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国会議員拉致まで取り沙汰される エスカレートする韓国の政治報道

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金龍顕前国防部長官が自殺を図った。命に別状はないそうだが政局が自殺騒ぎに発展したことで驚いた人もいるかも知れない。しかしこんな程度のことは騒ぎの一部に過ぎない。一部の放送局では「国会の地下に国会議員を監禁しようとした」などの話が出ているそうだ。警察・検察・高位公職者犯罪捜査処が競うように内乱捜査を進めており、警察は自らのトップを逮捕している。

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金龍顕前国防部長官が自殺を図った。これを「韓流ドラマのようだ」と形容することは自殺を軽く見ているのではないかと批判されそうだ。しかしながら前国防部長官が「国民にお詫びをするつもり」だったのか「敵の手に落ちたから惨めな思いをしないように」自殺を図ったのかなどはよくわかっていない。

警察・検察・高位公職者犯罪捜査処はバラバラに手柄をあげようと動いている。警察は検察との協力を拒み、自らのトップを拘束してしまった。国会開催を妨害したことが内乱に当たるのだという。首謀者とされている大統領も容疑者として扱われている。警察が大統領府に押し入ろうとして大統領府が拒否するという事件も起きているそうだ。とても前国防部長官が「すべて私の責任です」などと言ってみても収まりそうにない。

韓東勳「国民の力」代表は個人的に大統領から権限を委託されたと主張していたが大統領に近い人達は「弾劾されても憲法裁判所で戦う」決意があると主張し始めた。大統領が直接そう言っているのか取り巻きたちが大統領を説得しているのかなどはよくわからない。

Quoraでここまでまとめて投稿したところ、コメント欄に軍の特殊部隊が秘密の地下バンカー(核戦争などに備えて国会の地下にそのような施設があるそうだ)に国会議員を拉致しようとしたという報道があると教えてくれる人がいた。「暗殺」などと不穏な表現も入っている。

半信半疑で検索したところ実際に野党議員たち(李在明・曹国氏の顔が見える)が「これは本当なのか」と問い詰めるという映像を見つけた。

SBSは韓国にある3つの地上波放送の一つだ。

このように国全体がなにかに取り憑かれたような興奮状態にありとても冷静に明日の韓国について話し合いができる状態ではなくなっている。

特に野党代表の李在明・曹国氏は裁判を抱えている。李在明氏は自身の有罪が確定するまでに大統領選挙を終わらせて自分で自分を恩赦する必要がある。このため政府が内乱を企てたとしているわけだが、話は大きければ大きいほど良いと考えているようだ。

野党は一方的に予算を確定させ誰が統治しているのかよくわからない政府は抵抗している。国会議長は補正予算の策定を与野党に呼びかけているそうだが実現するかは不透明とのこと。

日本では大統領が拘束されるとか前国防部長官が自殺を図ったことがいかにも大きなニュースのように語られているが、それは韓国政界の興奮状態の本の一部にすぎないということになる。いわば「上澄み」のようなものなのだ。

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