本日は分断されるアメリカ合衆国を体験していただきたく、1つの事件について2つの記事を書く。このエントリーではトランプ大統領と支持者たちの視点から記事をまとめる「偏った」内容となっている。
ロシアンゼルス市郊外でヒスパニック系の移民が暴動を起こしICEと対立した。民主党の強い地域であり「州と市はなにもしないのでは」と危機感を持ったトランプ政権は州兵を掌握し暴動を取り締まるように素早く行動した。トランプ大統領のアメリカ合衆国を守る戦いが始まったのだ。
これを読んで「すんなりと理解できてしまった」人はかなり危険な状態にあると言えるだろうが、意外とそういう人は多いのではないかと思う。ストーリーとして整理されておりわかりやすいからである。
ICEは日々アメリカ合衆国で犯罪を繰り返す不法移民の国外退去を進めている。一部の反米勢力がICEに反発し暴力的な活動を行った。これに危機感を持ったトランプ大統領が民主党が何もしないならと言う理由で州兵2000名の動員を決めた。
ホワイトハウスはまずニューサム知事に対して対処を求めたがこれが実現しない場合には連邦政府が介入すると宣言し、宣言通りに州兵の掌握を決めた。有事にはヘグセス国防長官が指揮を取る。
政府によればICEに対する抗議者は単なる抗議者ではなくアメリカ合衆国政府の権威に対する挑戦であり、トランプ大統領はこれに合法的に対応する法的権利がある。
レビット氏は声明で「ICE職員らの(不法移民の)強制送還作戦の実施中に、暴徒が襲撃する事件が発生した」と指摘。その上で「カリフォルニア州の無責任な(ニューサム知事ら)民主党指導部は市民を守る責任を完全に放棄した」と非難した。トランプ氏はこれに先立ち、ニューサム氏らに対して「自らの仕事を果たせないのなら、連邦政府が介入し、問題解決に当たる」と自身のSNSで主張していた。
トランプ氏、抗議鎮圧に州兵動員 不法移民の強制送還巡り―米(時事通信)
暴動がおきた地域はロスアンゼルスの南部に位置する。治安が悪いことで知られるコンプトン市やロングビーチ市に隣接したパラマウントという地域である。ロスアンゼルスからは独立した独自の市を形成しておりヒスパニック系が多い。
BBCのフッテージを見るとメキシコの国旗も見受けられる。
現在は州兵の導入により落ち着きを取り戻しており、州兵に対して対話を求める市民たちも見受けられる。