冒頭のニュースはトランプ氏の暴言ぶりが強調されていた。ABCニュースとしては大統領にしてはいけない人物と強調したいのだろう。今回の暴言は「ここにチェイニーを連れてきて銃で撃て」という意味だと思ったのだが、いちおう調べてみることにした。
CBSをによるとチェイニー氏は戦争タカ派（war hawkというそうだ）なので攻撃の最前線に送り込んでやったら意見を変えるのではないかと言っている。英語の表現は「顔を撃て」と言っているのではなく「銃口に直面（face）したら」という意味になる。聞き流していると聞き取りが難しい表現だと感じた。
これは日本人から見るとこれは非常にわかりにくい。今の共和党の支持者たちはエスタブリッシュメントに被害者意識を持っている。民主党は同盟の重要性がアメリカの国益に沿うと主張しているが共和党支持者は民主党は好戦的な戦争屋で庶民を戦わせ自分たちはのうのうと安全なホワイトハウスで「あれこれ指示をしている」とみなす。だから「自分たちが危険な目にあったら考え方を変えるであろう」ということになるわけだ。イラク従軍経験があるJDヴァンス氏が副大統領候補にあるのはこうした人々の気持ちをトランプ氏に惹きつけるためである。
自民党政権下では中国とうまくやりたがる民主党より日米同盟維持の共和党のほうが与し易いなどと考えられてきた。だが自民党政権はおそらくトランプ政権との間に人的つながりはない。またトランプ共和党の姿勢も大きく変質している。
また雇用統計のニュースは株価が上昇したというニュースと絡めて「サラッと」流されていた。トランプ氏はアメリカの経済は崖から落ちたと主張しているそうだ。つまりこのニュースを細かく扱ってしまうとトランプ氏の当選に有利になりかねない。ただ実際に雇用統計の内容がアメリカの経済の好調ぶりを示しているのかと言われると疑問も残る。
- 大統領選挙まで４日。少なくともタカ派のチェイニーに銃口を向けろとトランプ氏が発言。チェイニー氏は共和党員ながらハリス氏の支持を表明している。公衆衛生で重要な役割を果たすことになりそうなロバート・ケネディJR氏についてハリス氏は「最もふさわしくない人物だ」と主張。RFK Jr氏はワクチン関連で不確かな情報を流布している。RFK Jr氏は公衆衛生の省庁の管理の任されたと主張しているがトランプ氏は曖昧な返答を繰り返している。
- ロシアが選挙に関するフェイクビデオを流していると当局が警告。ビデオの内容は不法移民が何回も投票しているというもの。SNSであふれる虚偽の情報を「裏付ける」情報を流してアメリカの分断を加速しようとしている。
- ニュージャージー州で山火事が起こり避難する人たちも出た。10月の東海岸は非常に乾燥した気候だった。
- オーランドでハロウィーンの群衆を狙った銃撃事件があった。警察のいるところでも射撃があった。容疑者は17歳の少年で警察に確保された。
- ニューヨークの地下鉄でホームレスの首を絞めた被告人の栽培が行われる。被告人は乗客を守ったと主張している。
- 10月の雇用統計が発表になった。２つのハリケーンの影響でやや鈍化したが株価は上昇した。インフレは沈静化している。
- シンシナチの橋で火事があった。
- 東海岸の気温は急降下する予報。
- LAドジャーズが凱旋した。大谷翔平は愛犬のディコイといっしょにバスに乗り込んだ。シャイなことで知られる大谷翔平選手も大観衆の前で英語の挨拶を行った。
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