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シチリア連絡橋計画が動き出す

3〜5分

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イタリアの本土とシチリアの間には橋がなくフェリーだけが主な連絡手段になっている。中には鉄道車両をそのまま乗せるフェリーもあり鉄道ファンにも注目されている。そんなシチリアに橋をかける計画が持ち上がった。アメリカのプレッシャーで予算が捻出でできたためだ。

アメリカ合衆国は中国の台頭や格差の拡大などが原因で覇権国の地位を維持できなくなっている。トランプ大統領は恫喝しているように見えるが実は「もう覇権国ではいられません」と泣きを入れている状態。

ヨーロッパに対しては「アメリカ並みに軍事費を負担すべきだ」と圧力をかけており表向きはヨーロッパがアメリカに屈服した形になっている。

ではこの軍事費はすべてアメリカの都合のよいプロジェクトに使われるのか。当然そんなことはない。ヨーロッパの政治家はしたたかだ。

イタリアはEUから厳しい予算制約を受けている。しかし今回のトランプ大統領のプレッシャーで軍事費は別腹ということになった。そしてその条項には予算は「インフラにも当てられる」と書かれている。利用しない手はない。これまで予算制約のためにシチリア連絡橋の予算を捻出できなかったメローニ政権にとっては渡りに船だった。

計画は50年越しのものだったが建設計画が委員会承認を受けたそうだ。政府はシチリアにも軍事拠点はあるのだから有事には「軍民両用」のインフラになると説明されている。

メッシーナ海峡の幅は3.2キロメートルしかない。これは関門海峡大橋のだいたい3倍ほどの長さになるという。しかしながらこの地域は地震多発地帯。海峡も断層が作り出したものなのだそうだ。CNNは地理的条件とマフィアが橋建設の障害になっていると伝えており建設が無事に進むかどうかは未知数である。

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