ルビオ国務長官とウクライナの間にディールがまとまった。ウクライナは鉱物ディールを受け入れ停戦提案にも合意した。結果的にプーチン大統領の和平の意思が本物なのかが試されることとなりトランプ政権に批判的なCNNでさえ「結果オーライだ」と論評している。
ウクライナとルビオ長官の間の協議がまとまった。8時間事情膝詰めで協議をしたようだ。
このところアメリカ合衆国とヨーロッパの間の同盟関係は風前の灯だった。ヨーロッパではバンス副大統領が暴れまわり「ヨーロッパこそが内なる敵である」と主張。ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の協議も大惨事と評価せざるを得ない内容だった。親トランプ派のゼレンスキー大統領に対する蔑視感情(服装まで揶揄された)があり長時間アウェイのカメラにさらされたゼレンスキー大統領をキレさせてしまった。
ルビオ国務長官はこの大惨事を目の当たりにしつつ石のように固まっていたと報じられていた。
しかし現実的にはトランプ大統領もバンス副大統領も破壊することはできても何かを組み立てることはできない。結果的に交渉をまとめたのはトランプ大統領に敵視されているとも伝わるルビオ国務長官だった。日本であれば「足を向けて寝られない」と表現されていたのではないかと思う。
結果的にプーチン大統領にプレッシャーがかかることになった。スパイ出身のプーチン大統領は「カードをちらつかせているだけ」で本当に手札を持っているのかはわからない。今後はプーチン大統領の和平への姿勢が本物なのかあるいは単にカードをちらつかせていただけなのかが問われることになる。
ウクライナは今回のディールでアメリカからの支援を再び獲得することができ、ヨーロッパからの批判も弱まることが予想される。
トランプ大統領に批判的な姿勢を知られるCNNも今回ばかりはトランプ大統領の姿勢を評価している。ただし正面から褒めるわけにもいかず少し屈折した言い回しになっている。「意図したかどうかは」としていることから「結果オーライだった」ということになる。やはり「自称」戦略の天才という言い分は認めたくないのだろう。
トランプ氏はほんの数日前、ロシアについて「あらゆるカードを持っている」と述べていた。そして今、意図したかどうかはともかく、トランプ氏はプーチン氏のはったりを見破ったのかもしれない。
ロシアは「あらゆるカードを保有」と発言していたトランプ氏、ウクライナ停戦案でプーチン氏のはったり見破ったか(CNN)
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