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【速報】トランプ氏を狙った銃撃事件がフロリダ州で発生

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ABCの討論会の「移民がペットを食った」発言が波紋を広げている。ハリス氏の自己愛を刺激する戦略とABCの冷静なファクトチェックのお陰で「ギッシュ・ギャロップ」と呼ばれる戦略は封じられつつある。しかし、すでにアメリカ世論はかなり刺激を受けている。問題解決のためには暴力も許容されるというパンドラの箱は開いたのだ。

そんな中、トランプ氏を狙ったと見られる銃撃事件があり警備当局が応戦したようだ。容疑者は拘束されトランプ氏は無事だった。

なお内容は「リベラル系」のCNNの情報を中心にまとめている。

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オハイオ州スプリングフィールド市はトランプ氏の発言で揺れている。家族呼び寄せで合法的に働きに来ているハイチ移民が「不法移民」扱いされている。トランプ氏は「移民の強制送還はスプリングフィールドから始める」と強気の発言を続け主張を撤回していない。バンス・副大統領候補も「トランプ氏がこの発言を掘り出すまでマスコミが無視していた」などと語っている。「テレビでは決して語られない」というわけだ。

自己愛を傷つけられたトランプ氏は却って頑なになってしまっている。

小学校で爆破騒ぎがあったが大学でも銃撃脅迫があったという。ついにオハイオ州知事(共和党)まで「トランプ氏の発言は虚偽」と釈明せざるを得なくなった。デワイン知事は「ハイチ系市民がコミュニティに良い影響を与えている」と強調し事態を沈静化させようとしている。

ハリス陣営はトランプ氏の自己愛を刺激し極端な発言を繰り返させることでトランプ氏への信頼度を下げようとしている。ペンシルバニア州のシャピロ知事もトランプ氏を批判するのではなく「哀れな人だ」と表現している。またアメリカ政府は「ロシア政府系のRTが保守系メディアに介入している」との調査結果を出している。保守系メディアはクリック数稼ぎのためにウクライナに不利になる情報を流しているところがあるが、名指しされた保守系メディアは「自分たちのほうこそ被害者だ」と主張している。

トランプ氏の戦略は単純だ。人々の隠れた欲望に火を付けるとそれが自分の支持につながる。人々の傷ついた自己愛を利用して支持を拡大しようという手法である。

この戦略は情報が飽和している間にはメリットが大きい。だが、一度人々が冷静になるとデメリットのほうが大きくなる。さらに焦ったトランプ氏が無理な釈明を続ければ続けるほどトランプ氏に不利になってゆく。

このため撤退戦が始まっている。中絶問題では「各州が決めることでトランプ氏の問題ではない」と主張を始めた。また極右活動家のローラ・ルーマー氏からも距離を置こうとしている。ルーマー氏が勝手に行っていることであって自分には関係がないと主張している。

しかしトランプ氏の自己愛は大きく傷ついている。テイラー・スウィフト氏がハリス支持を明確にしたことで「テイラー・スウィフトが大嫌いだ!」と投稿した。そしてハリス氏を指示したことで「市場から見放されるだろう」と不吉な言葉を投げかけた。

スプリングフィールド市長はコミュニティの安全が脅かされていると懸念を表明している。しかし、安全が脅かされているのはスプリングフィールドだけではなかったようだ。この日トランプ氏はキャンペーンをお休みしゴルフに興じていたが近くで銃声が聞こえた。一度、警護に失敗しかけたシークレットサービスは地元警察と連携し対処している。トランプ氏は無事だった。当局は発砲事件はトランプ氏を標的にしていたと考えているそうだが、容疑者は拘束されている。

一度開いたパンドラの箱から逃げられる人はいないということなのかもしれない。だがトランプ氏は「上機嫌」だったそうだ。前回銃撃されたときも「私は神に護られている」との演出でバイデン氏を追い詰める場面があった。そもそも弱みを見せることを極端に嫌う人だが、今回も二匹目のドジョウを狙っているのかもしれない。

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