8,700人と考え議論する、変化する国際情勢と日本の行方

石破総理が安倍レガシーの破壊を画策か 安倍派会計責任者が国会招致に応じる意向

Xで投稿をシェア

カテゴリー:

旧安倍派の会計責任者が一転して予算委員会の参考人招致に応じることになった。時事通信によれば森山裕幹事長が説得した事になっている。

一方で石破茂総理の一連の動きについて、政治学者の白鳥浩氏は「石破総理の安倍派解体策・レガシー破壊の一環だ」と主張する。石破総理が少数野党状態を利用し政敵を潰そうとしているのだという。これが正しければ私怨・私憤で国会運営を行っていることになってしまう。

Follow on LinkedIn

コンテンツのリクエストや誤字脱字の報告はこちらまで

|サイトトップ| |国内政治| |国際| |経済|






時事通信の「旧安倍派担当者、聴取応じる方向 衆院予算委、日程を協議」によると松本元事務局長が予算委員会の参考人招致に応じることになった。安住予算委員会委員長も驚いた様子だ。

働きかけたのは森山裕幹事長ということになっているのだが、どうも報道内容がおかしい。松本さんが出席する意向を固めたということは伝わっているが「詳細は詰めきれていない」とも語られている。本人が本当に納得しているかは未知数だ。

さらに聴取は非公開になるという。松本氏に配慮した結果とも言えそうだが「参加した野党議員が何を言っても検証ができない」という状況が生み出されることになる。

さらに一連の動きを政治の正常化の動きとは捉えずに野党を利用した政敵粛清なのではないかと見る専門家がいる。

石破総理が森友文書の公開を決めた。これについて政治学者の白鳥浩氏が次のような見解を示している。

こうした石破氏の行動は、「安倍元首相のレガシー」を解体する方向性を持っている。 「森友問題」は、安倍元首相に関係した疑惑のひとつであり、その過程で赤城氏の自死といういたましい事件を引き起こした。

ヤフーコメント(白鳥浩氏)

白鳥氏は松本さんの参考人招致についても同じ見解を繰り返している。ただし「見えるところがある」という曖昧な表現にとどまっている。

石破首相は、政敵であった安倍元首相にまつわる「政治とカネ」の問題を理由として「安倍元首相のレガシー」の解体を遂行しているとみえるところがある。

ヤフーコメント(白鳥浩氏)

日本の政治報道は政策報道と政局報道に分かれている。国民は政局には興味がなく「納税額・物価高対策の支給・無償化」など政策の一部にしか興味がない。政府が国を成長させてくれるとは信じなくなっているからだ。

一方で政治学者はそもそも政策には興味を持たず「政局」にばかり関心が向かっている。石破総理は着々と安倍レガシーの破壊を計画しており全てはそのための「ツールである」という考え方だ。トランプ・石破会談のときにも「安倍さんはもういない、今後のカウンターパートは石破である」と強調しようとしたという見方をする人がいた。

結果的に「政治とカネ」を巡る国民の不信感は払拭されないままで不確実な情報だけが飛び交うことになる。フジテレビと中居正広氏の問題とその内容はさほど変わりがない。

フジテレビと中居正広氏の問題はそもそも「何が問題なのかよくわからない」という問題があった。誰が良くて誰が悪いという議論(もっと端的に言えば人々は攻撃できる不心得な他者を常に探している)で終わっていて「一体何を解決すべきなのか」が見えてこないのだ。日本の政局報道の根幹にあるのは日本人は問題解決には興味がなく、常に無条件で批判できる相手を探しているという民族的な特性なのだろうとさえ思えてくる。

結果的に「政府が政治をあるべき姿に正常化を図ろうとしているのだ」という見方はされなくなり「所詮政治家どうしの私益の追求なのだ」と議論が矮小化されることになってしまう。

ただしQuoraで日本人と話すときに「公的正義」を持ち出すと反感をもたれやすいとう言う傾向がある。所詮人々は自分かわいさでしか行動しないのだという言い方が好まれる。それだけ「公的権威」や「みんな」に抗えないという縛りが強い文化なのかもしれない。誰もが「みんな」の立場から他人を叩きたがっているためその外に置かれることに強い拒絶反応を持ってしまうのだ。

コンテンツのリクエストや誤字脱字の報告はこちらまで