テキサス州のメキシコ国境近くに新しい都市が生まれた。マスク氏のスペースX社のロケット発車基地がある地域が「スターベース市」として独立した。有権者数は283名で領域面積は3.9㎢だそうだ。日本で一番面積が狭い市は埼玉県蕨市で領域面積は5.11㎢になる。
マスク氏はスターベース市を作り独自の行政実験を行うのではないかと思ったのだが、実際の狙いはもっと実利的なものだった。領域の東側にボカチカビーチと呼ばれる地域がある。何もない手付かずの自然が残った州立公園で入場料なしに誰でも入ることができる。周辺住民は主に釣りなどを楽しんでいるようだ。
ところがこのビーチに入るためには基地の近くを通らなければならない。このためスペースX社がロケット実験を繰り返すたびに高速道路が閉鎖されていた。この閉鎖権限を市が持てるようになればもっと実験の頻度を上げることができる。
CNNはスペースX社もやりたいことをやればいいとは思うが、自分達もボカチカビーチを好きに楽しみたいとする地元住民のインタビューを紹介している。
現在州議会がスペースベース市の権限を議論しているそうだが議会の決定によっては裁判が起こされるかもしれないとBBCは伝えている。