トランプ大統領がSNSで民主党州に宣戦布告をしている。民主党州の知事たちは「異常事態に慣れていはいけない」と主張するが水は低きに流れるもの。議会民主党側はトランプ大統領の過去の不品行ぶりを暴き立てて応戦している。トランプ大統領の破廉恥な手紙が公開され話題になっている。
トランプ大統領は民主党州イリノイ州と民主党市のシカゴに対して宣戦布告した。そのときに使われたミームは映画「地獄の黙示録」をモチーフにしたものだったよいうだ。「地獄の黙示録」はアメリカ合衆国側が掲げる戦争像と現実のギャップを赤裸々に暴き出すために騎兵隊の帽子を効果的に使っているものと見られるが、トランプ大統領は単なる「かっこいい帽子」としか思わなかったようだ。
1991年に出版され2000年に映画化された映画「アメリカン・サイコ」にはヤッピーと言われるビジネスエリートたちの姿が描かれている。彼らは見た目が完璧で教養も必要だ。
アメリカン・サイコはこの教養主義が薄っぺらい競争だと批判的に捉えているが、それでも当時のアメリカのエリートビジネスの現場がどんなものだったのかを描き出していることは間違いがない。「地獄の黙示録」をかっこいい戦争映画だとしか思わないようなトランプ氏が当時のアメリカのビジネス界でバカにされていたことは想像にかたくない。トランプ大統領が今でもWOKEを憎みオバマ元大統領やトルドー首相のような人々を嫌う理由がよく分かる。おそらく根底にあるのはやっぴー憎悪だ。
いずれにせよ当時のニューヨークにはエプスタイン氏のような人がいてトランプ氏のような不品行な人たちを引き付けていたことがよく分かる。今回見つかったとされる資料はその顧客たちがエプスタイン氏に感謝を示すためのバースデーブックの一部だった。トランプ氏は秘密を共有していると書いている。
民主党議員団はすでにバースデーブックを委員会に提出している。エプスタイン・ファイル事件では顧客名簿の存在が話題になっていたが、バースデーブックは当時加害者側だったエプスタイン氏のお友達からの手紙が多数収録されていた。中にはクリントン元大統領の名前も含まれていたようだ。
民主党議員団はさらに価値が落ちた女性を22500ドルでトランプ氏に譲り渡すとした内容の写真と手紙を公開している。
ジャニーズ問題からわかるように被害者たちは「自分たちの被害をなかったものにしたい」人たちの存在に大きく動揺し二次被害を受ける。トランプ大統領は今回の件を死んだ問題と主張しなかったことにしようとしている。この発言そのものが被害者たちに対する二次加害になっている。
