウス発の情報だったようだ。さらに検索するとオーストラリアの放送局が「トランプは北朝鮮の問題は解決されるだろうとG7に語った」というヘッドラインで伝えているのを見つけた。
NHKのニュースを漠然とみると「世界各国が協力して北朝鮮への圧力を強めてくれるんだな」という印象を持つわけだが、実際には「日米マター」ということになっていて、トランプ大統領が「何か言っている」ということがわかる。
オーストラリアの記事には次のようなトランプ大統領の発言が載っている。

“We will be discussing many things including of course North Korea which is very much on our minds,” he said in the Sicilian town of Taormina as he held bilateral talks with Abe at the start of the two-day G7 summit.

“It’s a big problem, it’s a world problem.

“It will be solved, you can bet on that,” he added, without giving further details.

Read more at http://www.9news.com.au/world/2017/05/26/21/03/trump-north-korea-will-be-solved#deBHKPrhSwZTbcpv.99

いわゆるトランプ英語だが、最後には「詳細は何も話さなかった」となっているので、いつものトランプ節だったようだ。
NHKは何も嘘はついていないのだが、印象操作を行ったのは間違いがないようである。外交的な成果がなかったので、官邸に怒鳴り込まれないようにかなり苦労をしたのかもしれない。賛同はしてもらえたのかもしれないが「勝手に日米でやりますんで」というのに反対意見が出なかったという方が近いのではないか。