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議会再開=エプスタイン問題再燃

5〜8分

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正直、様々な問題が山積する中で最も注目されているのがこれなのかという驚きはある。アメリカでは議会が再開されたが最初に注目が集まったのはエプスタイン・ファイル問題だった。お金持ちのおじさんたちが少女の肉体に群がっていたというおぞましい話だ。

バイデン政権下でMAGAの人たちはクリントン元大統領を始めとする民主党は道徳的に腐敗しており少女売春を斡旋するエプスタイン氏に群がっていたとする陰謀論を展開していた。それに乗ったのがトランプ候補だった。

ところがどうやらトランプ氏もエプスタイン氏と関係があったらしいということがわかってきた。結果的に、民主党有力者たちの腐敗を証明できるはずだったエプスタイン顧客ファイルはなかったことになったが、民主党支持者も共和党支持者も納得していない。

エプスタイン氏はすでに獄中でなくなっており関係者もほとんど残っていない。しかしながら被害者たちはいまだに残っている。

ジョンソン下院議長は被害者たちのプライバシーを守るためと称して限られた人たちだけでエプスタイン氏の資料を閲覧し適切な部分だけを公表すべきだと言っている。

これに腹を立てたのが被害者の女性たちだ。自分たちのプライバシーを言い訳にして自分たちの犠牲をなかったものにしようとしていると憤り「非公式の顧客リストを作って公表する」と議会を脅し始めた。

トランプ大統領の諸政策は軒並み司法の場に持ち込まれており新しい政策が発表できない。するとトランプ大統領のプレゼンスは失われてしまう。具体的にアメリカ人の生活が良くなっているという実感はない。結局毎週のようにサプライズを提供し続けない限りは忘れられてしまう程度の大統領なのである。

結果的にSNSでは「最近トランプ氏の情報発信がない」から深刻な病気かあるいは死んでしまったのではないかとする噂がたったそうだ。ホワイトハウスは躍起になって否定している。

目立った報告をしようにも弾切れだ。外交的には習近平国家主席、プーチン大統領、金正恩総書記が66年ぶりに天安門楼上に揃い踏みし対米結束を訴えた。トランプ大統領は自分がこの集まりに呼ばれなかったことに腹を立て「自分たちもファシスト(日本のこと)に対する戦いに参加したのに!」と憤ってみせた。だが彼らが言う「現在のファシスト」とは要するにアメリカ合衆国のことである。強い経済を振りかざし関税恫喝外交を進めるトランプ大統領の手法は各地にトランプ被害者の会を生んでいる。

目立った発表をしようとして宇宙軍司令部をアラバマ州に移すと発表してみせたが単にバイデン政権の決定を覆したに過ぎなかった。

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