9,100人と考えAIとも議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方


【悲報】ついに国内ニュースのネタがなくなる

7〜10分

イイネと思ったら、Xでこの投稿をシェアしてください

当ブログは海外(最近は特にアメリカ合衆国)と国内の政治ニュースをバランスよく扱おうとしている。ところがついに国内の政治ニュースのネタが亡くなった。時事通信と共同通信を主に見ているのだが、海外ニュースの受け止めと国内の政局情報以外に情報がなくなってしまったのである。

と、ここまで書いてきてこれ以上書くことがないのでびっくりした。

あえてニュースを探すと公明党が人事刷新を図ろうとしたが人材不足で人がいないというニュースがあった。西田幹事長が辞意を表明しているが代表は続投するものと見られている。また立憲民主党の野田佳彦代表が最大派閥サンクチュアリの取り込みを図ったというニュースがある。野田佳彦代表は自民党の総裁選挙は敗者復活戦のようだと主張したそうだが、安住淳氏が幹事長に選ばれ「こちらもなんか見た顔ばかりで新鮮味がないなあ」といった印象。

自民党の総裁選は早くもネタ切れムード。小泉進次郎農水大臣が総裁選に出るのか出ないのかを聞かれて言葉を濁したというのがトップニュース。また石破総理の説得に訪れた席で「小泉さんもゆくの?」と聞かれて二時間ばかり留まったというエピソードが添えられている。このときの石破総理はかなり頑なになっていたようだが、側近たちは徹底抗戦論を掲げるもののこれといった人脈があるわけでもない。結局話しを聞いてくれるのは小泉さんだけでしたという、どこか悲しいエピソードに仕上げられている。石破総理は周囲からやめろやめろと言われていたと伝わるがそれはあくまでも報道ベースの「人づて」の話。小泉さんに優しく話を聞いてもらって自分の考えを整理するうちに「あ、やっぱり無理かも」と思ったというっことになる。

この原因について考えてみた。

すでに政治家は憧れの仕事ではなくなりつつあり優秀な人材が入ってこない。国政が人材不足に陥っているのは間違いがないだろう。政治家の入口になっているのは官僚と地方政治家だがどちらも成り手不足。迂闊に政治家を目指そうものなら準公人として激しいバッシングに晒される。

次に日本の政治言論が他者批判にのみ依存しているという事情がある。

民主党政権が3年で崩壊した左派・リベラルは安倍政治批判に傾倒してゆくが安倍総理が凶弾に倒れ、清和会・安倍派が内部崩壊したことで攻撃の矛先を失った。

一方で保守と言われる人たちも自分たちで主張を組み立てることができておらず、左派批判・左派蔑視を通じてしか情報発信ができない。最近では相手を刺激して怒らせてから議論に持ち込みたい人が増えているようだ。

彼らが見つけた新しいターゲットは外国人排斥だ。しかしながら政府が日本の将来に使うべき金をアメリカ合衆国に差し出そうと動いても特に批判が集まるわけではない。おそらく内容が難しすぎてよく理解できないのだろう。12日に赤澤経済再生担当大臣に対する集中審議が行われたが(石破総理は出席せず)ほとんど記事にならなかった。

代わりに東京都議会と都知事が外国人を優遇しているという言説を作り出している。東京都区部の不動産価格が高騰しており日本人は次第に東京都区部から締め出されるだろう。ソウルでも不動産価格が政権の不安定化につながっているが、おそらく彼らはソウルの事情などしらないのだから自分たちがどうなるかもよくわからないまま。外国の事例から学ばないので全ての問題が「新しく降って湧いた問題」になってしまっている。

どうやら彼らは過去に盛り上がった問題とそうでない問題を区別して動いているようだ。つまり「この問題に乗って騒げば一体感が得られる」と学習しているのだろう。

ネパール(首相が交代)やインドネシア(財務大臣が更迭)では暴動が起きている。またフランスにも忘れ去られた人たちがいて「自分たちの存在をなかったことにするな」と主張。駅や道路を封鎖するアピールを行っている。しかし個人の権利主張が自主的に徹底弾圧される日本ではこのような動きは起こりようがない。