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アレック・ボールドウィン氏の裁判が突然終了 証拠の扱いに重大な疑義

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アメリカで3年にわたって注目を集めていたアレック・ボールドウィン氏の裁判が突然中止された。証拠として提出されていた銃弾が実際には事件と全く関係がない可能性があるそうだ。アレック・ボールドウィン氏は再びこの件で裁かれることはない。

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  • アレック・ボールドウィン氏の裁判が突然「偏見(prejudice)」により終了。検察が用意した弾薬の証拠としての信憑性に疑いが浮上した。ボールドウィン氏はホッとして涙を流す。裁判は3年に及んだがボールドウィン氏がこの問題で再び裁判にかけられることはない。
  • サンフランシスコ空港のアメリカ航空の機内が突然煙に包まれる。バックパックに入っていたノートパソコンから出火したようだが詳細は不明。飛行機の中は一時騒然とした。
  • バイデン大統領が選挙キャンペーンを再開した。世論調査ではトランプ氏とバイデン氏の支持率は拮抗している。
  • 洪水警報と高温についての情報。
  • ニューヨークの強盗事件の話題。ダイナー(食堂)で拳銃を突きつけ執拗にロレックスを要求した。
  • AT&T・モバイルの顧客情報が流出。通話記録とテキスト情報が盗まれたが顧客の個人情報は盗まれていないと言っているが安全保障上の理由から司法省は詳細を示していない。
  • ガザの浮き埠頭の運用停止が迫る。かなり高い費用がかかったが結局20日ほどしか運用されなかった。ペンタゴンは「成功」と評価しているがどれくらいの支援物資がガザ市民に行き届いたかは疑問。
  • ジュリアーニ氏のは破産に関する裁判が棄却。
  • ハワイでヘリコプター事故。3名のうち2名の犠牲者の捜索が続く。
  • スペースXのファルコン・ナインが地球に帰還。
  • ウェッブ望遠鏡が運用2周年。
  • 死別した父親の思い出として蝶が好きになった新婦が結婚式で蝶を放った。蝶は飛び立つことはなく新婦のウェディングコスチュームにとどまり結婚式の招待客たちは感動した。

ABCの文字情報によると、現場で証拠を集めていた技術者のマリッサ・ポッペル被告は「善いサマリア人」から銃弾を渡されたと主張した。ポッペル被告は上司から「銃弾をもらったことを別の事件番号で記録するように」と指示を受けた。

この銃弾を渡した「善いサマリア人」は武器職人セル・リード氏の友人のトロイ・テスケ氏(元警官)だった。トロイ・テスケ氏はハンナ・グディエレス氏(武器製造者)を助けるためにセス・ケニー氏(銃器の提供者)に責任を負わせようとする動機があったと弁護士は主張している。つまり武器を作った人ではなくそれを管理していた人が「悪い」と思わせたかったということになる。

こうした複雑な人間関係について、仮に事件の初期に情報がわかっていればもっと違ったアプローチはできたのであろう。しかし、すでに事件からかなりの時間が経過しており今更真実を知ることはできない。

さらにこの銃弾は映画「ラスト」の撮影現場から見つかったものと全く違ったものであることは明白だったとされている。このため検察官の一人がすでに辞任している。検察が意図的に裁判を一つの方向に導こうとした意図は認められないものの、アレックス・ボールドウィン氏が犯人に違いないという偏見に基づいたものであるとして、これ以上裁判は続けられないと判断された。このため裁判は偏見により棄却されたという表現担っているようだ。

現在グティエレス氏は収監されているがグティエレス氏の弁護士は動議を提出する予定にしている。

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