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プーチン大統領のアメリカ破壊工作 大統領が郵便投票を廃止へ

7〜10分

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トランプ大統領が郵便投票を廃止する大統領令に署名する。プーチン大統領にそそのかされたようだ。プーチン大統領はアメリカの権威を直接攻撃することでアメリカの威信を失墜させようとしておりこの作戦は成功しつつある。

この郵便投票について考えていて「日本の選挙制度は現役世代に投票させないように設計されているんだな」とも感じた。外国の事例を参照しないと気付けないこともあるものだ。

先ほど、トランプ大統領とゼレンスキー大統領らとの会談は終わったようだ。つかみ合いの喧嘩にはならなかったが共同声明などは出ていない。ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の共同記者会見の様子を見ると「ノーディール」だったようである。トランプ大統領が喧伝できるような成果はなかった。

その代わりと言ってはなんだが面白い記事を見つけた。トランプ大統領が郵便投票を制限する大統領令に署名すると見られている。プーチン大統領にそそのかされたようだ。

「ウラジーミル・プーチンは賢い男だ。郵便投票がある限り、公正な選挙はできないと言っていた。今や郵便投票を使っている国など世界に存在しないとも話していた」と、会談後に出演したFOXニュースのインタビューで語った。だが、郵便投票を採用している国は数十カ国にのぼる。

トランプ氏、郵便投票・投票機の廃止に照準-大統領令に署名へ(Bloomberg)

プーチン大統領の狙いは明白だろう。

虚偽の主張も交えて民主党を攻撃するトランプ大統領を焚き付けて「政治的内戦」を激化させているのだ。ロシアの破壊工作というと回りくどい陰謀論が語られるが、そんな面倒くさいことはしなくていい。トランプ大統領の特使などに「いやあアンタのその考えは正しいよ」と吹き込み続ければ後は勝手に相手がアメリカの民主主義を破壊してくれる。プーチン大統領はウクライナに対しても同じようなことをやっていた。結果的にウクライナはロシアへの反発を強めてゆく。

当のロシアでは遠隔地での電子投票に不正の噂があるそうだ。また電子投票では「誰が投票したのか」が掴みやすくなる。そもそもライバルの出馬を妨害し電子投票も操作している可能性がある。そのプーチン大統領が「郵便投票は不正の温床だ」と真顔で主張したとすればかなり滑稽だと感じる。

そもそもなぜトランプ大統領は郵便投票を敵視するのか。

ChatGTPに相談しつつソースを求めた。要するにリベラルな人ほど「選挙の機会は万人に与えられるべき」と考えて選挙の利便性を向上させる様々な施策を支持する傾向があったのだという。

トランプ大統領はこれを利用し「民主党が郵便投票を支持するのは不正がやりたいからだ」と主張。この主張に呼応して共和党支持者たちは直接投票を志向するようになった。これは自己増幅した議論である。

ただ、ここで気がついたことがある。日本でもインターネット投票に対する要望があるが実現できていない。様々な「危険性」の疑いがあるからとされている。しかしながらスマホによる電子投票が実施されればおそらく大勢の現役世代が、SNSの切り抜きを見た後で「軽いノリ」で投票することも増えるだろう。

日本では投票だけでなくSNSによる選挙活動も「危険視」されている。SNSはなにか得体のしれない空間であり外国に介入されている可能性もあるとされる。シルバー民主主義に依存する自民党はおそらくSNS選挙や電子投票を危険なものと位置づけたい。

SNSの影響を恐れるテレビ局や新聞社なども結果的にこの「プロパガンダ」に協力することになる。

ただ日本では投票所に行くことが当然なのだからこの状況が不自然だとは思えない。なるほど外国のメディアを参照しなければ気がつけないこともあるんだなと感じた。