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なんだかよくわからないうちに石破内閣が解散(2/3)菅原一秀氏と杉田水脈氏

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最初の投稿では2024年10月9日のグダグダした一日を時系列で追った。このエントリーでは公認のグダグダぶりについてまとめる。菅原一秀氏が自民党に「しれっと」復党した。また杉田水脈氏を比例名簿に乗せるかどうかの最終決定は出ていないようだ。公明党は一部の自民党非公認議員に独自推薦を出す。事前報道が覆った。

だが、報道をいくら呼んでもどこにも「理屈らしい理屈」はない。「政治を理解しろ」などと言える人は誰もいないだろう。そういう大人たちを見つけたらぜひ質問攻めにしていただきたい。どうせ何もわかっていないし単に自分を大きく見せたいだけの人だ。

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菅原一秀元経済産業大臣がしれっと自民党に復党した。公認はされない。公職選挙法違反で罰金刑と公民権停止を受けていた。菅原氏の選挙区は練馬区の一部から構成される東京9区だ。

この東京9区は自民党空白地帯になっている。現在の自民党支部長=次期候補者は今村洋史氏だ。東京15区で柿沢未途氏と争い地元に浸透していた柿沢氏に破れた。のちになって柿沢氏は公職選挙法違反で摘発され有罪が確定している。お金を使って地方議員に支援を要請する「買収」が浸透の秘密だった。買収に負けた今村氏は東京15区に流転した。だがおそらくは地元に浸透しきれなかったのだろう。公認が得られなかった。

選挙に弱く党内基盤が弱い(現職でない上に維新の比例で議席を一回得ているだけ)今村氏は今回「処分している感」を出すための非公認議員に加えられた。頑張って菅原氏に勝てば追加公認が得られる。

田崎史郎氏は「選挙に弱い人を狙って公認を外した」と解説している。この選挙に弱い人を狙って公認外しをしたうえで「裸一貫で勝ち上がってこい」というところに石破執行部のデタラメぶりを感じる。

また菅原一秀氏のケースからは「説明が面倒くさい議員は一旦離党してもらっている」ことがわかる。こうすれば自民党は説明責任を果たす必要はないと考えているのだろう。ここでしっかりと地元で基盤を整備すれば罪はなかったことになり何度でも蘇ることができる。自民党はこれを民意と言っている。

政治とカネの問題で自民党と距離をおいているとされる公明党だが地方の調整がうまく進まなかったようだ。いったんは「推薦見送り」報道が出ていたが、石井新代表は「地元の声を尊重した」として西村康稔氏と三ツ林裕巳氏の推薦を決めた。こちらもやはり勝てそうなコマは手放したくないという気持ちがあるのかもしれない。西村氏の地元は淡路島全域と明石市。三林氏の地元は「埼玉県の草加・八潮・三郷」だそうだ。どちらも立憲民主党が浸透していない地域のようだ。また比例との重複立候補が認められない議員9名にも推薦が出るという。

テレビでは田崎史郎氏がかろうじて「選挙に弱い人を公認せずバランスを取った」と説明しているためになんとなく基準のようなものは見えてくる。だがテレビ局の社員は「あの人は選挙に弱そうだ」などと言えない。有権者の判断に影響を与えてしまい会社が候補者から訴えられかねないからである。

また、あまりコミュニケーションが得意ではなさそうな森山裕幹事長は終始一貫して何を言っているかわからない。小泉進次郎氏はその横で黙っている。石破茂総理も「公認が得られないのは厳しいが頑張って勝ち抜いてほしい」と建前だけを述べ続けている。

結果的に「一体あの報道はなんだったんだ」という状態で国民には石破総理の発言が二転三転しているようにみえてしまう。

二転三転しているといえば杉田水脈氏の最終処分がまだ決まっていないようだ。

山口県連が公認申請をしたというニュースのあとで「名簿掲載は見送られるようだ」との報道がでたようだ。今回も中国新聞が「裏金処分の杉田水脈氏の1次公認見送り 自民党、衆院選比例中国」とタイトルを出しているので「何だ見送られたのか」と思った。だが報道を読むと「公認判断は保留」となっている。掲載されないと決まったわけでもないようだ。読売新聞も「引き続き調整」としている。

出したいなら出せばいいのにと思う。

自民党が9日発表した次期衆院選比例中国ブロックの1次公認で、党山口県連が申請していた杉田水脈氏の公認は見送られた。党幹部によると、派閥の裏金事件の処分を踏まえ、比例単独候補の公認判断を留保した。

裏金処分の杉田水脈氏の1次公認見送り 自民党、衆院選比例中国

排外主義的な一部の人達の票に中国地方の自民党が期待していてそれを中国地方選出の石破総理が抑えきれていないことがわかる。表向きは「女性候補者が一人でも多くいたほうがいいから」などと説明されている。

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