急に思いついて民進党に対する意識調査をやってみた。が、それだけでは公平じゃないな(まあ考えてみれば公平である必要なんかないのだが)という気になり自民党版を慌てて足した。
緊急😅意識調査
— hidezumi (@hidezumi) 2017年4月13日
今度は自民党版😀
— hidezumi (@hidezumi) 2017年4月13日
これを書いている時点ではまだ投票はクローズしていないが、全部で7票いただいた。前回アンケートをとった時には0だったのでかなり進歩したなと思う。ご協力いただいた方には感謝したい。
さて、結果なのだが「だいたいわかっていた」点と「たいへん驚いた」点がある。驚いたのはフォロワーの中に自民党支持者の方がいたことだ。このブログが政治ネタを多く取り上げるようになったきっかけは安保法制あたりなのでてっきり「反安倍」の人しかいないものだと思っていた。
さすがにベタな「他の政党よりマシ」との答えはなかったが「有事の際には仕方がない」という人が2名いる。消極的賛成を合わせると3名が自民党支持ということになる。
一方民進党を積極的に賛成している人はおらず「自民党に反対しているから」という理由で支持している人が半数おり、最初から嫌いだったという人が半数だった。こちらは答えられなかった人が1名いるようだ。
ここからまずわかるのは「今のテレビの世論調査はそれほど間違っていない」らしいということだ。まあサンプル数が少なすぎるというのはあるのだが、それでもこれだけ安倍首相の悪口を言っているブログの読者の半数近くが安倍政権を支持するわけだから、それ以外の人たちは推して知るべしだろう。
次に民進党を支持している人たちはいないという点である。民進党が支持されているのは「自民党をのさばらせておくとろくなことにならないから」という一点だけと言っても過言ではない。つまり民進党は自民党に反対だけしていれば良くて、独自に何か提案しても誰も聞いてくれないということになる。かといって、共産党と接近して変に左傾化されても困る。つまり「何もしないで牽制だけしてくれればいい」ということになる。
ちなみに今回は58回閲覧されたようなので、ほとんどの人は沢尻エリカ並みに「別に……」と思っていることになる。つまりまとめると次のようになる。
- 自民党を支持している人が少数。
- 有事だから仕方がないと思っている人も少数。
- 自民党が暴走しているので誰かなんとかしてほしいと思っている人が少し。
- 民進党はそもそも嫌いだよという人が少し。
- そして、大多数は別になんとも思っていない。
自民党がなぜ支持されているのかはよくわからないが。これも自民党が支持されているというよりは「アメリカに近いからいざという時に守ってもらえるんじゃないか」とか「下手に体制を変えてしまって余計な混乱が起こるのは避けたい(あるいは面倒くさい)」と思っているのではないかと推測される。(※これは個人的に自民党がいいと思えないからそう考えるだけで、熱い気持ちのある人はぜひコメント欄に何か残してほしい)
従来の政治調査というのはいくつかの重要な仮説に基づいているのだが、この仮説が日本では成立していないのかもしれない。つまり、そもそも内面的な信条などないか、あったとしてもそれは政治とは関係がないところにあるのだ。
- 仮説1:人には内面の政治的心情(あるいは信条)があり、それに基づいて支持する政党を決める。
- 仮説2:人は対象物を「積極的に」選ぶのであって、消極的な理由で選択するのではない。
実際には、これといって支持する政党はないが、他に「不機嫌な選択肢」があり「それよりもマシな」何かを選んでいるのかもしれない。実際に政党支持率を出すと、自民党支持より無党派の方が多いという結果が出ることが多い。このような態度をどう呼んでいいのかはよくわからないが、当てずっぽうで書くと次の2つだろう。
- 現在のまがりなりにも安定している政治が崩れてしまうのがいやだという人たち。
- 自民党は暴走しているので「誰でもいいから」止めてほしいと思っている人たち。
「誰でもいいから止めてほしい」人たちに応えるには何でもいいから実績を作る必要がある。が、実績を作れないので(議席がないから当たり前なのだが)誰からも支持されない。政治家としてはやりたいことがあるので提案したくなってしまうのだが、それをやると却って揉めるという救い難い状態になっているのかもしれない。一方自民党も「アメリカに追従して経済だけやってくれればよかったのに」変にやる気を出した首相がわけのわからない提案なんか始めたからロクでもないことになったということになるだろう。
つまり、総論として日本人は「政治には期待していないし、できるだけ何もして欲しくない」のではないかという観察結果が得られる。