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トランプ大統領がノーベル平和賞をおねだりしたとして話題になっている。ノルウェーの新聞のリークによるもの。ノルウェーの財務大臣は会談があったことは認めているが詳細については語っていない。

トランプ大統領は極めてわかりやすい性格。自分を批判する人や見ていて惨めになる人が嫌いだ。最近、ブッシュ元大統領とオバマ元大統領の肖像画を目立たないところに移動させて話題になった。ブッシュ氏は共和党の大統領だがトランプ大統領を批判している。またカッコイイ発言や行動で注目されることが多いオバマ大統領を見ていると常に注目と称賛を集め続けなければならない自分が惨めに見えるのだろう。

オバマ元大統領は自分が望んだわけではないがノーベル平和賞を受賞している。これが羨ましくて仕方がないトランプ大統領は事あるごとにノーベル平和賞への渇望を口にしている。

ついにノルウェーの新聞がトランプ大統領が関税について話し合うついでにノーベル平和賞について口にしたと報道した。ノーベル賞はスウェーデンが授与するが平和性だけはノルウェーの管轄になっている。日本では時事通信REUTERSを引用しており、REUTERSはノルウェーの新聞を参照している。ノルウェーの関税は現在15%だそうだ。EU加盟国ではないので個別に関税がかかっている。

その後メディアが確認したところストルテンベルグ財務大臣(NATO事務総長として知り合いの関係にある)は会合の存在は認めたものの詳細については話さなかった。表立って言えないことをリークの形で新聞に流したのかもしれない。ポリティコによるとトランプ大統領は電話でわざわざストルテンベルグ氏を呼びつけて電話会談を行ったそうだ。

ただし、各国の首脳たちがトランプ大統領のノーベル平和賞の渇望を利用していることは確かである。その意味ではノルウェーがオバマ元大統領にノーベル平和賞を授与したのは「正解」だったのかもしれない。

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