9,100人と考えAIとも議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方

ついに国内の政治記事が成り立たなくなり当ブログは個人的に頭を抱えている。有権者と政局の間の乖離があまりにも深刻なのだ。このエントリーでは自民党側の事情について書く。

このエントリーには3つの問題がある。まず自治会の内輪もめを扱っているようなもので我々の生活にはなんの関係もない。さらにあまりにもハイコンテクスト過ぎてバベル化した今の日本人には意味がわからない。最後にこのゴタゴタを通じて何を達成したいのかがさっぱりわからない。だからそもそも理解しても意味がない。

両院議員総会が行われ参議院選挙の総括について話し合われる。注目ポイントは2つある。第一にそもそも総括がまとまるかどうかだ。石破総理の責任論は入らないものと見られており議員たちが納得しない可能性がある。第二に森山幹事長の去就が注目されている。石破総理が退陣を決めなくても森山氏が石破氏を見捨ててしまえばそこでゲームオーバーになると言われている。

政治報道の世界では確定的事実とされているのだが言ってみれば自治会の会長選挙のような話だ。あのおじいさんとこのおじいさんは仲が悪いとか、酒の席で喧嘩して以来口もきかず目も合わせないというような話が延々と繰り返されている。

これをまとめると次のようになるが要するに何を達成しようとしているのかがさっぱりわからないのである。

森山氏が辞意を表明すれば、鈴木俊一総務会長、小野寺五典政調会長ら党執行部も歩調を合わせるとみられる。首相が辞任を認めれば、後任人事に着手する必要があるが、求心力が低下する中では難航必至だ。首相が政権維持のため慰留する可能性もある。

自民党、2日に参院選総括を公表 森山幹事長の去就焦点(共同通信)

そんな中で逢沢選挙管理委員長の行動が物議を醸している。

できるだけ造反者を出したくないという気持ちがあり「総裁選に賛成するものの名前をさらす」と脅していた。さらに前倒し総裁選を希望するものはテレビカメラがバッチリ抑える時間に自ら出頭せよと命じた。国民はお前らの行動を見ているぞと脅したわけだ。党内での逢沢さんの人望はよくわからないが、やり方が極めて露骨だった。

結果的にこの発言は閣内からも反発を呼んだ。内閣のメンバーだからといって総裁選の賛同しなければ「石破総理の延命に協力した」と言われかねない。閣僚の中にも「辞めろと言うなら辞めてやる」と発言する人が出てきたそうだ。

政治評論家たちはこれを権力闘争と言っているが、冷静に考えてみれば単におじいさん同士の意地の張り合いにしか見えない。国民生活にはなんの関係もない。バベル化した社会で「あなた達は大丈夫」と言ってもらえなくなった人々は不安をつのらせているが実は自民党には有権者を見る余裕はない。

解決すべき問題がなにかすらわからなくなっておりどうしていいかを自分たちで探し出すことができないのだ。

そんな中で小泉進次郎氏推しを隠しきれない田崎史郎氏が岩屋外務大臣の発言を紹介している。そもそも本当に石破総理がそんな事を言っているのかもよくわからないのだがとにかく「総裁のクビを切るというならこっちはお前らのクビを全部まとめて切れるんだぞ」と脅しているそうだ。

 「ありがちだが、今まで非主流とか権力ない立場にいた人が権力の側に立つと権力をやたらと振りまわそうとするんです。例えば石破さんが解散権に触れたり…これは権力の乱用ですよ」と辛らつだった。

総裁選前倒し要求巡り…田崎史郎氏、石破首相“側近”の発言をピシャリ「政治センスが悪い。権力の乱用」(スポニチ)

組織はそもそもなにかを達成するための道具なのだが、現在の政権は「トップが変われば気持ちも変わるだろう」程度の目的意識で作られている。その行き着いた先が泥沼の恫喝合戦と指の差し合いだったことになる。ただし伝える側のおじいさんも伝えられる側のおじいさんも争いに夢中になっており現役世代は「政治ってこんなんもんだろ」とばかりに右から左へと伝えている。

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