アゼルバイジャンからロシアのチェチェン共和国に向かっていた航空機が墜落し38名がなくなった。当初手回しよくロシア側から「バードストライクだ」という報道が出たそうだが、その後の状況からロシアの誤射である可能性が高まってきた。
アゼルバイジャンからロシア南部(チェチェン共和国)に向かっていた航空機が墜落した。ロシアのメディアは当初「バードストライクだった」と発表した。
そもそもなぜ航空機がカザフスタン側を飛んだのかという疑問がある。BBCはアゼルバイジャン側に取材し「霧のためだった」との回答を得ているそうだ。
チェチェン共和国の首都グロズヌイに向かっていたが、霧が発生したため進路を変更して飛行していたと、アゼルバイジャン航空はBBCに説明した。
カザフスタンで旅客機墜落、38人死亡 数十人が生存と地元当局(BBC)
まだ墜落原因がわからないころ、ロシア側では「バードストライクだった」という報道が行われていたようである。いかにも手回しが良いという感じがする。
しかし徐々にそうではないらしいということがわかってきた。
まずロシア南部ではドローン攻撃が行われている。攻撃が行われたのはロストフ州とのことなのでチェチェン共和国とはかなり距離がある。しかし目的地の空港は閉鎖されていたという。
旅客機が墜落する前、ロシア南部ではドローン(無人機)攻撃があった。一帯では過去にドローンの飛来で空港が閉鎖されたことがあり、墜落した航空機の飛行経路上にある最寄りのロシアの空港は事故が発生した25日朝は閉鎖されていた。
カザフ旅客機墜落、死者38人 鳥衝突で緊急着陸か(CNN)
さらにアゼルバイジャン側は「ロシアの防空システムによって狙撃されたのだろう」と見ているそうだ。
アゼルバイジャンの事故調査関係筋はロイターに対し、墜落した旅客機はロシアの「パーンツィリS」防空システムによる攻撃を受けた可能性があると指摘。また、同旅客機が目的地だったチェチェン共和国のグロズヌイに接近していた際、電子戦システムによって通信機能が麻痺させられたとの見方も示した
カザフの旅客機墜落、ロシア防空システムの関与示す兆候=米当局者(REUTERS)
これらを考え合わせると、ウクライナでドローン攻撃があり南部一帯の広い地域で疑心暗鬼が広がっていた。アゼルバイジャン側の情報を信じると単に悪天候を回避する目的で当初の飛行ルートを外れたのが運の尽きでそもまま誤認されて撃墜されたことになる。
しかしながらロシア側当局は「しれっと」嘘をつき「あれはバードストライクだったに違いない」と発表しそれが大本営発表的に報道されたことになる。
トランプ政権になればウクライナに対する支援は滞る可能性がある。そうなる前にできるだけ有利な状況を作りたいウクライナはロシアに対する攻撃を強めている。12月16日にもチェチェン共和国のグロズヌイにドローンが突っ込む事故が起きていたそうだ。チェチェン側はウクライナの仕業であるとしている。
とここまで書いたところでJSF氏の気になる投稿を見つけた。BBCがいう「霧のために進路を変更した」という情報すらも怪しいということになる。真偽の程は確かではないが、これが正しければ攻撃を受けてロシアに着陸しようとしたところ拒否されたためカスピ海を渡ったところ力尽きて地面に激突したことになってしまう。
ロシア側航空当局と軍はそれだけ「未確認の飛行物体」に神経をとがらせているということになる。