韓国で大統領選挙が行われた。KBSによると明け方の5時2分に全ての票が開票され李在明氏が大統領に当選した。共に民主党が推す革新系候補の勝利で議会のねじれが解消された。
選挙結果はKBSのウェブサイトで確認できる。
UIの読み方は
전국 개표율(全国開票率・チャングク ケビョユル)후보자별(候補者別・フボジャ ビョル)지역별(地域別・チヨクビョル)
となる。
漢字を韓国語読みにしただけなのでわかりやすい。
地域別に見ると全羅道では李在明氏が圧勝。勝負の行方を決めるとされる京畿道と忠清道でも李在明氏が勝利した。慶尚道では国民の力が勝利したが首都圏の優位を覆すことはなかった。釜山でも金文洙氏の得票はさほど伸びなかったようだ。
ニューズウィークによると投票率は79.4%と高かった。「かなり早く票が開くのだな」と思ったのだが、빨이빨이(早く早く)精神のお国柄だけあって二重投票トラブルも確認されているそうだ。
すでに伝わっている通り、尹錫悦大統領は、国民の経済への不満に十分な対処することなく一方的な戒厳令を使って議会を掌握しようとした。
しかし与党「国民の力」はその後も韓悳洙氏と金文洙氏の間で争いが起こり保守派の心を一つにまとめることはできなかった。
Quoraのコメント欄では「韓国では反日はそれほど話題になっていない」とするコメントが付いた。おそらく普段から「李在明は反日」と決めつけるコメントが多くうんざりしているのだろう。
尹錫悦大統領は親米の大統領のため日本を敵視する発言を行ってこなかった。このため韓国人の対日本感情はこの所改善の兆しがある。トランプ大統領に対する見捨てられ不安を共有する韓国がそのまま中国に接近し日本に敵対的な姿勢を取るとは考えにくい。
つまり、李在明大統領がすぐさま反日色に染まることはないだろう。
ただし李在明大統領はかなりポピュリスト色の強い大統領でもあるため、情勢によっては急激な路線変更がないとも言い切れない。
石破総理は李在明新政権の動向を見極めつつ早期の首脳会談を実現したいとして調整に入った。アメリカ合衆国の関税政策について共闘パートナーとなれるのかなど日本経済にとっても李在明政権の今後の外交政策の動きは気になるところだろう。